朽羅神社/牟弥乃神社・御船神社/清野井庭神社/川原神社:斎王17

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田園にポツンと佇む杜。
三重県度会郡玉城町に鎮座の「朽羅神社」(くちらじんじゃ/くたみじんじゃ)です。

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こちらは神宮125社の一社。このルックスに惹かれて立ち寄りました。

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鎮座地は「宮田森」と呼ばれ、大和姫が定めた神社の一社、石が御神体なのだそうです。

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外界から閉ざされた神聖な空間。

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社名の「朽羅」とは、「籠る」という意味で、神の籠る杜を表しているのだとか。

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祭神は千依比売命(ちよりひめのみこと)、千依比古命(ちよりひこのみこと)。
大歳神の子で姉弟であり、田野の守護神・水神として祭祀されます。

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『古事記』に記載はなく、地主神のようなものでしょうか。

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当社には雨乞いの信仰があり、雨の降らない日が続くと住民が鉦、太鼓、ほら貝を鳴らしながら「アーメ、ターモレ、ターベーヨ」(雨賜もれ給べよ)と復唱したということです。

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多気郡多気町に鎮座の「牟弥乃神社」(むみのじんじゃ)、御船神社(みふねじんじゃ)です。

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同座する二社は、いずれも神宮125社の一社。

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鎮座地の地名「土羽」は「止場」を意味し、大和姫が外城田川(ときだがわ)を遡上する旅の途上、川幅が狭くなり船を留めたことに由来します。

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御船神社の祭神は「大神御蔭川神」(おおかみのみかげかわのかみ)。ただ異説もあり、『伊勢二所太神宮神名秘書』は「大神乃御船神」、『延喜式神名帳僻案集』は「天鳥船神」、『伊勢国神名帳考證』では「鳥石楠船神」となっています。トリフネカー。。

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僕が当社を訪ねたのは、牟弥乃神社の祭神が気になったからでした。
祭神は「寒川比古命」(さむかわひこのみこと)、寒川比女命(さむかわひめのみこと)。外城田川の守護神で、大水上命(おおみなかみのみこと)の子らということです。

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「寒川」は外城田川の異名で、川の水が冷たく、寒かったことから大和姫が命名したのだそうですが、相模国一宮・寒川神社との関連が気になります。

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境内の真前にはソーラーパネルがあり、興を削がれます。
太陽の女神を祀っているからでしょうか、伊勢にやたらこの味気ないパネルが乱立していたのが気になりました。
緑のオバハンも、明治神宮の神木3000本を切り倒して、この💩パネルを並べ立てたいようですね。チャリンチャリンしたいんでしょうね。
サイセイカノウナミライが聞いて呆れます。

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伊勢市常磐の町の一角にある「清野井庭神社」(きよのいばじんじゃ)です。
やはり神宮125社の一社。

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なぜここに来たのかよく分かりませんが、たぶん祭神の「草野姫命」(かやのひめのみこと)が気になったからでしょう。
大山祇神の奥様です。

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「清野」は鎮座地周辺の原野を指し、「井庭」は井堰を意味するのだそうで、時代や書物により、「いば」・「いにわ」・「いて」と呼んでいたとか。
草野姫は茅野姫とも書き、長野の地名である茅野との関連が気になったのでしょうね、僕は、たぶん。

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伊勢市佐八町にある「川原神社」(かわらじんじゃ)は、非常に立ち寄りにくい場所にありました。
そして神宮125社の一社です☆

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地名の「佐八」は、「沢地」の意味で、宮川の沢があったことを示します。

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ここに足を運んだのは、祭神は月読尊御魂(つきよみのみことのみたま)だったから。
面白いのは当社祭神は川の神とされていることです。
大和姫がここで大若子命(おおわかこのみこと)に出迎えられ、船で宮川を下ったと伝えられています。

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さてさて、伊勢神宮は正式には「神宮」といい、内宮・外宮を含むこれら125社の総称です。
なので人混みが苦手な人は、こうした内宮・外宮以外の123社を巡ってみるのも、良きお伊勢参りとなることでしょう。

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しかしまあ、こうして見ていただいてもお分かりのように、どれも似た雰囲気の神社群となりますので、正直ちょっと飽きてきます。
僕は早々に、125社コンプを諦めてしまいました。

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また125社の由来の多くが、偽書としてもあまり高品質とは思えない『倭姫命世記』に寄っていることが、僕の好奇心を萎えさせる原因の一つです。
同じ理由で元伊勢巡りも挫折しております。
あと空海は行っていないだろうよという四国八十八か所巡りとあわせて、これを「五条桐彦三大挫折」と呼ばれています。

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とはいえ、『倭姫命世記』の内容自体はロマンティックですし、四国八十八か所も歩けなかった人が歩き遍路をできるようになったというご利益を目の当たりにしておりますので、僕のような不届きものでない方は踏破されてみる価値はあるのかもしれません。

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