むかしむかし、明治の文明開化の頃のこと、一人の旅人が伊予国の、とある宿に泊まった。 浪人風情の旅人は、そこで病にかかり、熱を出して数日寝込んでしまった。 宿主の介抱もあり、旅人は元気を取り戻したが、さて思いもかけないこと…
カテゴリー: 愛媛
横殿宮跡:常世ニ降ル花 石長雨月篇 02
伊予国一の宮にして日本総鎮守、旧国幣大社、大三島宮・「大山祇神社」(おおやまづみじんじゃ)を再訪しました。 瀬戸内・芸予諸島最大の島である大三島に鎮座するその神は、『釈日本紀』に「御島に坐す。神の名は大山積…一名を和多志…
別宮大山祇神社:常世ニ降ル花 石長雨月篇 01
愛媛県今治市に鎮座の「別宮大山祇神社」(べっくおおやまづみじんじゃ)を訪ねました。 当社はその名の通り、伊予国一宮の大山祇神社の別宮とされます。 別宮大山祇神社のすぐ隣には別宮山南光坊(べっくさんなんこうぼう)というお寺…
石鎚神社 口之宮 本社:常世ニ降ル花 越智弦月篇 12
愛媛県西条市に鎮座する「石鎚神社」(いしづちじんじゃ)は、西日本最高峰である「石鎚山」を神体山とする神社で、山麓に鎮座する本社(口之宮)、山腹の成就社(中宮)と土小屋遙拝殿、山頂の頂上社の4社で構成されます。 僕はいきな…
伊曾乃神社:常世ニ降ル花 越智弦月篇 12
愛媛県西条市に鎮座する「伊曾乃神社」(いそのじんじゃ)を訪ねました。 長い参道を歩きます。 辺りは農地になっており、長閑な景色に癒されます。 まだまだ続くよー。 当社の創建は、社伝によれば、第13代成務天皇7年に「伊予御…
伊豫神社:常世ニ降ル花 越智弦月篇 11
「伊豫神社」(いよじんじゃ)は、愛媛県に鎮座する神社ですが、現在その名を名乗る神社は愛媛県に、松前町神崎と伊予市上野の二社あります。 松前町の伊豫神社を、先ず訪ねてみました。 しっとりとした境内に足を忍ばせます。 当社の…
大濱八幡大神社”越智氏考”:常世ニ降ル花 越智弦月篇 06
愛媛県今治市大濱町、僕はついに越智族の本拠地へと足を運ぶのでした。 四国の西北端に、美しいしまなみ海道を望む大濱漁港があります。 海に面して鳥居が立ち、民家の間にある参道を歩いていくと 潮風香る「大濱八幡大神社」 (おお…
伊佐爾波神社:常世ニ降ル花 越智弦月篇 05
愛媛県松山市の温泉郷「道後温泉」(どうごおんせん)。 その道後山山腹に鎮座する「伊佐爾波神社」(いさにわじんじゃ)を改めて参拝いたしました。 ずっしりとした石の階段。 この伊佐爾波神社の階段でひと汗かき、そして道後の湯に…
日尾八幡神社::常世ニ降ル花 越智弦月篇 04
伊豫豆比古命神社を訪ねてみて、愛比売のことはなんとなく分かりました。 がそれは僕が違和感を感じていた常世織姫事件の真相には応えていません。 すると写真を撮っている僕に話しかけてくる地元の方がいらっしゃいました。 「神社が…
一之宮神社:常世ニ降ル花 越智弦月篇 03
日尾八幡神社で知ってしまった、伊予比売の2度の悲劇。 彼女は当初、夫と共に久米郡神戸郷古矢野神山に祀られていたそうです。その場所は現在の松山市小野町にあたるそうで、そこには一之宮神社がありました。 そこから水に流され、平…
伊豫豆比古命神社:常世ニ降ル花 越智弦月篇 02
愛媛県松山市居相町に鎮座の伊豫豆比古命神社を訪ねてきましたが、その前に東に1kmほど離れた場所にある「大山祇神社」を参拝しました。 境内入口に大きな伊豫豆比古命神社の幟が立っていますので、境外摂社のようなものでしょうか。…
多伎神社:常世ニ降ル花 越智弦月篇 01
「竹取物語を知っているか、与四郎」 夕餉のさ中、朝日丸が私に聞いてきた。 「たけとりの翁、竹を取るに、この子を見つけて後に竹取るに、節をへだてて、よごとに、黄金ある竹を見つくることかさなりぬ」 私が幼い時、母がよく話し…