
奈良市中町の住宅街にある「大和国鹿島香取本宮」を訪ねてみました。
当宮を訪れたのは、その下にある「大倭神宮」のついででしたが、なかなか雰囲気のある神社でした。

広場のようなところに白い神馬もいらっしゃいました。
七五三などでは、子供たちが乗ることができるみたいです。

当社は元々、郡山城の鎮守として祀られていたものだそうです。

大和郡山城は、大和唯一の城として筒井順慶に築かせたと云います。
豊臣政権の中初期には、秀吉の実弟「羽柴秀長」の居城となりました。

江戸時代に甲斐から柳澤家が入り幕末まで治めたそうです。

参道を登り詰めると、狭い敷地に横長い拝殿が置かれています。

祭神の鹿島神・香取神は、武神として城の鎮守のため勧請されたものと思われます。

拝殿内には自由に入ることができ、そこで参拝するようになっていました。

拝殿内を含む境内は、とても清浄に保たれています。

氏子と言う存在はなく、参拝者のみで成り立っている単立神社とのことですが、宮司さんの行き届いた管理に脱帽させられます。
背後の杜は深く、とても神秘的でした。
