洞爺湖

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北海道南西部、「洞爺カルデラ」内にできた広大な湖「洞爺湖」をずいぶん久しぶりに再訪しました。

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ずいぶん久しぶりというのは、最初に僕が当地を訪れたのは新婚旅行の時。
その時は寒さと霧で、どんなだったかほとんど記憶にないのでした。

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最初にやってきたのは、壮大な洞爺湖の姿を見ることができるという「サイロ展望台」。

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ショップの中を通り抜けると、広い展望所があります。

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そこから見える洞爺湖。

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洞爺湖の面積は日本で9番目であり、カルデラ湖としては屈斜路湖支笏湖に次いで日本で3番目の大きさとなります。

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ここから見える姿も、全景の半分ほどでした。

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湖面際にある温泉街の方へ降りてきました。
洞爺湖湖上クルーズを楽しむためです。

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チケットを購入したところ、船は出航したばかりでしたので、しばし次の便を待つことに。
湖畔は公園になっていて、散策するのも良いようです。

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僕が乗り損ねた便が出航しています。
しかし洞爺湖の遊覧船は、この後の毎時00分に出航する便に乗るのがお勧めだと、このあと知ることになります。

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すると僕の乗る便が、程なくしてやってきました。

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その姿は正に湖上の城、

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「エスポアール号」です!

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程よいチープ感が良い味を出しています。

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船内もゴージャ!ス?

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2Fには売店・お土産コーナーもあります。

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甲板に出てみました。

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うん、メルヘン♪

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と、こちらをじっと見つめる、熱い視線が。
これは、例の、なるほど。

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ピンときた僕は、すぐさま売店でかっぱえびせんを購入。
奴らに施しを与えるイベントに参加します。

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勇気のある奴は直接奪い取りにきたり、空中でキャッチしたり、もらい慣れてる風です。

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たまに僕の指ごと持って行く奴がいて、これが結構痛い。

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そうこうしていると、洞爺湖の中心に浮かぶ中島が近づいてきました。

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中島は4つの小島からなり、

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一番手前の「弁天島」、

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その奥にある「観音島」、

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最も大きな「大島」、

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それと東側に「饅頭島」があります。

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大島と観音島の間をすり抜けて行くと、

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大島の桟橋へと到着です。

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中島はいずれも無人島ですが、唯一下船可能な大島には「洞爺湖森林博物館」や食堂・売店があります。

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大島上陸。

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桟橋のそばに、3つの小社が並んでいます。

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一番奥の大黒殿。

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中にはちょっと怖い蛇の彫刻とともに、大黒さんが祀られています。

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大黒さんといえば、出雲の大国主と同一神とされますが、古代出雲族は蛇神・龍神信仰を持っていました。

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その名残がここに伝えられているのだとしたら、すごいことです。

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真ん中に祀られるのは道真公。

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学問の神がどっしり鎮座されております。

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そして一番手前に「恵比寿堂」。

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見事、出雲三神が祀られていました。

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大島では、森の中をトレッキングすることもできます。
プチ登山になりますので、洞爺湖森林博物館で登山者記名を行います。

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ゲートをくぐると、森が広がっていました。

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なるほど深い森ではありますが、とりわけすごいというほどもなく、

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軽く散策して桟橋に戻ることにしました。
途中の木に、引っ掻き傷のような跡があったのが気になります。

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中島には1960年(昭和35年)頃までに2世帯6人の定住者がいたそうです。

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この森にもエゾシカが多数生息しているとのことですが、彼らは元来島に生息していたのではなく、日高地方から1957年にオス1頭、1958年にメス1頭、1965年に妊娠したメス1頭が導入されたものだそうです。

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以来、増えて最大400頭を超したこともあったといいますが、食料となる島内の植物が減少したことにより個体数の増減を繰り返して今に至るようです。

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桟橋に戻ってきました。

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「ウンクル・セトナの桂の木」という御神木がありました。

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洞爺湖のほとりに住む美しい乙女「セトナ」がいました。
セトナと愛し合っていた若者「ウンクル」は、シャクシャインの誘いに応じて国縫の戦いに参加します。
が、ウンクルは不運にも松前方の鉄砲に撃たれて重い傷を受けてしまいました。

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ウンクルはセトナのもとに戻り、手厚い看護を受けましたが、死期を覚って彼女の留守中に湖に身を投げ、自らの命を絶ってしまいました。
それを知ったセトナはひどく嘆き悲しみ、自らも洞爺湖に入水して彼の後を追いました。

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二人の悲しい最期を見ていた番(つがい)の鴛鴦(おしどり)は、湖の中からウンクルの首飾の玉とセトナの耳環を捜して、中之島の広場に埋めてやりました。
すると翌年の春、埋めた玉と首飾から二本の桂の若木が芽をふき、二本の若木はやがて一つの幹となりぐんぐん大きくなりました。

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セトナの愛情がウンクルを抱きかかえたこの木をコタンの人たちは、「ウンクル、セトナの桂の木」と名づけ、縁結びのご神木として崇める様になったと云うことです。

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さて、再び船に乗り込み、岸へ戻ります。

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帰りの航路では「浮見堂」がくっきりと見えます。

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洞爺湖の名は、アイヌ語の湖・岸を意味する「トヤ(to-ya)」に由来します。
本来は湖の北岸を指す地名でしたが、洞爺と当て字され、湖の名となりました。

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一時は鉱山からの廃水により著しい酸性化が起こり、多くの生物が死滅したそうです。

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その後水質改善化の努力と、1977年(昭和52年)の有珠山の噴火活動に伴う大量のアルカリ性の火山灰が洞爺湖へ降り注ぐことにより、湖水が中和されました。
今では在来種のアメマス、ウグイ、ヨシノボリ、ハナカジカに加え、ワカサギ、ヒメマス、ニジマス、サクラマス、コイ、ブラウントラウトなども人為放流され、様々な魚が棲む湖となっています。

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周辺は支笏洞爺国立公園に指定され、「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」、「日本百景」、「新日本旅行地100選」、「美しい日本の歩きたくなるみち500選」などに選定されている、北海道を代表する湖となったのでした。

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3件のコメント 追加

  1. 洞爺湖、私は20年ちょっと前に一度だけ行ったことがあるのですが、フェリー?に乗って花火を見た記憶はありましたが、その他は全く覚えていなかったです(^^; いろいろオブジェとかあるんですね~。しかし、北海道にも出雲の神や道真公、信仰は各地に広がっているんですね。

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      花火は綺麗みたいですね!
      ちょっとみてみたいと思いました。
      アイヌや琉球人の祭祀は古代出雲人のそれによく似ているんですよね。
      神社という形をとっていないだけに、よく分かります。
      つまりアイヌや琉球人は、秦族が日本に来る前の純粋な出雲人の血統を受け継いでいるんじゃないかなーって。

      北海道は湖沼をめぐる旅が中心になりました。
      カルデラ湖が多いので、どこも綺麗です!

      いいね: 1人

      1. 花火も見た、という記憶だけで、綺麗だったかも覚えてないんですよ(^^ゞ
        アイヌと琉球人がそうなんですね。そう言われると、顔が似てるような…。
        カルデラ湖、いいですね。記事で楽しみます(^^)/

        いいね: 1人

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