ある朝早くに車を走らせる僕は、九州の東端「佐賀関」(さがのせき)へと赴きました。
佐賀関は佐賀にある関ではなく、大分にあります、念の為。(僕自身が勘違いしていましたので。。)
ローカルな漁村を通り抜け、東の海岸線へ。
のどかな景色に見惚れていると、
ヘア!ピンッ!
車幅ギリギリの道に片方は突き出た岩、片方は海、ガードレールさえありません。
まじかーとおそるおそるハンドルを切り進むと、いきなりお目当てのものが見えました。
速吸瀬戸(はやすいせと)の夫婦岩です。
来た道を振り返ると何かある。
「石鎚神社」(いしづちじんじゃ)とな。
階段を登ります。
なんか木がガシッと岩にへばりついてます。
登り切ると石の祠が鎮座してました。
眼下には美しい海。
石鎚神社とは、四国の石鎚山と繋がっているのでしょうか。
見晴らしは最高です、ヒャホー♪
見よ、まるでキリコ号がゴミのようだ!
石鎚神社が鎮座する岩山は、碧いパキパキ割れる石で出来ていました。
さて夫婦岩ですが、正確には姉妹岩となります。
名前はなぜか、魚を主食とする大型のタカ「ミサゴ」の地方名がとられて「ビシャゴ姉妹岩」と呼ばれます。
この岩は早吸日女神社(はやすひめじんじゃ)に伝わる「黒砂」(いさご)・「真砂」(まさご)に由来するものでした。
神武東征のみぎり、速吸の門で急に船が進まなくなりました。
何事かと海底をみてみると、かつてイザナギが落としたという神剣を大ダコが守護しています。そこで神武は黒砂・真砂の姉妹に命じて、大ダコから神剣を受け取ってくるように命じました。
まず姉の黒砂が海に潜りましたが、急流と限界を超えた深さのため、大ダコから真剣を受け取って息絶えました。
次に真砂が潜り神剣を姉から受け取り、神武に献上したところで息絶えました。
その夜、神武の夢の中に姉妹が現れ、「ここを航海する船は、私たちがお護りいたします」と告げました、
翌朝、激しい雷雨で大岩が裂け二つの岩となり、それが姉妹岩となったと云うことです。
なぜ神武の船は急に進めなくなったのか。
ここでいう神武とは物部王イニエ(崇神帝)のことです。
彼の船団は速水瀬戸で船速が落ちた時、陸地から急襲を受けたと考えられます。
彼らを襲ったのは黒砂・真砂の戸畔率いる豊族だったのでしょう。
早吸日女神社で社名になっていながら祀られることのない早吸日女とは、黒砂・真砂だったと思われます。
しかし戦い敗れて彼女らは殺されたのです。
僕は物部に抗い殺された彼女らを、便宜上、土雲としました。
太陽の昇る方向にある夫婦の岩は、出雲的な祭祀を匂わせます。
豊族は月神信仰でしたので、あるいは昇る月をここから、二人の巫女は祭祀したのかもしれません。
彼女らは物部王に弓を引きましたが、のちにイニエと豊玉姫は和睦し、彼女たちは神武を助けた海女となりました。
この海岸線には、日本の渚百選にも選ばれている「黒ヶ浜」と「白ヶ浜」があります。
この海岸は平安時代から知られており、江戸時代の随筆にも、「豊後国海部郡佐賀関には白濱・黒濱というものがあり、それぞれの石が一つたりとも混じらず、白黒の境が、まるで綱を引くが如し」と記されているそうです。
白ヶ浜はよくある砂浜でしたが、
黒ヶ浜はその名の通り、黒い海岸になっています。
これは蛇紋岩と呼ばれる黒い石によるため。
この印象的な二つの浜が黒砂・真砂の名の由来となっていることは明白です。
豊族は白黒の海岸に因む美しい姉妹を、要所である佐賀関を統治する姫巫女としたのでしょう。
海岸線を行き着いたところに、
関崎稲荷と掲げられた鳥居がありました。
灯台もあるようなので、少し歩いてみます。
先の黒ヶ浜には鵜草葺不合尊の生誕地としても伝えられていました。
ウガヤフキアエズは豊玉姫の息子・豊彦のことです。
豊彦は物部イニエが宇佐入りした後に生まれた皇子なので、彼と黒砂・真砂が繋がることはありませんが、彼女らが豊玉姫と深い血縁であった可能性はあります。
もうひとつ、記紀では、神武が東征の途上で速吸門を通ったときに、国つ神の椎根津彦が現れて航路を案内したと記されています。
この椎根津彦は紀伊国の珍彦(うずひこ)のことであるとされています。
なぜ、神武(物部イツセ)に敵対した珍彦がここに登場するのか、不思議でした。
豊王国の礎となった湯布院の宇奈岐日女、彼女は海部家の宇那比姫のことです。
宇那比姫の父が「笠津彦」(うけつひこ)、祖父が「笠水彦」(うけみずひこ)です。
うけつひこが椎根津彦、うけみずひこが珍彦と転じたのではないでしょうか。
彼らの子孫が守る佐賀関・速水瀬戸、つまり早吸日女は豊族の正当なる血縁のものであった可能性が高いのです。
それにしても何とロマンティックな果ての灯台でしょうか。
チェスの駒のような石塔は
方位盤のようです。
関崎地蔵の方へ行くと、
右手の高島の先に四国・愛媛県の佐田岬が見えます。
この海峡は豊予海峡(ほうよかいきょう)といい、古来より速吸瀬戸(はやすいのせと)とも呼ばれます。
海峡幅は約14km、最大水深は約195m。日本最大の断層である中央構造線が走り、佐賀関港と三崎港の間に国道九四フェリー(国道197号)が運航されています。
この速い潮流で揉まれた魚は身が引き締まって脂がのり、関さば・関あじとして食通の間で好まれています。
豊予海峡には、四国・九州間を連絡する架橋や海底トンネルなどの交通路建設、四国新幹線を建設し、九州側の九州横断新幹線と直通運行する計画が構想されていますが、財政事情、や地質の問題から長いこと棚上げ状態となっています。
