一関 達谷窟:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 番外

平泉から一関へと向かう先に、「達谷窟」(たっこくのいわや)があります。 「毘沙門堂達谷窟縁起」によると、この「達谷窟」はその昔、鬼と称されていた蝦夷の王、「悪路王」(あくろおう)の住処だったと云います。 数々の鬼退治で名…

幣立神社:常世ニ降ル花 アララギ遺文篇 11

熊本県山都村、「九州のおへそ」と言われる場所にある聖地、 「幣立神社」(へいたてじんじゃ)を紹介することを、僕はちょっと躊躇っています。 熊本県上益城郡山都町、山都中島西ICから高千穂に向かう218号線沿いに、その神社は…

秋元神社・太子ヶ窟:常世ニ降ル花 アララギ遺文篇 04

高千穂最大の秘境、そして本来、不容易に近づくべきではない聖域が、高千穂峡の渓谷を渡った先の山奥にあります。ここ「秋元神社」(あきもとじんじゃ)は、高千穂の中心地から車で1時間近く走った所にひっそりと鎮座していました。 そ…

比叡山延暦寺-四大魔所

最澄が開いた比叡山延暦寺は京の都の北東にあります。つまり京都の鬼門を守っている形になっています。そんな比叡山にはなんと、魔界に通じる4つの場所があるといいます。 【天梯権現祠】比叡山への古い参拝ルートのひとつ、坂本から根…

オソロシドコロ(八丁郭)

対馬と壱岐はかつては一つの島だったそうです。 大陸移動でそれぞれ別の島になったわけですが、高山がなく平地の多い壱岐は古の時から集落もでき、対外的に開けた島となりました。 それに対し対馬は断崖絶壁が島を取り囲み、岸からなん…

石上神宮:八雲ニ散ル花 61

「ふるべ ふるべ ゆらゆらとふるべ」 全ての憂いを取り払い、物部イクメはついに大和の大王となろうとしていた。 丹波国で抵抗を続けた「彦道主大王」と「武内宿祢」だったが、イクメ軍の総攻撃に勝ち目が無いと悟った大王はついに降…

久久能智の聖木(宮島で一番美しい木)

季節を問わず、大勢の人が訪れる宮島で、まだほとんどの人に知られていない聖地があります。 神秘の御神木「久久能智」(くくのち)の聖木です。 広島に5年ほど住んでいたこともある僕ですが、この存在を全く知りませんでした。 広島…

嚴島神社(干):親魏和國ノ女王 03

その日、瀬戸内に浮かぶ数ある小島の一つが、神の島となった。 多くの船、多くの人が集ったが、にぎやかさはなく、その島は悲しみに覆われていた。 ある者は、「まるで太陽が消えたようだ」と言った。 248年、豊国軍が安芸国に留ま…

老蘇の森と奥石神社

万葉の昔から歌に詠われた美しく名高い森「老蘇の森」(おいそのもり)。そのもりに囲まれるようにある神社が「奥石神社」(おいそじんじゃ)です。 参道には独特な茅の輪が掲げられていました。 伝説によると、この一帯は地が裂け水が…

熱田神宮

「大和の桜は私の帰りを待っていてくれるだろうか」 若き悲劇の英雄「日本武尊」(ヤマトタケルノミコト)は東方の蛮族討伐のため、わずかな従者とともに愛しい大和の地を離れます。手には神剣「天叢雲剣」(あめのむらくものつるぎ)を…

出石神社〜日矛伝(神功皇后紀外伝)

男は茫洋と広がる景色の中にいた。 (これは夢か、私は眠っているのか) 男はそう理解した。 しかし見えている映像は、曖昧な夢というには、あまりにリアルで、鮮明だった。 その場所に見覚えがあった。 「誰にも受け入れてもらえな…