見借:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 30

昔、この里に土蜘蛛あり、名を海松橿姫といひき。天皇、国巡りしましし時、陪従、大屋田子をやりて、誅ひ滅ぼさしめたまひき。 霞、四もを含めて物の色見えざりき。因りて霞の里といひき。今、賀周の里といふは、訛れるなり - 『肥前…