太宰府天満宮・催涙雨

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少し前の話ですが、太宰府天満宮の七夕祭に行ってきました。

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7月7日のこの日は、熊本人吉地区を襲った大水害のなごり雨が、この後の久留米・日田由布地区の筑後川氾濫へと続く、その合間のことでした。

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風雨もそこそこ激しく、人影もまばら。
そういえば数年前に天満宮の七夕祭を訪れた時も雨でした。

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過去の7月7日の天気を調べてみると、まあ見事なくらい雨・曇りの日の多いこと。
近年その傾向は顕著です。

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6月は紫陽花が浮かべられていた手水は、これまた美しい生け花になっていました。

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コロナの影響で、手水の使用を禁止する神社は多いですが、このようなアイデアは参拝者を喜ばせてくれます。

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七夕は恋人たちが逢瀬を楽しんだり、星に願いを託すことのほかに、神に収穫を感謝する意味合いもあるのだそうです。

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織姫と彦星が会うことの許される、年に1度の日、七夕。
この日に降る雨は「催涙雨」と呼ばれます。

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7月7日に二人が天の川の淵に立つと、天帝の命を受けたカササギが飛んできて翼を広げ、二人が渡る橋を作ります。
そして二人は一年に一度だけ、七夕の夜に会えるのです。

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しかしこの日に雨が降ると、天の川の水かさが増し、カササギは橋をかけることができなくなり、二人は一年に一度の逢瀬を叶えることができません。
そんな2人が流した涙になぞらえた雨が催涙雨です。

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ところが7月7日に雨が降り、水かさが増して天の川を渡ることができなくなったのでカササギの群れがやってきて橋を架けたという伝承もあり、この場合は逢瀬が可能となってます。
せっかくの一年に一度きりの逢瀬だから、なんとか叶えてあげたいという人々の思いが見えてくるようです。

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また、七夕の朝に降る雨は会えなかった1年分思いが詰まった「嘆きの涙」、昼・夕方に降る雨は再開した「喜びの涙」、夜・明け方に降る雨は別れの「悲しみの涙」と解釈する旨もあるそうです。

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太宰府天満宮の七夕際は、通常なら拝殿前に席が設けられ、氏子や参拝客を交えて盛大に祭事が行われます。
その内容は、いつもなら境内にある幼稚園園児たちによる歌の奉納と、熊本の「山鹿灯籠踊り」の奉納が行われるはずでした。
今年はコロナで中止です。

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「彦星のゆきはひを待つ かささぎのとわたる橋を我にかさなむ」

(彦星が逢瀬を待つというカササギの渡す橋を、私に貸して欲しい。その橋を渡って、私も都の妻に逢いに行きたいのだ)
菅原道眞公の一句に、深い思いを偲びます。

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まるで催涙雨のような色のおみくじをひとつ。

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旅行、思い切って出よ 吉。

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ところで七夕は、最近は「サマーバレンタイン」などと称して、これまたカップルがイチャラブできるロマンチックな日であるように錯覚していますが、真の七夕の話はちょっと違います。

天の川のほとりに住まう織物上手な「織女」、彼女が年頃になって化粧もせず遊びにも行かず機織りばかりを続けるのを、父親の「天帝」は不憫に思い、婿探しを始めました。
そこで父が目をつけたのが働き者の牛飼いの青年「牽牛」でした。
天帝は牽牛に願い出て、2人はめでたく結婚できたのです。
ところが結婚してからというもの、あれだけ一生懸命に働いていた2人は、毎日天の川のほとりでイチャラブって全く働かなくなってしまいました。
これを怒った天帝は、2人を引き離し、「前のようにしっかり働くのなら、年に一度、7月7日の夜だけは会ってもよい」と告げたのでした。

つまり七夕は、イチャラブを戒める、とても良い日なのだということです。

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