日本というのは不思議な国で、こんな小さな列島に、八百万もの神々が住んでいます。神の発祥は自然崇拝にあるとしたなら、それはひとえに、この小さな島国に、大陸並みの自然が凝縮されているということを表しています。日本人はこの大自…
カテゴリー: 霊山ヲ逝ク
畝傍山:常世ニ降ル花 神門如月篇 06
「思ひあまり いたもすべなみ 玉たすき 畝傍の山に 我れ標(しめ)結ひつ」 (恋しくとも、なすすべもないので、あなたを思わせる畝傍の山に、私だけのものだとしるしを結うのです) - 『万葉集』1335 詠み人知らず 奈良の…
白山エキセントリック
「きみが行く こしのしら山 しらねども 雪のまにまに 跡はたづねむ」 (あなたが往く越の国の白山を私は知らないけれど、雪の上に残る足跡を探して、あなたを訪ねにいくよ) -『古今和歌集』391 藤原兼輔 ベッドに戻ったのが…
山中諏訪神社:常世ニ降ル花 豊受繊月篇 05
今回の富士山一周旅は、剗海神社も素晴らしかったですが、ここに来ることができたのが1番のご褒美でした。 いにしえから続く、我々の先祖の微かな痕跡を知った時、胸に込み上げる熱いものを感じるのです。 山梨県南都留郡山中湖村山中…
白山 後編 常世行:常世ニ降ル花 菊理淡月篇 06
オレって愛されてるじゃん! はい、翌朝の姫のご機嫌がこれ。真っ白け。 まあ分かってはいたけどね。 ちなみに昨夜の夕食がこれです。おかずは肉か魚かを選べました。 山小屋はカレーが定番ですが、これ程のおかずを用意していただけ…
白山 前編:常世ニ降ル花 菊理淡月篇 05
麗しき常世の姫君・菊理姫に逢いたい。 いつの頃からか憧れの聖地となっていた越の白嶺「白山」(はくさん)へ、想いを遂げるため、ついに僕は旅立つことにしたのです。 白山は石川県と福井県、岐阜県にまたがる標高2,702mの活火…