清水寺・金閣寺・龍安寺石庭

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794年、桓武天皇は長岡京での祟りを恐れ、山背国葛野・愛宕両郡にまたがる地に都を移しました。
土地の選定は陰陽道に基づく四神相応の考え方を元に行われ、隋・唐の長安城に倣った整然とした区画整理を行い、明治初期まで首都が置かれていたと云います。
その都は「千年の都・平安京」、今の京都と相成ります。

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国内外、多くの人々に愛され、純日本の代名詞ともされる京都。
その愛しい街を散策してみました。

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【清水寺】
京都で1位2位を争う名所「清水寺」は、778年に夢のお告げで霊泉を求めて音羽山を訪れた延鎮上人が、古代から湧く霊水の場所に観音像を刻み祀ったことに始まります。

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参道右手には神仏分離令で独立した「地主神社」があり、二つの離れた石を、片側の石からもう一方の石まで目をつぶってたどり着けば恋が叶うと云われている「恋占いの石」が人気です。

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ここではちょっと陽気なオオクニヌシと因幡の素兎が迎えてくれます。

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京都随一の景色である清水の大舞台。
清水寺の奥之院からは、舞台が一望できます。

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さて、平安京の成り立ちにも、薄暗い歴史の影がありました。
770年に白壁王が即位して光仁天皇となり、その子、「他戸親王」(おさべしんのう)が皇太子として立てられました。
ところが772年、母親である皇后「井上内親王」が夫である天皇を呪ったという大逆のかどで皇后を廃され、それに連なり他戸親王も皇太子を廃されます。
更に翌年には光仁天皇の同母姉である難波内親王を井上内親王が呪詛し殺害したという嫌疑により、他戸親王は母と共に庶人に落とされ、幽閉され、やがて母と共に急死します。
これら一連の事件により、山部親王が皇太子に立てられてやがて桓武天皇として即位することになりました。
このことによってついに天武系の血筋は絶え、天智系の皇統が以後続くことになりますが、山部親王立太子の背景には、藤原式家の祖「藤原百川」(ふじわらのももかわ)の暗躍があったと伝わります。

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天武天皇流を廃し、天智天皇流に皇統を戻すことができた桓武天皇は、肥大化した奈良仏教の影響力を厭い、未開の山城国「長岡京」へと遷都を行います。
しかし785年、この遷都を担った藤原種継が暗殺され、これに関わったと嫌疑をかけられた桓武天皇の実弟「早良親王」が乙訓寺に幽閉されます。
無実を訴える早良親王は絶食し、淡路国に配流される途中で憤死します。
するとその後、皇太子に立てられた安殿親王が発病、桓武天皇の妃3人が次々と病死し、桓武天皇の母である高野新笠も病死、都では疫病が流行し、さらに洪水などが相次ぎます。
桓武天皇はこれは井上内親王と他戸親王、そして早良親王の祟りであると非常に恐れました。

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そして長岡京は僅か10年の歳月で再び遷都され、794年、京都に平安京が造られました。

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798年、清水寺は「坂上田村麻呂」と延鎮によって、本堂が改築され、観音像の脇侍として地蔵菩薩と毘沙門天の像が祀られました。
以後、清水寺の伽藍は戦火や火事で何度も焼失を繰り返します。
現在の本堂、舞台などは1633年に徳川家光の寄進により再建されたものです。

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坂上田村麻呂は801年、征夷大将軍として東北へ東征し、アテルイら500人の蝦夷を制圧しましたが、これは清水寺、特に毘沙門天の加護のおかげと感謝したと云います。

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【二年坂・産寧坂】
清水寺の参道として、石畳の情緒に溢れた坂道「二年坂」「産寧坂」があります。

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土産物屋も連なり、ついついよそ見をしがちですが、産寧坂は埋葬地の鳥辺野へ通じる道でもあるため、石段で転ぶと3年で死ぬという俗信も伝わります。

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もしこけた方は、石段下の土産店で厄よけの瓢箪を買い求めると安心です。

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七不思議が見たくて、「知恩院」に向かいました。
迎えてくれたのは「三方面真向の猫」、かと思うような猫でした。

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「抜け雀」かと思わせる、メジロがいました。
が、肝心の知恩院は大部分が修復中。
写真も撮っていません

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【鹿苑寺/金閣寺】
京都市の北にはお馴染みの金色に輝く寺「金閣寺」があります。

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金閣寺は、正式には「鹿苑寺」(ろくおんじ)と呼ばれ、開基である室町幕府3代将軍「足利義満」公の法号「鹿苑院」殿にちなみます。

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建物の内外に金箔を貼った3層の楼閣建築である舎利殿「金閣」は、見る全ての者を魅了せざるを得ません。

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昭和25年(1950年)に放火に遭い焼失してしまいましたが、昭和30年に再建されました。
平成6年(1994年)にはユネスコ世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産に登録されています。

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敷地内には「夕佳亭」(せっかてい)という金森宗和好みの茶室がありますが、絢爛豪華な金閣との対比が面白いです。

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【龍安寺】
応仁の乱の東軍総帥細川勝元が宝徳2年(1450年)に創建した「龍安寺」は、枯山水の方丈庭園「石庭」で有名です。

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この庭は石の配置から「七五三の庭」とも呼ばれています。
石組みは、東から5、2、3、2、3の5群で構成されていますが、5と2で七石、3と2で五石、そして3で三石と、七・五・三の3群と見ることもできます。

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またこの石庭は、どの位置から眺めても必ずどこかの1つの石が見えないように配置されていることでも有名です。

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この石庭をしばし眺めていると、「禅」の境地がほんの少し垣間見れるような、そんな気がしてきます。

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敷地内茶室蔵六庵の露地には徳川光圀公の寄進によるものと伝えられている「知足の蹲踞」(ちそくのつくばい)があります。

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一見「五・隹・疋・矢」の文字が刻んであるように見えるのですが、中心の水溜めの正方形を各字に合わせれば、「吾れ唯だ足ることを知る」となります。
「知足のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という禅の格言を謎解き風に図案化したものと伝わります。

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世知辛い世の中に古きを訪ね、心のバランスを得るのも、古都ならではの旅の楽しみかもしれません。

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