日頃より『偲フ花』を応援いただき、ありがとうございます。そして私「五条桐彦」の初となる著書『人麿古事記と安万侶書紀』をお買い上げいただいた方、心から感謝申し上げます。この本を書くきっかけとなった、斎木雲州氏との奇跡のよう…
カテゴリー: 語家 ~katariga~
第四の依羅姫:語家~katariga~ 番外
島根の江津市を通りかかったので、4体目の「依羅娘子」(よさみのおとめ)さんに会いに行ってきました。 この像は江津にお住まいで木彫・石見根付の高名な彫刻師の「田中 俊睎」(たなかとしき)さんの作。 僕が『人麿古事記と安万侶…
孝子堂 〜碁太平記白石噺
時は寛永13年(1636年)、陸前国逆戸村(さかどむら)に、与太郎(よたろう)という百姓がおった。 与太郎と体の弱い妻は、二人の娘と一緒に、貧しくとも慎ましく幸せな生活を送っておった。 ある日、与太郎は、二人の娘と八枚田…
不破関:語家~katariga~ 07.5
古代東山道の関所の一つ「不破関」(ふわのせき)。 不破関は美濃国(岐阜)と近江国(滋賀)の間に設けられた関所ですが、壬申の乱(672年)において大海人皇子(後の天武天皇)が美濃国出身の舎人である村国連男依らに命じ、多臣品…
竹採公園”かぐや考”:常世ニ降ル花 朝近残月篇 07
静岡県富士市比奈にある「竹採公園」(たけとりこうえん)に行ってきました。 平安時代中期編纂の『和名類聚抄』(わみょうるいじゅしょう)には、駿河国富士郡九郷のひとつとして「姫名郷」(ひなごう)が記されており、それが当地、比…
紀州東照宮:白姫 29
「和歌の浦はな、昔は稚日女(わかひるめ)の神様の名前で、若浦(わかうら)って言っていたんだよ。それがこの玉津島がな、和歌の歌枕として有名になったんで、和歌の浦って呼ばれるようになったんだ」 「久助、詳しいな」 「へへ、お…
和歌山城:白姫 道草
僕は今、階段を登っています。 僕の旅は、いつも階段を登っています。 暑い。。 ヤッホ~見えてきたよー。 「和歌山城」(わかやまじょう)にやって来ました。 フランス人である父譲りの金髪が印象的な、日都ヶ島に住む17歳の少女…
海石榴市:語家~katariga~ 番外
『紫は 灰指すものぞ 海石榴市の 八十の巷に 逢へる兒や誰』(3101) 〔紫に染めるには、椿の灰をさすのが良いという。その椿市のやちまたに分かれた辻の広場で出逢った、紫の裳を着た君の名を教えて欲しい〕 『たらちねの 母…