第四の依羅姫:語家~katariga~ 番外

島根の江津市を通りかかったので、4体目の「依羅娘子」(よさみのおとめ)さんに会いに行ってきました。 この像は江津にお住まいで木彫・石見根付の高名な彫刻師の「田中 俊睎」(たなかとしき)さんの作。 僕が『人麿古事記と安万侶…

氣多若宮神社

「いらっしゃいませ。今日はカットとストパーでよろしいですね」 チョキチョキチョキチョキ✂︎✂︎✂︎ 「ねえ、聞いてよ」 「はい、何でしょう」 「うちの娘ね、今日は朝から仕事だって言うのよ」 「なるほど、大変ですね」 「そ…

孝子堂  〜碁太平記白石噺

時は寛永13年(1636年)、陸前国逆戸村(さかどむら)に、与太郎(よたろう)という百姓がおった。 与太郎と体の弱い妻は、二人の娘と一緒に、貧しくとも慎ましく幸せな生活を送っておった。 ある日、与太郎は、二人の娘と八枚田…

不破関:語家~katariga~ 07.5

古代東山道の関所の一つ「不破関」(ふわのせき)。 不破関は美濃国(岐阜)と近江国(滋賀)の間に設けられた関所ですが、壬申の乱(672年)において大海人皇子(後の天武天皇)が美濃国出身の舎人である村国連男依らに命じ、多臣品…

正雪首塚

静岡県静岡市葵区弥勒の道の真ん中、弥勒緑地に「由井正雪公之墓址」が建っています。 そばに安倍川が流れており、かつてこのあたりの河原が処刑場で、慶安の変で正雪の首が晒された跡だという話があります。 彼の親類や仲間など、40…

張孔堂を探して

由比正雪の江戸での邸宅、彼が開いたと言う「張孔堂」はどこにあったのか。 一説に、新宿区北東部の牛込榎町にあったという説があり、その場所を訪ねてみましたが、ご覧のように何もありませんでした。 背後の建物は、大日本印刷㈱の榎…

正雪紺屋

「一緒に旅に出よう!」 いくいくー♪ ということで、JKに誘われるので度々来ている静岡ですが、 3月下旬から6月初旬の春漁、10月下旬から12月下旬の秋漁期間にいただける生の桜えびを、見逃す手はありません。 静岡市清水区…

紀州東照宮:白姫 29

「和歌の浦はな、昔は稚日女(わかひるめ)の神様の名前で、若浦(わかうら)って言っていたんだよ。それがこの玉津島がな、和歌の歌枕として有名になったんで、和歌の浦って呼ばれるようになったんだ」 「久助、詳しいな」 「へへ、お…

和歌山城:白姫 道草

僕は今、階段を登っています。 僕の旅は、いつも階段を登っています。 暑い。。 ヤッホ~見えてきたよー。 「和歌山城」(わかやまじょう)にやって来ました。 フランス人である父譲りの金髪が印象的な、日都ヶ島に住む17歳の少女…

海石榴市:語家~katariga~ 番外

『紫は 灰指すものぞ 海石榴市の 八十の巷に 逢へる兒や誰』(3101) 〔紫に染めるには、椿の灰をさすのが良いという。その椿市のやちまたに分かれた辻の広場で出逢った、紫の裳を着た君の名を教えて欲しい〕 『たらちねの 母…