
785段の石段を登って、香川県琴平町の象頭山中腹に鎮座する「金刀比羅宮」(ことひらぐう)本宮まできました。

全国に約600ある金刀比羅神社、琴平神社あるいは金比羅神社の総本宮となります。

本宮に向かって右手には「神饌殿」。

左手に境内が広がり、

本宮と回廊で繋がる

社殿があります。

本宮をひと回り小さくしたような社殿ですが、造りは本宮に勝るとも劣らぬものです。

こちらは「三穂津姫社」。
祭神の三穂津姫(みほつひめ)は主祭神の大物主の后神として祀られています。

しかし大国主の后は宗像の多岐津姫と曳田の八上姫であり、三穂津姫ではないのです。
ただ、三穂津姫が美保関の美保須須美姫であるとするなら、彼女は事代主・八重波津身と糸魚川の翡翠・沼川姫との間に生まれた娘であり、大物主はやはり大国主ではなく事代主であると言うことになろうかと思われます。

実はこの金刀比羅宮は象頭山の中腹に祀られながら、海上守護の神として古来崇敬されてきました。
香川県の民謡にも「金毘羅船々」(こんぴらふねふね)というものが歌われています。
この歌の発祥ははっきりとしていませんが、金毘羅参りの中で唄われた道中唄であると伝えられています。
金毘羅船々は全国の遊郭に座敷唄として広まり、唄にのせて行う座敷遊びとしても知られていました。

思うに、金刀比羅宮が海の神としての側面を持つのは、その昔の人が祭神の真の姿を知っていたからではないでしょうか。

美保関の美保神社と同じく、釣りをこよなく愛した東出雲王家・富家の八重波津身・事代主と、その御霊を祀り続けた娘・美保須須美の親娘神を海の守り神として、讃岐の人たちは当地に祀り続けてきたのかもしれません。



朝早く来過ぎたので少し境内をぶらつきます。

市杵島姫を祀る厳島神社が三穂津姫社の前に鎮座します。

またテントの中にこんぴら狗みくじがありました。

一つ引いてみると、おみくじと一緒に金のこんぴら狗が入っていました。

本宮と三穂津姫社を繋ぐ回廊の裏に白い建物が見えましたが、

それは神庫でした。
が、その横に

ひっそりと祀られる社があります。

「睦魂神社」、大国魂神を祀ります。

この奥の杜は神職も入ったことがないとされる禁足地であり、この杜の中に洞窟があり金毘羅大権現が鎮座しているという信仰があったと云われています。

さてそろそろ頃合いとなりました。

本宮の右手、神饌殿のさらに先に進みます。

その道は、金刀比羅宮・奥社に通じる道でした。

金刀比羅宮の大門は6時に開かれ、本宮までの境内は自由に散策できます。
しかし奥社へ向かう参道は、イノシシ出没に伴う危険防止のため、朝9時まで封鎖されています。

が、この日は8時過ぎごろに解除してくれました。

ということで一番乗りで行かせてもらいます。

奥社へは本宮からさらに1km、583段の石段を登ることになります。
往復1時間以上かかるので、本宮までの参拝にとどめる人も多くいらっしゃいます。

参道序盤は緩やかな登り坂。

しばらく歩くと

見えてきました、おおこれが奥社か!

いえ、常磐神社でした。

祭神は武雷尊(たけみかづちのみこと)と誉多和気尊(ほむたわけのみこと)。

ホムタワケは応神帝のことですが、ここに祀られているのは神功皇后の皇子か竹葉瀬ノ君か。

このあたりから気合の入った階段が続きます。

額から苦い汁が滴り落ちるころ、

朱色の雅な神社が姿を現しました。
やった奥社!じゃありません。
白峰神社(923段)です。

祭神は三大怨霊の崇徳天皇他、待賢門院と大山祇神。

この周辺はモミジの木が多いことから「紅葉谷」と呼ばれ、秋の末には赤く美しい景色が楽しめるのだそうです。

階段はまだまだ続きます。

足が悲鳴を上げています。
そう、昨日はあの石鎚山に登ったばかりなのですから。

かめさんちっす。

おやおや、何か見えてきましたよ!

キター!ってはい違います。
菅原神社です、はい。

祭神はもちろん菅原道真。
道真さんは僕の氏神さんでもあります。

そして彼もまた、正当なる出雲族の血を受け継ぐ人だったのです。
そういや三大怨霊でもありますな。

はぁー階段は続くよ、どこまでも。

奥社へあと500m、まだ半分かいっ!

階段登ってー

階段登ってー

歩いてー

はい、あと200m。

登ってー

登ってー

お、も少しやん♪

と思わせてまた登ってー

しあわせさん。
こんぴらさん。

もうテンションが明後日の方向へ向かい始めてますが、

ラストスパート!

うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

着いたー!

