久久能智の聖木(宮島で一番美しい木)

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季節を問わず、大勢の人が訪れる宮島で、まだほとんどの人に知られていない聖地があります。
神秘の御神木「久久能智」(くくのち)の聖木です。

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広島に5年ほど住んでいたこともある僕ですが、この存在を全く知りませんでした。
広島に住む人はおろか、宮島に住む人にもあまり知られていないという話です。
久久能智の聖木は「宮島で一番美しい木」と密かに語り継がれているそうです。

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ところが、ネットで調べてみても、情報が少なく、具体的な場所も記されていません。
「奥紅葉谷」にそれはあるらしいとだけ情報があり、とりあえず紅葉谷に向かってみました。

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この奥紅葉谷を進むと、弥山への登山ルートになります。

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そこは宮島の原生林となり、下手に迷うと遭難の危険もある深い森です。
久久能智の聖木らしきものは見当たりませんが、神々しいオーラを放つ樹木が至る所にあります。
まるで森の中で孤立する僕を、神々が品定めをしているかのようです。

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しばらく探し歩きましたが、どうしても見つかりません。
登山道もいくらか登りかけたところで諦めて、下に降りてみました。

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紅葉谷は美しいところです。
新緑の頃は緑の命にあふれ、秋には赤く染める。
冬に訪れた僕にも、葉の落ちた木々は十分神秘的な雰囲気を味わせてくれます。

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紅葉谷に小さな神社を見つけました。

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「四宮神社」です。

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四宮神社は「火之加具土」(ひのかぐつち)を祀っているそうです。

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侘びた風情が素敵です。

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ちょっと宇宙人チックな狛犬がいました。

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紅葉谷公園内にお茶屋さんがありました。
「山村茶屋」です。

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営業準備中でしたが、お声をかけたら気持ちよく店内に入れていただきました。
寒かったので「牡蠣うどん」をお願いします。

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素朴なメニューが多いですが、どれも美味しそうです。
ふと思い立って、ご主人に久久能智の聖木のことを尋ねてみました。

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なるほど、普通に探してもなかなかたどり着けないところにありました。

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案内板もなく、ひっそりとその場所はあります。
むやみに人が訪れて、聖地が穢されることを恐れているのかもしれません。

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わずかに開けた場所に、聖木が佇んでいます。

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これが宮島で一番美しい木「久久能智の聖木」です。

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ご聖霊は、出雲大神と八大龍王神とのこと。

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龍昇の御神木と呼ばれており、龍神が降り立つ木とも伝わります。

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確かに、幽玄と立つその姿は、何かしらの霊気を感じます。

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案内板はほとんど読むこともできません。

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久久能智は日本神話に登場する木の神で、古事記では久久能智神、日本書紀では句句廼馳と表記されます。
神産みにおいて、イザナギ・イザナミの間に産まれた神で、山の神「大山津見神」(おおやまつみ)、野の神「鹿屋野比売」(かのやひめ)に先んじて産まれた神です。
久久能智は「木の精」であり、木の神々の総称なのだそうです。

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出雲王家の血筋であることに誇りを持っていた大彦の子孫、阿倍一族にクヌ国の久努臣がいました。
この家は後世に久努朝臣となり、その中には、魏書に出てくる「久々智彦」(狗古智卑狗)もいました。
「新撰姓氏録「に、久々智は阿倍朝臣と同祖で、大彦命の後である、と書かれています。
出雲大神はもちろん、龍神も出雲族が信奉した神です。
宮島に移住した大彦の末裔がいた、ということかもしれません。

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古代出雲では有力者が亡くなると遺体を防腐処理し、大樹の茂み隠し、3年放置したと云います。
その大樹は神籬と呼ばれ、その後洗骨した遺体は山奥の磐座側に埋められたそうです。
弥山山頂は磐座だらけです。
そしてこの聖木は久々智彦の神籬なのかもしれません。

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