
え~、本日も写真多めです。情報てんこもりよ、重ったいよ~、無理して開かなくても良いよ~(笑)
「はちまき石」というものがあります。
はちまき石とは石の周囲を白や黒の筋が、はちまきをしているように一周している石を言います。
静岡の「美保の松原」のものが有名で、昔は幸運のお守りとして持ち帰っていたとか。この美保、出雲の美保関の美保だと思うんだよね。
現在、美保の松原では、はちまき石の持ち帰りは禁止となっていますのでご注意ください。

とはいえ、このはちまき石は特別な石というわけでもなく、近所の河原などでも見つけることができます。
そのような場所で個人用に一つ二つ持ち帰るのは違法にならないでしょう。
しかしはちまき石は、家に置くと病人が絶えないとか、親を巻き殺すとか、死目に会えないなどという不吉な話もあったりします。
どのように捉えるかは人それぞれですが、どうぞ自己責任でお願いします。

さて、脊振山頂にこのはちまき石の磐座を発見した僕は、再びその姿を愛機PEN-Fに収めるべく頂を目指します。
途上、大浦という場所に石が無造作に置かれていました。

これ。

ここを通る度に、いつも気になっていた石。

車を止めて見てみると、おお、白い筋が走っているではないですか。

はちまき石は主に、砂岩や泥岩の地層の割れ目に石英成分がしみこみ結晶化したものを言います。
これは確かにはちまき石の巨石でした。

しかもまるで、白蛇が這っているように見えますね。



通常はきれいな一筋の白い線が入ったものが、はちまき石として良いとされます。
しかし河原でこの石を見つけた時、僕は龍蛇神の御神体のようだと感じ、思わずお持ち帰りしてしまいました。

出雲では神在月の頃に浜に打ち上げられるセグロウミヘビを、トグロ状のミイラにして御神体とする風習があります。
このセグロウミヘビの御神体は、稀にネットでも高額で流通しているようですが、動物霊は取り扱いに難もありますので、このはちまき石の御神体のほうが気軽で良いのではないでしょうか。
とはいえ、先にも述べたように、はちまき石自体も不穏な話はあるにはあります。

また黒い石に白い蛇が浮き彫りされた白蛇石などもたくさん流通しており、宗教的な場所で時折見かけたりします。

この石、頭にも白い冠の輪があって可愛い。

脊振山頂を目指していると、道脇に「山神社」があったので立ち寄ってみました。

道脇、と言っても分かりにくい場所にあり、多くの人は素通りしてしまいます。

ここにも巨石がありました。

サイノカミを彷彿とさせますが、はちまき石ではないようです。

それにしても心地よい場所です。
この神社の存在は以前から知っていましたが、こんなに素敵な場所だとは気が付きませんでした。

石垣のようなものがあり、

奥では清水が流れています。

またひとつ、僕の憩いの場所ができました。

五ヶ山ダムから脊振方面に折れた場所に、一風変わった巨木があります。

これは「小川内の杉」と呼ばれる御神木です。

かつてはここより下の山祇神社に鎮座していましたが、神社がダムに沈むことになり、当地に移設されました。

とても雰囲気の良い神社だったので残念です。

御神木はまるでギプスをしているかのよう。
倒れないようにとのことでしょうが、どうぞお大事に。



はちまき石のアクセサリーを作ってみようと思い立ち、せっせと石を削ってみました。
電動ドリルでひも穴を開け、全体を電動グラインダーで削っていきます。
どちらの工具もホームセンターで一万円くらいで手に入ります。

こんな感じになりました。これはこれで良いのですが、もうひとアクセント欲しいところ。
僕は脊振山頂にはちまき石の磐座を見た時、これは豊族にも関係していると直感しました。

なので石の一面を少しえぐって、三日月形の石に加工してみます。

表がこんなで

裏がこんな。
石英が美しく、白龍が立ち昇っているよう。

月神信仰をもつ豊族は、出雲の影響も多く受け継いでおり、特に出雲の龍神信仰と海部の蓬莱信仰を習合させた「龍宮信仰」にこだわっています。
はちまき石の白い石英の筋は月から落ちる変若水(おちみず)のようでもあり、つまり白い龍蛇神の宿る磐座は、彼らが奉斎するのに最も適していたと思うのです。

