
どうやら、その時間は眠っていたらしい。
腰を下ろすと、睡魔に襲われて、たぶんそのまま。

目が覚めると朝になっていたので、浅めの湯を溜め、半身を浸けながらスマホを開いた。
そこに、媛さんからのメッセージがあった。

昨夜後半の、目覚め前の夢は、ありきたりなもので、特別言うほどのことでもない。
しかし眠りについた頃も、夢を見た気がする。だけれど、その内容は思い出せない。
いつかあの人に、会えるような気がしていたけれど、それはもちろん僕の思い込みに過ぎないので、前半の夢もきっとそうだったのだろう。
魂は、体から解き放たれたら、何処へ行くのだろうか。
常世、といっても、結局のところ漠然としかしない。

風に乗って、いく先を想う。
そこは安らかな場所であることだけは、間違いない。

外に出てみれば、春の日差しに、風が穏やかに吹いていた。
夢の奥の、鈴の音を鳴らしながら。

こんなところに風鈴があるなんて素敵ですね。
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コメントありがとうございます♪
夏になると、風鈴を飾る神社が増えました。
吹かれる風に揺れて、一斉に鳴り出すガラスの音が、涼をもたらしますね。
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風鈴の音
あの夏の日の想いは、変わらず常世へと
優しき常世媛は、全てを内包しつつ、前へ
群馬、妙義神社の風鈴を思い出しています。
安らかな日々をと
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妙義神社の風鈴も、一斉に鳴っていることでしょうね。
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