「大湯環状列石」(おおゆかんじょうれっせき)、それはいわゆる「ストーンサークル」と呼ばれるものです。
大湯環状列石は秋田の鹿角市にあります。
近くには日本ピラミッドと噂される「黒又山」があります。
UFOの目撃情報も多いようです。
大湯環状列石は縄文時代後期(約4,000年前)の遺跡だそうです。
では、古代の世界に突入です。
そこには平原が広がっていました。
その先になにやら建物が見えます。
まず目に入ってくるのが「5本柱建物跡」です。
環状列石ではなく環状列木です。
日時計、のように見えます。
さらに遠くに立ち並ぶ電柱のようなもの。
「桂列」とあります。
3本づつ直線で配置され、2つの列は微妙に角度がずれています。
そして平原の中央にある大きなストーンサークル。
大湯環状列石は「万座」と「野中堂」のふたつの環状列石に分かれています。
こちらは「万座環状列石」になります。
これらの石は後から置いたものではなく縄文時代に作られた実物を露出展示しているそうです。
つまりこの遺跡はレプリカではなく、本物だということです。
中央の大きなサークルの周りにも列石の跡が見受けられます。
これらはいったい何だったのか。
未だ謎に包まれているそうですが、遺跡からは土器や土偶、鐸型土製品などがたくさん出土しており、一説には祈りと祀りの場であると考えられているそうです。
大きなサークルの中で、ひときわ目立つ小ぶりのサークル。
「日時計状組石」と呼ばれます。
道路を渡った先に
「野中堂環状列石」があります。
こちらにも日時計状組石があります。
これら列石に使われている石は、水に濡れると美しい緑色になる石英閃緑(せんりょく)ひん岩と呼ばれる石で、
遺跡から北東に5kmほど離れた安久谷(あくや)川から採集されたものだそうです。
石の重さは平均で30kg、最大で200kgもあり、総数は5,000~7,000個におよぶそうです。
出雲王家の子孫である富氏は、祖先を拝む「拝み石」の側に家族墓があり、その形状がこの組み石に似ていると表現されていました。
石の下には墓のような穴も見つかっているそうで、集団墓地ではないかと云う説もあります。
ともあれ、太古のロマンをたっぷり含んだ大地が、ここにありました。