
この木ですが、これは「久久能智の聖木」(くくのちのせいぼく)と呼ばれ、『宮島で一番美しい木』と謳われる秘樹です。
真っ直ぐに伸びた幹と360°均等に伸ばした枝葉はまことに美しく、まさに聖木と呼ぶに相応しいのですが、この木が根を張る場所、名前がさらに、その神聖さを物語っているように思います。
久久能智は木の神とされますが、その名は、出雲族の出身であることを誇りにした磯城・大和王朝の後年の皇子「大彦」、その子孫・阿倍一族の「久々智彦」(くくちひこ/狗古智卑狗)に由来するものだろうと思われます。
なので出雲族が信仰していたヒモロギに間違いはないのですが、なにせ根を張る場所が出雲ではなく、安芸の宮島ですので、その点ご留意いただきたい。
某動画にて使用されたこの写真は、イメージ画像としての引用でしょうから、由緒などは問題ないとの判断だとは思いますが。

放っておいても良いかと思いましたが、この写真は、先だって神奈川の江ノ電沿線新聞社さんにもご掲載いただいた写真ですので、一応告知させていただきました。
事前にご一報いただけたら幸いでした。