この月形のはちまき石は、僕の考察である豊族の月神信仰をデザインしたものとなりました。

僕は出雲石のはちまき石も持っています。

これも削って、サイノカミの勾玉にしました。
セグロウミヘビが巻き付いているように見えます、たぶん。
ずんぐりして可愛いサイノカミです。



脊振山頂、脊振神社上宮へとやってきました。

新たな案内板ができていましたが、神社は神功皇后の創建と云われています。
しかし実際には、もっと古い時代からここは聖域だったものと思われます。

ここに石の祭壇があると聞いたので探してみましたが、なるほどうまく隠された場所にありました。

突き出た石にはなんか掘ってあります。
神仏習合期の遺物でしょうか。

そしてその先にある石の祭壇。

これは古代祭祀の遺跡なのか、それとも神仏習合期のそれか。

他にもごろごろ巨石がありますが、個人的には修験の遺跡ではなかろうかという感想です。

ただ祭壇の奥の石には

うっすらと例の白蛇が這っていました。

さて、本命の磐座を目指します。

山の斜面にドーンと横たわる鏡石。

この岩は何を意味しているのだろうか。

そこからずいずい歩いていくと、

あるんですよね、はちまき石の磐座が。

しっかりと石英の結晶が見られます。

この脊振神社には、弁財天として市杵島姫が祀られているのですが、弁財天信仰は脊振から畿内に広められていったとか、賀茂族の発祥は当地であったとかいう話もあるようです。

しかしカモ家の始まりは大和の「天日方奇日方」(アメノヒカタクシヒカタ)なので、脊振がルーツということはあり得ません。
弁財天発祥についてはよくわかりません。

僕は市杵島姫はカモフラージュで、弁財天=豊玉姫が真相ではないかと考えています。
つまり脊振山も、大元は豊玉姫を祀った場所なのではないだろうか、と思うのです。

豊家は東征していますので、そのルートに沿って弁天信仰も広がっていったとするなら、納得できるような気がしています。

それにしても無惨にコンクリで固められていますが、これはひょっとして女神の岩だったのではないでしょうか。

するとこっちは男の子なのかもしれません。

石宝殿に来ましたが、

改めて見てみれば、ここも岩だらけ。

そして例の磐座をコンクリで塗り固め、その上に神社が建てられているのでした。
これってどうなんだろう。

この石宝殿が作られる前には、磐座はどんな姿を見せていたのだろうか、今は突き出た一部分から想像することしかできません。

せっかくなので、僕の御神体石とツーショットを撮ってきました。
雰囲気がよく似ています。

月形の石と

出雲石もツーショット♪

はちまき石って何かに似ているなと思ってたら、そうか、僕の頭にも白蛇さんがいらっしゃったのでした。
僕はヘアカラーができない肌なので、これは自前の白髪です。



脊振神社下宮にも立ち寄りました。

脊振神社は修験とも深い関わりがあるようです。

太宰府の宝満山は豊玉姫の妹とされる玉依姫が祭神です。
出羽三山の最高峰・月山は月読命が祀られ、白山は豊家の親戚・越智家の創始と伝わります。
出雲散家と修験は関係していると僕は考えていますが、修験と豊家にも深い関わりがあるのだろうか。

