諏訪照雲頼重の供養塔

そういや、あの石塔は頼重の供養塔だったんだっけ。 ということで、マックイーンさんのポストを見て、ゴソゴソと写真フォルダをあさっていました。 あった、あった。 そう、この諏訪大社上社 前宮の「鶏冠社」に行く途中にある石塔で…

宮木諏訪神社:常世ニ降ル花 刺国朧月篇 04

諏訪社 伊那富村宮木に在り 上古の祭神は刺国若比売命なり 幾多の星霜を経て社殿朽腐に及び 神亀三年再建し 又久安二年六月再々造営し 此とき建御名方命をを合祀す 抑も当地は官幣社諏訪南宮祖母神の霊域にして 西方に周囲十五間…

洩矢神社:常世ニ降ル花 刺国朧月篇 03

諏訪大社 上社本宮から北へ約500m、田んぼと側溝の間に、小さな神社があります。 写真に少し見える田は神田で、諏訪上社の御田植祭が行われています。 この社は、諏訪大社 上社摂社の「藤島神社」で、タケミナカタが諏訪入する時…

沙田神社:常世ニ降ル花 刺国朧月篇 01

「沙田神社には謎が多い」 narisawaさんがそんなことを言うもんだから、行ってみることにしました。 長野県松本市島立三ノ宮に鎮座の「沙田神社」(いさごだじんじゃ)は、信濃国三ノ宮を謳う神社です。 “いさご”って言うん…

鬼無里の鬼姫:常世ニ降ル花 紅葉寒月篇 03

さて、黒姫山というところに、戸隠の村々を荒らす、鬼武(おにたけ)とその盗賊団がいた。鬼武は紅葉の怪しげな噂を聞きつけ、子分らを引き連れて、紅葉の岩屋へと押し込んできた。 鬼武らが居間に上がり込むと、そこに紅葉がいた。官女…

柵村の鬼姫:常世ニ降ル花 紅葉寒月篇 02

かくして、京へとたどり着いた笹丸は伍輔(ごすけ)、菊世は花田、そして呉葉は紅葉と名を改めた。伍輔は細い元手で小物屋を営み、奥の部屋で紅葉に琴を教えさせることにした。紅葉の見目麗しさはすぐさま町の噂となり、その姿を一眼見よ…

戸隠山の鬼姫:常世ニ降ル花 紅葉寒月篇 01

世間に伝わる戸隠山の紅葉伝説にはいくつかの異同があるため、その中から正説を集めて、まとめてみようと思う。 清和天皇の御宇、貞観8年。伴善男は陰謀を企て、恐れ多くも応天門を放火した罪で、伊豆の孤島に流罪となった。奥州会津に…

大御食神社:常世ニ降ル花 八坂無月篇 05

阿智神社から天竜川に沿って諏訪に向かって北上すると、駒ヶ根市赤穂に「大御食神社」(おおみけじんじゃ)が鎮座しています。 祭神は「日本武尊」(やまとたけるのみこと)。 境内に聳える御神木「御蔭杉」(日の御蔭杉、月の御蔭杉)…

阿智神社:常世ニ降ル花 八坂無月篇 03

愛知県の最東端を走る長距離林道「豊富線」。 まるで富と豊を結ぶかのようなネーミングにほっこりします。 さて、前記事「多祁御奈刀彌神社」にて、阿波国が諏訪大社の発祥であるという説ですが、それは出雲族・富家のタケミナカタの行…

風三郎神社:常世ニ降ル花 八坂無月篇 04

伊那郡大草村の山に、「くろうじ」と言って今は黒牛と書く里があった。その里には人家が三十ほどあり、そこから東の方、およそ十七、八丁ばかり山に登っていくと、谷間の巌に、「風穴」と呼ばれる穴があった。 人々はその中に鉄で作った…

光前寺

むかしむかし、信濃の光前寺の床下で山犬が子犬を産んだ。それを見かけた光前寺の和尚は、親子の山犬を世話することにした。 やがて母犬は子犬達を連れて山に戻ったが、子犬のうちの1匹を寺に残していった。 この子犬は「早太郎」と名…