
そうだ、しまてつに乗ろう。

この日の朝は雨でしたが、午後から晴れるだろうと予測し、長崎の諫早に向かいました。
ここで、島原行きの切符を買います。

しばらく待っていると、しあわせの黄色い列車がやってきました。

「島原鉄道線」(しまばらてつどうせん)は、長崎県諫早市の諫早駅から同県島原市の島原港駅までを結ぶ鉄道路線。
全ての列車が1両、もしくは2両編成で、その多くがワンマン運転で運行されます。
諫早駅から島原港駅まで乗っても、片道¥1,540、1時間15分程度の旅。
のんびり旅を楽しむのに、ちょうど良いです。
そして何より、ノスタルジックな車窓の景色に、癒されます。
しまてつ線は、島原の海岸線をのんびり走っていきます。

島原に着きました。

もぐもぐ島原。

見つめる島原。

来い!鯉!島原へ!!

湧くわく島原!!

せっかくなので、島原に降りることにしました。

観光案内所で、おねえさんに尋ねます。
「すみません、この近くで”かんざらし”が食べれるところってありますか?」
「はい、いくつかございますが、”青い理髪館”はいかがですか?」
・・・えっ?あそこで食べれるの??

「青い理髪館」は島原城のお膝元・森岳商店街の一角にある青い木造の建物で、大正12年に小林理髪館として1950年開業、1980年代に閉業した建物のこと。

2階建てのコンパクトな木造洋館です。
過去に島原に来た時も近くに寄りましたが、資料館的な建物だとばかり思っていました。

まさか、カフェだったとはね。

青い理髪舘は1階2階とも前面は洋風造りで、後方部が和風造りになっており、当時最先端の建築物とのことです。

閉業後、老朽化により取り壊される予定でしたが、地元の方の支援もあって「青い理髪館 工房モモ」として観光客の方の憩いの場として活用されるようになりました。

当時の面影を残しつつ、オシャンティにリメイクされた店内。素敵です。

「ご注文はいかがなさいますか?」
「初恋のように甘い”かんざらし”と、初失恋のように甘酸っぱい”いちごのティー”をひとつください」

そうして、失われかけた僕の青春が、目の前に運ばれてきました。

「かんざらし」は、白玉粉で作った小さな団子を「島原の湧水」で冷やし、蜂蜜、砂糖等で作った特製の蜜をかけたもので、口の中でとろけそうな上品な甘さと喉越しのよさが人気の島原のスイーツです。
原料となる餅米を、大寒の日に水にさらすことから「かん(寒)ざらし」と呼ばれています。

おや、やはりこんなところに、僕の初恋が隠れていましたか。



島原駅に戻ってきました。

おみやげと、帰りの切符を買います。

帰りの列車は少し賑やかで、青春の香りがしました。
高校時代の通学列車を思い出します。

帰りはせっかくなので、大三東駅(おおみさきえき)で降りてみました。

「海に一番近い駅」ですね。

あれ?こんな猫ちゃん、前いたっけ?

しまてつ線の多くの駅が、こうした無人駅です。

その中でも、一番の人気駅が、この大三東駅と言えるでしょう。

海沿いにあるその景色は、ジブリっぽさもあり、またTVコマーシャルにも取り上げられました。

前回は車で直接来ましたが、こうしてしまてつで来るのは、もっと良いですね。
否が応でも、次の列車が来るまで、ここでのんびり時間を費やすほかありません。

人生なんて、そんな感じで良いのだと、教えてもらいました。

やがて列車は来るので、
それに飛び乗ったら良いのです。

美しく、命の宝庫である有明海ですが、この海が今、死の海になりつつあるのだと知りました。
失敗百選にも選ばれた、「諫早湾干拓事業」です。
有明海のほんのわずか、諫早湾の一部を閉じただけで、有明海全体が死に瀕することになろうとは。
しかし今なお続く人の愚行というものは、結局そんなものです。繊細に作られた自然の摂理に対して、がさつが過ぎる。
海のギロチンを1日も早く取り壊し、有明の名のように、元の美しい海に戻ることを願います。

🐥困った事が起きてしまいました。私の過去のブログの写真類が全く表示されなくなってしまっているのです。ジェットパックアプリで遡って閲覧していたら、写真ブログの写真が真っ白しろで何も表示されない。どれもこれも、過去のブログの写真は何もない…これはどうしたことか🐤
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以前にも似たような事になっていませんでしたっけ?
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🐥そうかもしれません。今どうなっているか確認はしていませんが、昨日の夜見てみたら写真がほとんど表示されなかった。真っ白しろ…🐤
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五条桐彦様
忘れることができない写真・・・。
あれから3年。その節は本当にいろいろありがとうございました。
月日のたつのは早いもの。上の子は5年生、下は1年生になりました。
まだしばらくは私たちも必要なように思われますので、頑張らねばと張り切っております。
asamoyosi
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asamoyosi様
おはようございます。
3年経ったのですね。
今、自死で父親を失った若いスタッフと向き合っていますが、命の儚さと重さを、再び実感しております。
悲しみを背負いつつ、前に進むしか道はないと、無力ながら口にするほかありません。
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どんなに辛く悲しいことでも時が解決してくれると言いますが、当たっているのかも知れません。特に何かをしなければという目標があれば・・・。伴侶はまだ時として辛さ悲しさが再燃するようですが、それよりも張り切って孫たちにあれこれしてやる ことに情熱を燃やしているようです。これが本当の人間の強さと言えるのかどうか分かりませんが・・・。幸い孫たちも、今のところ私たちのことをとても慕ってくれているようですので・・・。有難いことです。
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