堀谷アラハバキ神社:八雲ニ散ル花 荒覇吐篇 06

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静岡県浜松市の山中、堀谷という場所にアラハバキ神社が鎮座しています。

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素朴な木の鳥居がある先に社がありますが、

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道を挟んだ反対側にも素通りできないものがあります。

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巨大な磐座。
よく見ると、手前にロープのしめ縄が張られていました。

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龍の背鰭を思わせるような岩です。

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対面の神社に向かいます。

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おお~、こちらにもごっつい磐座がありました。

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荒鎺山。
荒鎺と書いてアラハバキです。

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この巨大な岩塊が山ということなのでしょう。

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頂部は樹木を冠しています。
このような磐座は、熊野脊振山中で見かけましたが、安定した巨岩にはおとずと植生するのでしょう。
その様は威風をさらに強調するかのようです。

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しかし何故でしょうか、本来は神木に巻き付けられた藁蛇の荒神が、大彦によって東方に持ち込まれ、アラハバキ神となったと言います。
ところがこうして見てみると、巨岩や石を、アラハバキの神体として祀っているところが多いように感じます。

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出雲では石に藁を巻き、荒神とする場所もありましたので、そちらが元となっているのか。
樹木は朽ちたりすることも多いですが、岩は長く残りますので、磐座型アラハバキが今に残り続けているということなのか。

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とにかく大きな、アラハバキの神体岩を眺めていると、どこか有機的な、生き物のようにも見えてきます。

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写真を撮りまくっていると、氏子さんらしき方が車でみえて、境内の清掃を始められました。
ご挨拶をして、少しお話をお伺いすると、ここはちょうど集落の境になるそうで、村を守ってもらう意味も含めて、祀られてきたのだそうです。

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なるほど、確かに道の両端に鎮座する神の威容は、塞の神、岐の神を彷彿とさせるものです。

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アラハバキの性質は、後から加えられたものでしょうが、古来より出雲文化を持つ人たちが、当地に定住していたことを、この二柱の神の存在は物語っています。

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静岡、やっぱり良いところですね。また行きたくなってきました。

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