白糸ノ滝(静岡)

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「白糸ノ滝」(しらいとのたき)をぶらり散策してきました。

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小腹が空いたので、白糸ノ滝にある平石屋さんで富士宮焼きそばを食べました。
以前、富士宮焼きそばを食べた時の感想は、「ただの焼きそばやんっ!」って、B級グルメ連続首位の不正を疑いましたが、平石屋さんのやつは、麺がもっちもちで「ほんまおいしぃわ~」ってなりました。

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そういえば、山梨の吉田では「吉田うどん」を食べました。
日本一固いというこのうどんを、以前お客様から、「タイヤのゴムくらい固いよ」って言われていてずっと気になっていました。
まあ、タイヤのゴムほど固いわけではなく、普通にコシのあるうどんでしたが、太さが指くらいある超極太麺で、なが~い麺がトグロを巻くようにどんぶりに鎮座しています。
ある意味、白蛇の龍蛇神御神体のようなうどんですが、味の方はあご出しで鍛えられた博多うどん県民の僕には、聞かないでください。

静岡県富士宮市にある白糸ノ滝は、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産として世界文化遺産に登録されており、国の名勝、天然記念物としての指定され、日本の滝百選にも選ばれている他、日本三大名瀑に選ばれることがある名瀑中の名瀑。

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写真からでさえ、マイナスイオンがこぼれ滲んでおります。

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よく見ると、滝は普通、崖の上から滴り落ちるものですが、白糸ノ滝は崖の隙間から水が流れ落ちています。

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この滝は、富士山の雪解け水が、上部の水を通す地層である新富士火山層と下部の水を通さない地層である古富士火山層の境の絶壁から湧き出しているのです。
高さ20m・幅150mの湾曲した絶壁から、大小数百の滝が流れ落ちる様はまるで水のカーテン。幾筋もの絹糸をさらしているような様相から、白糸ノ滝の名で呼ばれるようになったのだとか。

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戦国時代末から江戸時代初期、当地は富士講の開祖とされる長谷川角行(はせがわかくぎょう)が水行を行った地とされるほか、隣にある「音止之瀧」は、その昔、曾我兄弟が父の仇の工藤祐経(くどうすけつね)を討つ相談をしていた際、滝の音で声がさえぎられたためしばし神に念じたところ、一瞬滝の音が止んだという話も伝えられます

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ところで、この音止之瀧、なぜか天照大神とともに、磐長媛タソが祀られています。コノハナサクヤじゃないんですねぇ。
そしてその近くに、こんなものを見つけました。

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白川伯王家最後の御方、「白川資長」(しらかわすけなが)氏謹書の石碑です。

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子女に恵まれず、養子縁組も1954年に解消したため、彼の死と共に白川伯王家は断絶しました。
実は富士山山頂には、白山の名前も残っているんですよねぇ。

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白糸ノ滝の西側の崖を、頑張って登っていくと、「お鬢水」(おびんみず)と呼ばれる場所があります。

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観光客でギャースカなっている白糸ノ滝ですが、ここに訪れる人はほんのわずか。
僕にとっては静かに堪能できてありがたいですが、これを見ずして帰るのは勿体無いですね。

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お鬢水は、白糸ノ滝の主滝の上にある岩窟にあり、「帯の真奈井」とも呼ばれる富士講の霊場の1つです。

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源頼朝が富士の巻狩りの際に滝に立ち寄り、このお鬢水で髪のほつれを直したという伝承が名の由来です。

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岩窟の奥には3つの石碑があり、近年祀られたもののようですが、

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コノハナサクヤヒメとイワナガヒメ、そして真の御柱が竜神として祀られているのは面白いです。

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うっとりするほど美しい水たまりに、僕の穢れも祓われる思いですが、あまりスピな人たちにスピられたくない、お鬢水はまこと美しきスピリチュアルスポットでした。
自然は自然のあるがままに、それが一番よろしいようで。

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4件のコメント 追加

  1. coccocan のアバター coccocan より:

    こういうところにいると五感が研ぎ澄まされますね。
    写真からも水の冷たさや透明度と、ひんやりとした空気が漂ってきます。

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    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      coccocanさん、ありがとうございます😊
      急に暑くなってきましたので、気分だけでも涼が伝われば幸いです♪

      いいね: 1人

  2. mame58 のアバター mame58 より:

    滝の音と写真で、一瞬そちらに訪れたかのようでした😊
    最高っす!!

    いいね: 1人

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      コメントあざっす!!😄
      蒸し暑くなってきましたので、涼をお届けできれば、幸いです♪

      いいね: 1人

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