「東京は東のみやこ、京都は京のみやこ」
そんな京都には伊勢もあれば出雲もある、ということで京のお伊勢さん「日向大神宮」(ひむかいだいじんぐう)を訪ねてきました。
Googleマップに任せてぐいぐい車を走らせてきましたが、すんごい山ん中にありました。
僅かではありますが、社前の駐車場までかなり狭い酷道を走る覚悟が必要です。
結構急な階段を登ると、神明鳥居の先に情緒的な境内が広がります。
日向大神宮は「上ノ本宮」「下ノ本宮」の2つの本殿からなります。
こちらは下ノ本宮で伊勢神宮でいうところの外宮にあたります。
祭神は「天津彦火瓊々杵尊」と「天之御中主神」。
おや?「豊受大神」ではありませんね。
奥の一段高いところに鎮座するのが上ノ本宮・内宮です。
上ノ本宮の前にはエビスさんとアメノウズメが祀られていました。
境内図を確認すると、境内社の配置にやや違和感を感じます。なぜ内宮前にエビスとウズメなのか。
上ノ本宮はしっとりとして良い雰囲気です。
上ノ本宮の祭神は「天照大神」に加え、「多紀理毘賣命」「市寸島比賣命」「多岐都比賣命」の宗像三女神。
京の伊勢にアマテラスが祀られるのは理解できるとして、何故八百万の神々の頂点に宗像三女神が並び奉られているのでしょうか。
おや、磐座発見。
この階段の先に天の岩戸があるようです、わくわく。
で登ってみると穴の空いた岩がありました。これかー。。
うーん人工的に彫られた穴、コレナジャイ感。
天然のサイノカミを期待していましたが残念です。
穴の出口。
そして岩の上には何か建物が。
訪ねてみれば、確かに伊勢らしさを感じさせる社殿群ですが、細かなところに違和感を感じます。
社伝によれば、第23代顕宗天皇の治世、勅願により筑紫日向の高千穂の峯の神蹟より神霊を移して創建された、とあります。
ああなるほど!
第23代顕宗帝といえばオオサザキ王朝後期、この頃、都は大いに荒れ、それは向家の富彦太がヲホド大君(26代継体帝)として就任するまで続きました。
ではなぜ、顕宗帝は京都の東の外れの山間にこのような神社を建てたのか、それは結界としての意味合いがあったのではないでしょうか。
さらに言うなら、なぜ顕宗帝は天照大神を伊勢ではなく日向から勧請したのか。
これは当時、伊勢よりも重要な神は九州に坐しているという認識があったからに他なりません。
そう、その神こそ親魏和国の女王・豊玉姫だったのです。
親魏和国とはいわゆる邪馬台国のことです。そのヒミコと魏書に記された豊玉姫は、記紀によって存在を隠され、唯一龍宮の乙姫として語られます。
そして豊玉姫のカモフラージュとして用いられたのが宗像三女神、特にその中の市杵島姫でした。
それは豊玉姫が宗像族の血を引いていることに由来します。
これたのことから、当社・日向大神宮の真の主祭神は天照大神ではなく、宗像三女神に隠された豊玉姫大神であったと考えられるのです。
京都東山地区には、宇佐家ゆかりの岡崎神社も鎮座しています。
日向大神宮の創建者は顕宗帝であったかもしれませませんが、実際にそれを取り仕切ったのは、京に定住した宇佐族であったと推察されます。
京のみやこを日の昇る東山から見守ってきた大いなる神は豊玉女王であったと、決して歴史書に記されることのない事実を、僕は当地にて密かに確信したのです。
日向大神宮のさらに山奥に、伊勢の遥拝所があると記されています。
隠された事実に気づいた今、ことさらキツい思いをしてまでそこに行く必要を感じません。
感じません。
感じませんが、まあ登ってしまいます。きつい。。
ありました、伊勢神宮遥拝所です。
眺望ゼロ、なんも見えん。。
まあしかし、古代宇佐系京都人は、ここから太陽を遥拝したのかもしれません。
宇佐族は月神信仰でしたが、同時に太陽神も信仰したのではないかと僕は考えています。出雲と宇佐、富と豊は存外血が近いように思えるのです。
日向大神宮は記紀編纂後の伊勢神宮の興隆に合わせて、今の形に変化していったのでしょう。しかし社伝や祭神などに、真実へのヒントを残そうとした強い意志を感じます。
駐車場に戻る道脇に、ポツンと立つ鳥居を見つけました。
神体山を拝むための鳥居であると案内されています。
この鳥居はひょっとして日向・豊玉姫大神の御陵を遥拝しているのではないか、なんてちょっと思ってみたりしました。方角は微妙に違っているみたいでしたが。
入り口の真っ赤な鳥居、全体的に安普請の社、美しい森林、美しい影向岩、落胆天の岩戸、締めに驚愕のシャーマン卑弥呼(豊玉姫:宗像三女神)🦑完璧です。それにしても影向岩は随分と清らかな気の輝きを持つ不思議な岩ですね。この岩の由来は何ですか🐥
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影向石、確かに不思議な存在感のある石なのですが、由緒等は記されておらず、内宮の玉垣の外はじにぽつんと置かれている印象でした。
一応宇佐神宮にも影向石と呼ばれる八角の石がありますが、関連はなさそうです。
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