今度こそ本当についたよ、ぐすん。。
ここが金刀比羅宮・奥社「厳魂神社」(いずたまじんじゃ)1368段です。
一番乗りですので、まだ扉が閉まっておりますが、

御開帳~♪
おお、神々しい。

祭神は、金毘羅大権現第4代目の「嚴魂彦命」(いずたまひこのみこと)とされます。
嚴魂彦とは金刀比羅本教の教祖で戦国時代に荒廃していた当宮を中興した別当「宥盛」(いうせい)のことで、人知を超えた能力を持っていたとされています。

戦国時代末に金毘羅信仰を中興した金剛坊宥盛(1613年没)は、1606年自らの像を作って本殿脇に祀り、亡くなる直前に神体を守り抜くと誓って天狗になったとの伝説も生まれました。

修験道が盛んになると金毘羅権現の眷属は天狗とされ、『和漢三才図会』には「当山ノ天狗ヲ金比羅坊ト名ヅク」と記されました。
金刀比羅宮本殿の神体は秘仏で、宥盛像も非公開だったので、その後、法衣長頭襟姿の宥盛像が金毘羅権現そのものと思われるようになっていきました。
宥盛像は廃仏毀釈で明治5年に浦の谷で焼却されたとも、奥社で今でも祀られているとも云われていますが、宥盛像を火中に投じると暴風が起き周りの者共は卒倒したとも言い伝えられてます。

宥盛天狗は、今では讃岐三天狗の一狗で「金剛坊」と呼ばれています。

奥社の側面に聳えるゴツゴツとした岩は嚴魂彦、及び崇徳上皇の御参籠旧跡で、「威徳巖」といいます。

そこに「天狗」と「烏天狗」と書かれた案内板があるのですが、

何のこっちゃ?

この巨大な岩が御神体で天狗に見えるとか言うのでしょうか?
いやただの岩にしか見えませんが、、、んっ!!

こ、これかーーーっ!

これって木で彫られているんかね?
風化しないのだろうか。
これも天狗の神通力のなせる技か、金毘羅坊に祈ると霊験が多いが、祟ることも甚だ厳しいということです。



本宮まで戻って、三穂津姫社前の階段から降りていきます。

途中にあるのは大山祇神社。

山の神に相応しい佇まいです。

そして旭社まで降りてきました。

こんぴら参りでは帰路で旭社を参拝します。

神仏分離以前は金堂であり薬師如来と十二神将を金毘羅大権現として鎮座していたそうですが、現在の祭神は天御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神となっています。

桜馬場では宮内で特別に商いを許された「五人百姓」の人たちが「加美代飴」を売っていました。

五人百姓は金刀比羅宮にまつわる五家の家筋のこと。
創業数百年の長い歴史をもつ五人百姓の作る「加美代飴」(かみよあめ)は扇形のべっこう飴で、ほんのりユズの香りが練り込まれています。
古くからこんぴらさん詣での名物として人々から愛されてきた逸品で、同包の金色のハンマーで叩き割っていただきます。

参道の商店も商いを始めたようです。

ああでもこの感じ、

美保関の参道に少し似ている気がしました。
どことなく潮の香りが漂ってくるようです。

そしてこちらも名物の「灸まん」。

お灸の形をした饅頭は、博多で言えば銘菓「ひよこ」のような饅頭でした。
上皇陛下・今上陛下がご来県の際にも、香川県知事より献上されたとのこと。
国の特別名勝に指定されている庭園「栗林公園」のお茶菓子にも出されており、上質の黄味あんを使った甘さ控えめの上品な味は、参拝の疲れを癒してくれたのでした、シュラシュシュシュ。




785段、、、毎日登り続けていらっしゃいますねw しかもどんどんと上に!
お饅頭が身体に沁みますね☆
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運動の後の甘味は沁みますねぇ〜、ふう。
あとは四国の剣山にいつか登りたいと思っています😊
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昔、近くまで行ったことがありました。階段、785段あるんですよね。
確か下の食堂で本場讃岐うどんを食べたあと、金箔の貼られたソフトクリームを食べました🍦
その金額が785円。階段にちなんで価格設定したと、店の人が言ってました(笑)
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ほおお〜785円のソフトクリーム、豪勢ですね♪
うどんは参道沿いにいくつかあり、迷いましたが、うちのうどんマイスター(従業員)がすすめる『がもう』と言ううどん屋に行きました。美味しかったです♪
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ソフトクリームはここしか食べられない!と思い奮発しました。スルーしたら後悔しそうだったので(笑)
うどん屋さんの店名は覚えてないですが💦讃岐うどんのコシは最高でした。
身近なうどん屋さんだと、丸亀製麺がそれに近いようなコシがあります🍜
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旅の思い出はプライスレス、そのくらいの思い切りはあっても良いと思いますよ😁
博多うどんはやわ麺ですが、僕はコシ派です。しかし丸亀製麺は讃岐の人に言わせると、あれは讃岐うどんではないとのことです。僕には違いがよくわかりませんが😅
あと聞いた話では、山梨の吉田うどんのコシはバケモノだそうで、タイヤのゴムを食べているようだとか、ネタに一度食べてみたいと思っています😄
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ますます興味が湧きますよ⤴️山梨のうどん……どんなだろう……??
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😁
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