たまには山の深みにどっぷり浸りたい時もある。 そんな時僕は、雲がかった脊振山へ向かうのです。 脊振山麓の西側、佐賀側の305号線沿いに「脊振神社下宮」が鎮座しています。 のどかな田園風景の先にある脊振神社(せふりじんじゃ…
月: 2020年7月
早吸日女神社:八雲ニ散ル花 海祇ノ比賣巫女篇 異聞
紀元前667年、「神日本磐余彦尊」(かむやまといわれひこのみこと)は東征の途中、速吸の瀬戸に至った。 その流れはあまりに激しく、荒々しかった。 尊が立ち往生していると、その土地の海女の姉妹「黒砂」(いさご)と「真砂」(ま…
太宰府・宝満宮竈門神社・風鈴
最近「竈門神社」(かまどじんじゃ)が賑わっているというので、訪ねてみました。 竈門神社は「太宰府天満宮」の背後に聳える、宝満山の麓にあります。 なのでまずは、おきまりの天満宮参拝から。 先日七夕祭が行われたばかりですが、…
如意輪寺(かえる寺)・風鈴
福岡で風鈴といえば「かえる寺」でしょ、と聞いたので、行ってみました。 かえる寺というのは通称です。 その名の通り、駐車場から、 参道・境内に至るまで、 とにかくかえる尽くしのお寺。 かえるの石塔まであります。 正式名称は…
現人神社・風鈴:八雲ニ散ル花 海祇ノ比賣巫女篇 補完
梅雨の明けきらない7月下旬、夏の調べを求めて「現人神社」(あらひとじんじゃ)を訪ねました。 現人神社は田園と民家の隙間にちょこんと鎮座した、小さな神社。 しかしとても由緒ある、奥深い神社なのです。 現人神社は最近「町」か…
太宰府天満宮・催涙雨
少し前の話ですが、太宰府天満宮の七夕祭に行ってきました。 7月7日のこの日は、熊本人吉地区を襲った大水害のなごり雨が、この後の久留米・日田由布地区の筑後川氾濫へと続く、その合間のことでした。 風雨もそこそこ激しく、人影も…
箭山神社:親魏和國ノ女王 番外
大宝元年(701年)八幡大菩薩が衆民済度のため、一切の願い事が叶うという如意宝珠を英彦山権現より賜ろうと思い、宇佐の小倉山から英彦山へ行った。 そこへ英彦山で修行中の法蓮が来て「私はまだ宝珠を見たことがない」という。 そ…
白兎神社:八雲ニ散ル花 海祇ノ比賣巫女篇 番外
大きなふくろをかたにかけだいこく様が来かかるとここにいなばの白うさぎ皮をむかれて赤はだか だいこく様はあわれがりきれいな水に身をあらいがまのほわたにくるまれとよくよく教えてやりました だいこく様の言うとおりきれいな水に身…
参)出雲王家と古代氏族 系図:八雲ニ散ル花 付録
「八雲ニ散ル花」シリーズが完結したのに合わせて、出雲王家と古代氏族の系図をまとめてみました。 何しろ複雑でしたので、十分ミスもあると思われますし、書ききれていない部分も多分にあります。 この系図は古代東出雲王家「富家」の…
八女津媛神社:八雲ニ散ル花 海祇ノ比賣巫女篇 06
遠くの連なる山々に薄明かりが差し込み、朝霧が淡い紫色に染まる。 「ああ、なんと美しい光景か。あの山には神がおわすのではないか。」 随分と殺した。恭順か死か、それを迫った。一度でも反抗したものは決して許すことはなかった。…