宇倍神社:八雲ニ散ル花 番外

武内大田根は足元に転がる蝉の死骸を眺めていた。 蝉は一生のうち、最後の数日にありったけの生を放ち、そして死んでいくのだという。 「私は蝉だ」 彼はこれまでの人生を振り返り、僅かに掴んだ栄華の果てに、終焉を迎えつつあるのだ…