
2023年10月3日
今日はのんびり、たっぷり、宗像大社 辺津宮で過ごすことにしました。


AM 8:20
福岡県宗像市田島の「宗像大社 辺津宮」(むなかたたいしゃ へつぐう)にやってきました。

毎年10月1日~3日の3日間は、当社の秋季大祭「田島放生会」(たじまほうじょうえ)が行われます。

放生会とは、元は仏教の殺生戒の思想に基づいて行なわれる,鳥獣や魚を放つ行事だとのことですが、宗像大社の祭りは、国家の平穏、五穀の豊穣と海上安全及び大漁を感謝する祭りで、宗像最大の祭りとなっています。

僕も豊かな人生の感謝を込めて、いつもは売り切れになっているコイの餌を、水辺に放ってみましょう。
こ~い、こいこい。

さすがの宗像大社さんも、この時間は人影もまばらです。

早朝の神社は良いですね。

柏手も、一際高く鳴り響きます。

祭りの初日、10月1日の初頭を飾るのが、海上神幸「みあれ祭」です。
この日、朝一番に、沖の島沖津宮に坐す長女・田心姫(たごりひめ)と、大島中津宮に坐す次女・湍津姫(たぎつひめ)の御魂を載せた2隻の御座船が、120隻の漁師船団を引き連れて三女・市杵島姫(いちきしまひめ)の出迎える神湊に向けてパレードを行います。

かつては海上パレードの漁船は、400~500隻あったとも言われています。
120隻でも驚きですが、この祭りが、古代から海人族として知られた宗像人の、誇り高い祭りであることが窺えます。

勇壮な「みあれ祭り」は今回見ること叶いませんでしたが、神奈月三ヶ日は姫神三姉妹が勢揃いするという、贅沢デイ。

その最終日である3日は、特別な祭りも用意されているのです。



AM 9:30
朝の参拝を一通り終えた僕は、駐車場に戻ってきました。
車内で会社のオンライン会議に参加するためです。

僕は今日休みなのですが、会社は平日です。
オンラインが導入されたのは、幸い。
しかし会議も終盤になる頃、外が慌ただしくなってきました。僕も焦ります。

AM 10:00
会議が終わるとすぐに車を飛び出し、第二宮第三宮をちょっとだけ覗き見て、

高宮祭場に走ります。

うおーっ、
きちゅい。

咳き込む息を堪えながら、斎場に足を忍ばせます。間に合った!

普段は禁足である高宮の聖域。
この祭事の時は、聖域に入ることが許されます。何と神々しく、ありがたい景色でしょうか。

これが宗像大社の「秋季大祭」です。
静謐な世界に、祝詞の声が響きます。

あっという間でしたが、充実した時間でした。

そしてこちらにも礼拝を忘れずに。
この上には、大国主が祀られていると、風の噂に聞いています。

AM 11:10
少し道草をして辺津宮本宮に戻ってくると、

「秋季総社祭」のクライマックスでした。

あっぶなっ!危うく見過ごすところでした。
この巫女舞は、「浦安の舞」といいます。

なぜ遅れたかというと、高宮斎場から参道を下っていると、路肩の脇に空き缶とペットボトルを見つけたからです。
泥だらけになったそれを拾って、ゴミ捨て場を探していたら、遅くなってしまったのです。

でも、人が捨てた徳を拾い、手は汚れましたが心は綺麗になりました。
浄化された穢れなきまなこで見る巫女舞は、これまた美しきこと至上の幸せ。



AM 11:45
お昼時になりましたので、食事に出かけようと思います。

今年の夏も暑かったけど、すっかり実りの秋ですね。

新鮮な食材で有名な「道の駅むなかた」に行こうと思うのですが、車を駐車場から出すのが億劫だったので、片道3kmの道のりを歩くことにしました。

今日は丸一日、宗像で過ごすこと決めていましたので、のんびり歩くのも良いではないですか。

僕は神様の声が聞こえる系の人の話を、まあほとんどは信じていないのですが、たまにこうして歩いていると、ご褒美をくれることはあるよね、ってことは知っています。

この日も素敵な出会いがありました。

僕は思うのです。
古代人は、闇を灯す火もままならない夜を過ごし、嵐で吹き飛びかねない家に暮らし、獣と命のやりとりをしながら生きていたのです。
太陽、星、月が、彼らの光源であり、暦であったので、毎日しっかり見つめて生きていました。
人が、より自然に寄り添った時代。

そんな時代の人でさえ、神託を得ることができたのは、ごくごく、ごくごくごくごく僅かの人だけでした。
世俗にまみれた僕らの社会で、そんな人たちがごろごろ湧き出るはずがありません。
でも、雲の形に、杜の気配に、逆光に、神意を汲み取る人がいてもいいと思います。そう思って生きている方が、豊かで幸せですから。

ただやはり、傲慢になっては、それは見苦しいものです。
僕にとって神とは、自然であり、美であるのですが、畏れ美しきものの前ではひたすらに、謙虚であるべきです。



やったー「道の駅むなかた」に到着です。
実はこのあと、1kmほどさらに歩きましたので、食事までに5km歩いたことになります。

ここの食堂は、好きな小鉢をトレイに乗せる、おふくろ食堂形式です。
さしみはコリコリで、煮付けはジューシー、さすむな(さすが道の駅むなかた)。

お腹も喜んだところで、宗像大社へ戻ります。

ここの橋、辺なオブジェがあるんだよな。

あと、これは、古代史の大先輩が僕に警告してくださったことですが、最近の動画にも注意せよとのことでした。
まあ、どの媒体であれ、影響力の強いメディアほど多くの嘘を孕んでいますからね。

オカルト脳で歴史を旅すると、ミスリードの落とし穴に落ちてしまいます。

『偲フ花』に書かれた記事であっても、鵜呑みにしてはいけません。
全ては自分の足で歩いて、自分の穢れなきまなこで見て、知ってください。僕はそうしてきました。
なんてことを考えていたら、女神の鳥居が見えてきました。

narisawa110
大神様の鎮座するエリアですが、確か別の神社の裏手からゴニョゴニョするとたどり着けちゃうんじゃなかったでしたっけ。国土地理院の数値地図を見てはいけませんwww
いいねいいね: 2人
それは秘密です☆
いいねいいね