北の大地、北海道。
釧路には広大な湿原が広がっていました。
九州にも有名な湿原はありますが、釧路のそれは規模が違います。
地球の丸さを実感できる世界が、そこにはありました。
砂煙をあげながら釧路湿原の中を車で走り抜けます。
道の横には、広い川が悠々と流れていました。
釧路湿原には幾つかの展望台がありますが、
その中の一つ、「コッタロ湿原展望台」はその景観が特に美しいことで有名です。
他の展望台に比べると、スケールはややコンパクトですが、緑の低木草や曲がりくねった川、沼などが絶妙のバランスを見せています。
展望台まではちょっと頑張って登らないといけませんが、その価値は十分。
古くから変わらないコッタロ湿原の景観はこの先もずっと残り続けてほしいです。
それはまるで、地球のミニチュアを見ているようでした。
車で走っていると、湿原の中にも暮らす人がいてびっくりしました。
何もかもが広大だなと思います。
もし、釧路湿原の広大さを肌で感じたいなら「温根内木道」(おんねないもくどう)がおすすめです。
ここ、温根内木道では低木草の生える「高層湿原」から「中間湿原」「低層湿原」とすべての湿原に出会えます。
コロボックルのモデル「やちぼうず」をはじめ、様々な湿原植物も豊富です。
温根内木道にはショートカットコースもありますが、ぜひ時間をとってフルコースを歩いてください。
3キロほどのコースでゆっくり歩いて2時間弱くらいです。
風景は一歩ごとに変化を見せるので退屈はしません。
広大な草原を思わせる光景に出会いました。
そこには緑と青の境界線があり、
道はどこまでも続いています。
動物たちとの出会いがあり、
鳥のさえずりがBGMです。
そして天と地に僕だけがいる。
この孤独感。
世界に僕だけが生き残ったら、こんな感じでしょうか。
美しい大地が、ここにあります。
コロボックルにも逢えるかもしれない、
温根内木道はそんなところです。