伏見稲荷大社

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正しく異界。
伏見稲荷の千本鳥居をくぐっていると、この世ならざる世界に迷い込んだような錯覚を覚えます。
しかしその更に奥、「伏見のお山めぐり」にこそ伏見稲荷大社の真髄はありました。

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まずは本殿へとお参りに伺いましょう。

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ここは連日多くの人で賑わっています。

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神の稲穂を咥えた、凛々しい稲荷の像が出迎えてくれます。

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本殿を過ぎ、「奥社奉拝所」に向けて歩いていくと、

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すぐに有名な千本鳥居を歩くことになります。

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朱色の柱と隙間から射し込む光が、この世ならざる世界へと誘います。

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奥社奉拝所に着きました。
ここでは、きつねの顔の絵馬やおもかる石が楽しめます。

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おもかる石はやはり重かったので、願い事は望み薄そうでした。

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いつもはここで引き返すのですが、かねてより気になっていた「お山めぐり」を決行しました。

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お山めぐりルートに入ってすぐ右手に小さな分かれ道があります。
その先にある「伏見神寳神社」(ふしみかんだからじんじゃ)は、忘れずに訪れたいところ。

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この辺りの竹林は、「竹取物語」伝承の地だと伝わります。

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社殿が見えてきました。

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伏見神寳神社は「饒速日尊」(ニギハヤヒノミコト)が天上よりもたらした「十種の神宝」(とくさのかんだから:沖津鏡、辺津鏡 、八握剣、生玉、死反玉、足玉、道反玉、蛇比礼、蜂比礼、品物比礼)が奉安されているそうです。

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願いのこもった「叶雛」(かなへひな)がかけてありました。

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ここはあまり人に知られていないようで、喧騒から離れ、静かな佇まいを見せています。

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なんとも清々しい聖域。

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再び千本鳥居のお山めぐりに戻ります。

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しばらく行くと小さな祠が無数に現れました。

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一見不気味な印象ですが、その場に立ってみると、イヤな感じはしません。

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尚も参道は続き、

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10分ほど歩くと新池に着きました。
ここは「谺ヶ池」(こだまがいけ)の別名があり、手を叩いてこだまが返ってきた方向に探し人の手がかりがあると云い伝えられます。

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そのそばには勝負運に良い「熊鷹社」があります。
なんだか厳格な気をまとっています。

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三ツ辻を過ぎると、瓢箪の形をした「大松大神」の祠がありました。

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四ツ辻付近から、曇天の京都を眺め、

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さらに登っていきます。

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やがて立派な手水舎があり、

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下社に到着です。

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「三ノ峰・下社神蹟」と呼ばれ、拝殿奥に「白菊大神」を祀る「神蹟」(しんせき)が鎮座します。
かつてここに祠があり、廃絶後は神が鎮まる所とされています。
明治20年代の半ばごろ、下社からは「変形神獣鏡」が出土しました。

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下社から少し先にある「間ノ峰荷田社」です。
ここは「伊勢大神」が祀られていますが、入り口に建つ石鳥居は「奴祢鳥居」(ぬねとりい)といって、額束の両側に合掌状の「破風扠首束」(さすつか)をはめた特異な形をしています。

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中社に着きました。

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「二ノ峰・中社神蹟」です。

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ここは「青木大神」を祀ります。

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そしていよいよ標高233メートルの稲荷山の最高峰にある「上社」に到着です。

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「一ノ峰・上社神蹟」、ここには「末広大神」が祀られています。

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この上社が伏見稲荷大社のお山めぐりのゴールではありますが、帰路にも様々な神蹟がありました。

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再び朱色の鳥居の中を歩きます。

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玉垣に囲まれた小さな社があり、

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そしてしばらく歩くと、「長者社」と呼ばれる場所に着きました。

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非常に雰囲気のあるここは、「御劔社」とも呼ばれ、御神体の「釼石」(雷石)には雷神が封じ込められていると伝わります。

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辺りの雰囲気は厳かで、ただならぬ気配に満ちています。

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宗近の某がここで稲荷大神の助けを得て、名刀「小狐丸」を鍛えたと語られていますが、

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さぞや名刀だったことでしょう。

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更には「薬力の滝」というものもありました。

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滝といっても竹筒から水がしたたり落ちる程度のものですが、伏見稲荷のお山めぐりでは、こうした行場がいくつもあるようです。

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細い路地は苔むして年月を感じさせます。

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さて、伏見稲荷のお山めぐりも終盤です。
「御膳谷」と呼ばれる場所がありました。

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ここは稲荷山三ヶ峰の北背後にあたり、三つの峰の渓谷が集まる場所だと云います。
三ヶ峰の遥拝所になるそうですが、この場所に立った時、奥から轟音を伴った風が吹き抜け、ゾクッとしました。

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かつてはここに「神饗殿」(みあえどの)と「御竈殿」(みかまどの)があって三ヶ峰に、神供をした所と伝えられています。
今は「山上の儀」において、「御饌石」と呼ばれる方1メートルほどの神石の上に、中汲酒を盛った、古式の齋土器七十枚が供進されるそうです。

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その他にも眼病にご利益のある「眼力社」や様々な稲荷社が鎮座する稲荷山、
足早に見て回っても2時間は十分にかかるお山めぐりですが、京都の深淵を垣間見ることのできるコースです。

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