豊国と伊予国は古代から交流があったことが遺跡等から推察されており、現代においてより気軽に行き来できるようになれば、さらにそれは発展を見るのかもしれませんが、黒砂・真砂の日女が守ろうとしたこの美観は、そっとそのままにしておいた方が良いのだと、心地よい風が僕に囁きかけるのでした。
お菓子💢
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ネコさんはどういったお菓子をお求めですか?
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ポテトチップス、シナモンクッキー、ブランデーケーキとか。
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センスいいね♪僕も好きですよ。
まあ、僕は何でも美味しくいただけるクチですが。
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今の季節はシナモンとパンプキンのデザートとか、買っちゃうよね😋
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私はこの間、手作りパンプキンタルトを作って食べました。タルトにはシナモン、ヨーグルト、豆腐などを入れた。タルト生地は米油を使ったものです。
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素材も健康的でさすがですね!
ちゃんと作られたものは、本当に美味しい。
調理ができる人は尊敬します✨
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“お好み”の材料をご使用下さい。
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私にお菓子をくれ。お菓子は無い
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いっそ死ね。死んでるか…
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💢💢💢💢💢💢💢💢💢
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疲れてるなら寝ればいいのに
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ただの馬鹿。意味無し💢
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このギリギリのドライブと絶景はセットですね笑
空の青さと海の透明度!!高台から、愛媛も見えるのですか。すごいなぁ。
岩の上に鳥居。この高さは驚きです。
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はい、ロマンティックでもあり、吊り橋効果もありで、異性のハートを射止めたい方におすすめです😁
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笑っちゃいましたwww
確かに学生時代、こういうところをスマートに運転する人はかっこいいなと思いましたね笑
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💢
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ネコさんの沸点がようわからんけど、鳥居があるところはきらいですか?
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穢れと汚さは色と形と景色と空気の透明感と澄んだ風が吹いているかによって決まる。
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なるほどね、ネコさんの気にいる場所を探すのは大変そうだ。。
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なんだこの穢れだ汚らしい場所は?こんな土地を見てる暇があるならお前はとりあえずお菓子てブラックティーでもいただいて休んだ挙句寝てしまえ。
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こんなところでブラックティーをいただいて寝っ転がるのがええんやで😁
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こんなところと言っても、あなたの居る場所は果たしてその場所なのか?どう考えても誰かのレポによる写真掲載だけの今のあなた。
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僕が今いるのは職場だよ。休日にンガーっと遊びに行って溜め込んだネタをネチネチあげてます😎
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私にお菓子を少し分けて下さい…
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猫さんの気に入るものを探してみるけど、う〜む難しそう。。
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⛩😨😭
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