下宮の参道は、夫婦の杉がまるで鳥居か狛犬の代わりと言わんばかりに両端に聳えています。

社殿の懸魚をよく見ると「波と兎」。
まあ、これはたまたまか。

脊振神社は日本六所弁財天の一社「背振弁財天」と言われています。

弁財天は仏教伝来後に市杵島姫命外、宗像の三女神と習合されました。

しかしなぜ、弁財天と習合した神が市杵島姫だったのでしょうか。

確かに徐福の奥様になられた人ですし、物部はじめ、多くの古代氏族の祖母神的女性ではあります。

でも本当は親魏和王の豊玉姫であったとしたら、もっとしっくりくると思うのです。

さて、ここにも巨石はいくつかありますが、はちまき石らしきものは見当たりません。

その代わりにあるのが「白蛇社」。

この穴の中に白蛇様が棲んでおられるというのですが、この中を通り抜けることもできるようです。
僕はしませんけど。

この穴は氷室跡で、そこに白蛇が棲みついたとのこと。
本当に棲んでいるのだろうか。

ともあれ、その先はとても不思議な空間が広がっています。

天竺(てんじく)より弁財天を乗せた龍馬が上空で天に向かって三度いななき、背びれを打ち振ったという脊振山。

それは古代に出雲族、あるいは豊族が龍神信仰の地として祭祀したことが由来となっているのではないでしょうか。
龍蛇神にまたがった市杵島姫or豊玉姫(弁財天)の宿る神奈備、それが脊振。

そして脊振山は1000m級の高山になります。
その磐座には、古代出雲族に倣って、王家の遺体が埋葬されたのかもしれません。

下宮を後にしようとして、ふとある石が目に止まりました。

普通は気が付かないような場所にあるこの石、

近づいて見てみれば

なんと見事な女神の岩ではありませんか。
この磐座の情報は皆無ですが、あえて隠されているのか。

するとこの石が男神の岩でしょうか。そう言われるとそのように見えなくもありません。

が、角度を変えると全くそれらしく見えませんので違っているのでしょうか。
今日もたくさんの発見があり、やはりこの世界の謎解きは面白いと思った1日でした。

石研磨の才能もお持ちとは(
感動いたしました(о´∀`о)
素敵なペンダントですね~☆
弁財天=アラハバキ 説も
あるようですが、
どう思われますか?
アラハバキという響きが
ずっと氣になっています。
巨石に出逢うと血が騒ぐのは
やはり出雲由来なのでしょうか…(^^;
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出雲の神社では、境内に藁蛇を木に巻いて荒神として祀る風習が残っています。蛇の古語がハバ。荒・ハバ・木、ちょっと強引な気もしますが、出雲を敬愛していた大彦が東国に逃れる際に、出雲の藁蛇神をアラハバキとして祀ったと富氏は語っています。
弁財天は蛇神と関連があるようですが、その点でアラハバキにも共通点があります。しかしまあ、やはり僕の印象としては、かの親魏和王・邪馬台国の卑弥呼こそ、インドから中国を経て日本に来た弁財天と習合するにふさわしいと往古の人は考えたのではないでしょうか。
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素敵な勾玉になりましたね😊
伊勢神宮のおかげ横丁にも売っていたのでいいなぁ、、!と思っていたところです。
頭髪にも白蛇さんがお住まいになっていらして、もう、金運上昇は間違いなしって感じですね😊
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おかげ横丁は楽しいですよね。
僕は焼き物のおみくじで、伊勢エビとおかげ犬のやつを買いました😊
僕の頭に棲んでいる白蛇さんは、単なる老化現象なので金運はほどほどです😄でも今日までなんとか食べてこれたので、やはり縁起が良いのかもしれませんね😌
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はちまき石で素敵なアクセサリーですね。磨いて艶が出て美しいです。
箸置きにしても、食卓に素敵なアクセントになりそうです♪
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なるほど、そういえば箸置きの形ですね!
もっと本格的に磨けばピッカピカになるのでしょうが、少し石の質感を残すくらいが僕の好みでもあります。石細工はなかなか面白いのですが、グラインダーで削るときの大きな音が難点です。
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確かに、かなりの音がしそうですね。
削る側面や、磨き具合で自分好みに出来るのは素敵ですね☆
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山神社はとても美しいですね。綺麗な水の染み渡る場所なんでしょうか。周囲の植物の眩い緑の色彩の美しさ😍
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この山神社はすぐそばを車が走っているのですが、まるで現世と隔絶されたような雰囲気が漂っていました。小川の水は飲用できるのかは分かりませんが、とても清らかな印象でしたよ。
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