仲村神社

投稿日:

6180285-2024-09-21-07-30.jpg

大阪府東大阪市菱江に鎮座の「仲村神社」(なかむらじんじゃ)をぶらりと参拝しました。

6180286-2024-09-21-07-30.jpg

当社の創建は不詳ですが、社名から、中臣系の「中村氏」が祖神を祀ったと考えられているようです。

6180288-2024-09-21-07-30.jpg

祭神は「己己都牟須比命」(こことむすひのみこと)で、配祀神は「國常立尊」「國狹槌尊」「豐斟渟尊」「泥土煮尊」「沙土根尊」「大戸之道尊」「大苫邊尊」「面足尊」「惶根尊」「伊弉諾尊」「伊弉册尊」「天照大神」「忍穗耳尊」「瓊瓊杵尊」「彦火火出見尊」「鵜鵜葺不合尊」「琴平大神」「宇賀御魂大神」って、多いよ多い。。

6180290-2024-09-21-07-30.jpg

主祭神のココトムスビといえば、アワワの姫さま「己等乃麻知媛」(ことのまちひめ)の旦那さんで、お二人の子供が中臣氏の祖神アメノコヤネとされています。
ココトムスビは香川の天川神社の主祭神でもあります。

6180291-2024-09-21-07-30.jpg

ただ当・仲村神社の場合は、江戸時代の多くの資料において祭神は不詳となっており、古来から祀られる神である確証はなさそうです。

6180287-2024-09-21-07-30.jpg

可能性を結びつけるものとしては、当社にまつわる水神としての信仰でしょうか。

6180292-2024-09-21-07-30.jpg

仲村神社は疱瘡(天然痘)に霊験ありとして、遠近より来り詣づる者が古来より多かったと伝えられます。
その祈願に際しては、大和川(菱江川)にて斎戒沐浴を行う川瀬の祓いを行い、社殿の雨垂れの砂を袋に入れてお守りにするのが常でした。
のちに大和川が付け替えられ、以後、境内の菱澤池で祓いを受けたそうですが、大正時代にこの風習も無くなったとのことです。

6180293-2024-09-21-07-30.jpg

その菱澤池は、今は干上がったコンクリートの池になっていました。
流石にこの姿に、霊験は感じ取れません。

6180294-2024-09-21-07-30.jpg

さりとて、この水神としての性質が、ココトムスビとどう関わってくるのか。
これは香川の天川神としてコトムスビが祀られていることによるもので、さらに高知の葛木男神社に祀られる葛木男大神が土佐大神の子「天河命」であるという説に僕が結びつけたものから、ということになります。

e38191e38184e3819a-2024-09-21-07-30.jpg

まあ、こんな感じで、コトムスビが天河命で、后のコトノマチコちゃんが浄川媛(きよかわひめ)とするなら、なんとなく病を禊ぎ払う神として当地に祀られていてもおかしくはないかなと。

6180296-2024-09-21-07-30.jpg

あまり確証めいたことは何も言えないのですが、どうですかね。

6180295-2024-09-21-07-30.jpg

今の仲村神社は、地元に親しまれている神社だということだけは、とても伝わって来ました。

6180297-2024-09-21-07-30.jpg

4件のコメント 追加

  1. 不明 のアバター 匿名 より:

    narisawa110

    私的にはコトムスビは出雲伝承的に考えると、普通に事代主では無いかと思います。正に中臣の臣の系譜の事の象徴ではないかと。

    それよりこの神社には泥土煮尊(スイジニー)が居るんですね。そっちに目が行ってしまいました。

    いいね: 2人

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      コトムスビ、コトシロヌシ、さもありなん

      いいね: 1人

  2. Nekonekoneko のアバター Nekonekoneko より:

    🐥疱瘡は疫病。疫病の蔓延を防ぐ方法は、清い水で病原菌やウィルスなどを洗い流し清める事に他ならない。大和川での沐浴にはそんな意味もあったのでしょう🐣

    いいね: 2人

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      なるほど🤔

      いいね: 2人

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください