安閑天皇元年(534)6月、初の申の日に神石「雷斧石」三柱の御出現を仰ぎ、時の朝廷に上奏したところ、奉幣使、磯部朝臣小倉季氏と共に高椅貞長、峯越旧敬を伴い上毛野国に御下向があり、抜鉾(ぬきほこ)大神「健経津主命」をお祀り…
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貫前神社:八雲ニ散ル花 龍宮ノ末裔篇 09
上毛野国国造家の竹葉瀬ノ君、齢7つなり。 同じ頃、三韓征服から帰国した息長足姫の息子・誉田別皇子が7才で夭折した。 皇子は姫と武内襲津彦の間に儲けられた子であったという。 息長足姫は皇子が夭折したことを知られるわけにはい…
郷見神社・総社二子山古墳・前二子古墳:八雲ニ散ル花 龍宮ノ末裔篇 08
豊彦の古墳を探して、群馬を旅しました。 その一つ「郷見神社」(さとみじんじゃ)は群馬県高崎市下里見町にあります。 こんもりとした丘の上にある当社、この丘自体が古墳なのでしょうか。 一段登って開けた場所には、赤茶色の建物の…
三夜沢赤城神社:八雲ニ散ル花 龍宮ノ末裔篇 07
群馬県前橋市三夜沢(みよさわ)町に鎮座する「赤城神社」(あかぎじんじゃ)は、関東地方を中心として全国に約300社ある赤城社の本宮とされる一社です。 長女某姫宮が粕川下流の月田に建てたという近戸神社に対し、粕川上流の赤城山…
伊香保温泉と伊香保神社
一度は行ってみたいと思っていた「伊香保温泉」(いかほおんせん)。 群馬県渋川市にある石段の温泉郷は、草津温泉と並んで群馬を代表する日本の名湯です。 僕が伊香保温泉に到着したのは夕刻でした。 すぐに日が暮れ、夜の温泉街を少…
総社神社 / 今井商店 / 於菊稲荷神社
群馬に来たら、是非訪ねたいと思っていた所があります。 「今井商店」です。 藤岡の小さな町の一角にある、古びた商店です。 何故ここに来たかったのかと言うと、 知る人ぞ知るBUCK-TICKの聖地だからです。 今井商店はその…
大洞赤城神社:八雲ニ散ル花 龍宮ノ末裔篇 06
履中天皇の御代、上野国に無実の罪で配流された「高野辺大将・家成」という公家がおりました。 家成は息子一人、娘三人を儲け、一家は都を追われたものの、上毛野国で仲睦まじく、日々幸せに暮らしていました。 美しい姫の名は「淵名姫…
近戸神社:八雲ニ散ル花 龍宮ノ末裔篇 05
赤城山の中腹に御殿と称する処あり。古老の伝えるには往古豊城入彦命東国を鎮定し永く居住し給いし所なるが故に今なお御殿と名付くと言う。 命のこの地に居住せられるや毎年七月一日を以て天地の神事を奉斎し祭事の終わりに濁酒を川に流…
倉賀野神社:八雲ニ散ル花 龍宮ノ末裔篇 04
今から二千年の昔、第十代崇神(すじん)天皇の御代、国中に悪疫が広まり、帝は倭大国魂神(やまとのおおくにたまのかみ)に祈願してようやく国家の災厄を鎮めることができた。 やがて皇子の豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)は父帝…