宮島といえば「厳島神社」だけを見て帰る人も少なくありませんが、時間があるなら「大聖院」まで足を伸ばすのも良いでしょう。
宮島は平家や毛利家ゆかりの場所が多く残っていますが、弘法大師「空海」もまた、多くの足跡を宮島に残しています。
大聖院は、空海によって開かれた宮島随一の名刹です。
山門をくぐると、「摩尼車」(まにしゃ)があります。
摩尼車は、チベットの仏具のひとつ。
回転させただけで、お経を唱えるのと同じ功徳があるとされています。
カラカラと摩尼車を回しながら階段を登り切ると、本堂があります。
本堂には「なで仏」など、様々いろんなものが置いてあります。
そんな中で一際目につくのが、
「砂マンダラ」です。
色とりどりの砂で丁寧に描かれたマンダラは、見ていて引き込まれます。
他には天使のような像があったり、
穏やかな表情の観音様があったりしました。
この観音様の足元に、
「戒壇めぐり」があります。
いわゆる胎内めぐりと言われるものです。
本堂の地下に真っ暗な空間があり、そこを手さぐりで進みます。
とても神秘的な体験ができるので、おすすめです。
境内には様々なお堂があり、いろんな仏様を祀ってありますが、中でも御本尊の「波切不動明王」は必見です。
波切不動明王は「豊臣秀吉」が朝鮮出兵の折、海上安全を祈るため軍船宝丸の守護仏とした像です。
とても荘厳な感じです。
他にもたくさんの見どころ、縁起物がありました。
さてこの大聖院は奥の院が裏の「弥山」山中の深いところにあります。
奥の院に行く道はかなり厳しそうなので行きませんでしたが、以前宮島に訪れた際はここから弥山山頂まで歩いて登りました。
登り始めてすぐに、「白糸の滝」と「瀧宮神社」があったり、
山中に「賽の河原」と呼ばれる、ちょっと不気味なところがあったりしましたが、
50度はあろうかと思わんばかりの急勾配の階段が、延々と続きます。
2時間弱ほどで登りきれる道ではありますが、ちょっとお勧めできません。
弥山へはロープウェーで登ることができます。
そのロープウェー終着駅からも結構登りますので、そちらをおすすめしておきます。