イズモ族は、ヤマトに神名備山信仰も持ってきた。 「なび」は隠るという意味で、祖霊はきれいな三角錐形の山に隠っていると考えられていた。 形の円い山は、妊娠した女性の腹を連想するので、女神山と考えられた。 ヤマト地方では、円…
カテゴリー: 八雲ニ散ル花
神坐日向神社・三輪坐惠比須神社:八雲ニ散ル花 番外
奈良県桜井市三輪にある「大神神社」(おおみわじんじゃ)、かつては「美和乃御諸宮」「大神大物主神社」と呼ばれた聖地で、神仏習合期には「三輪明神」として崇められてきました。 大神神社は三輪山を神体山とする社で、『出雲国造神賀…
率川神社 三枝祭:八雲ニ散ル花 番外
ここに於いて、其の伊須気余理比売命の家、狭井の河の上に在り。 天皇(すめらみこと)、其の伊須気余理比売の許幸行し、一宿御寝坐しき也。 其の河、佐韋(さい)の河と謂ふ由は、其の河辺に於いて、山由理草(やまゆりくさ)多在る故…
猿投神社:八雲ニ散ル花 番外
大彦の息子は、富家のコトシロヌシの妃・ヌナカワ(沼川)姫にちなみ、ヌナカワワケ(沼河別)を名乗った。 「別」とは大王の子孫で、領主に任命された人の称号である。 ヌナカワワケは、全権将軍を意味する「武」(たける)の称号をつ…
砥鹿神社(奥宮):八雲ニ散ル花 荒覇吐篇 08
「共に生きよう。会いにいくよ、ヤックルに乗って」 ということで、やって来ました。 本宮山 砥鹿神社 奥宮へ。 本宮山山頂付近の駐車場に車を止めると、赤い鳥居が目につきました。 そこは奥宮とは別の、奥の院だといいます。 奥…
砥鹿神社(里宮):八雲ニ散ル花 荒覇吐篇 07
愛知県豊川市にある「砥鹿神社」(とがじんじゃ)を訪ねました。 三河国一宮で、東海地方の総鎮守として崇敬される神社です。 天正2年(1574年)の『三河国一宮砥鹿大菩薩御縁起』によれば、大宝年間(701年-704年)に42…
山田神社:八雲ニ散ル花 番外
あー、あったあった。 クナト族が多賀社を創建するにあたって、サルタ彦を祀ったとされる山田神社。 多賀大社を2度参拝しておきながら失念していた、念願の神社をようやく発見。 でも車で来たら、イカンかったー。道狭っ。 こんなと…
大瀧神社:八雲ニ散ル花 番外
さて、くちびるをつんと尖らせながらやって来ました。 滋賀県犬上郡多賀町鎮座の「大瀧神社」(おおたきじんじゃ)です。 参道の大鳥居の正面に、枯れた木が祀られています。 その昔、この渓谷の淵に人々を襲う大蛇がいる事を聞いた稲…
御許山”常世考”:常世ニ降ル花 豊受繊月篇 03
2022年9月5日、嵐の前の御許山(おもとやま)はまさに、常世を体現する異界となっていました。 この日は以前から、滋賀の織姫・かわち嬢(人妻)が九州までお出でになるとのことで、僕がエスコートを買って出ていたのでした。 嬢…
竹採公園”かぐや考”:常世ニ降ル花 朝近残月篇 07
静岡県富士市比奈にある「竹採公園」(たけとりこうえん)に行ってきました。 平安時代中期編纂の『和名類聚抄』(わみょうるいじゅしょう)には、駿河国富士郡九郷のひとつとして「姫名郷」(ひなごう)が記されており、それが当地、比…
津加計志神社:八雲ニ散ル花 海祇ノ比賣巫女篇 番外
宗像市神湊(こうのみなと)の丘の上に「宗像神社頓宮」があります。 ここは宗像大社の秋の例大祭で行われる「みあれ祭り」で、約200隻の船団にて行われる海上渡御の地で、御神体の御旅所でした。 なぜ御神体はここに立ち寄るのかと…
皐月宮・浜宮:八雲ニ散ル花 海祇ノ比賣巫女篇 番外
宗像大社 秋季大祭に伺った際、片道3kmを歩いて道の駅に向かった時の、素敵な出会いがここでした。 表からは何もわからない松林の一角に、何かある。 何だろう、これは。 確認してみたら、どうやらこれは、「皐月宮」(さつきぐう…