浮羽稲荷神社

投稿日:

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最近、フォトジェニックであると評判の浮羽稲荷神社へやってきました。

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地元福岡の神社は大概行き尽くしていたつもりでしたが、そんなフォトジェニックな場所あったかな?と不思議でした。

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ナビを頼りにやって来てみれば、ああここか、と納得したものです。

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浮羽稲荷神社は、盆栽用の苔場として度々、そしてひっそりと訪れていた「調音の滝」の通り道にありました。
気になりつつもスルーしていた場所です。

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当時は立ち寄る人は皆無と言っていい状態だったのに、急に賑やかになりましたね。

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元乃隅稲成神社もそうですが、稲荷社といえば名物の、朱色連なる千本鳥居がフォトジェニックを求める人に興味を抱かせるようです。

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それにしても、稲荷社はなぜ、このような急斜面地に建っているのでしょうか?

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稲荷信仰は、中国の秦国の渡来人「秦氏」(物部氏・海部氏)によって持ち込まれたということです。
彼らは「秦氏」とは名乗っていますが、実態は秦の始皇帝に滅された「斉」国の生き残りだと云います。

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そして中国式の製鉄技術を持ち込んだのですが、鉄の精製には空気を送り込むための強い風が必要でした。
また多くの稲荷社には巨石を積み重ねた洞穴があり、奥宮とされています。
つまり山の急斜面は空気の取り込みに都合よく、巨石は天然のタタラになりうることから、稲荷社は秦氏の製鉄場所だったという仮説も成り立ちそうなのです。

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鉄はとても貴重なものであり、鉄を精製する際に起こされる超高温の炎は、見るものに神々しさを感じさせたことでしょう。

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そこはやがて、神の棲まう聖地となったのではないでしょうか。

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製鉄民族に特徴的な、片目片足の狐像を見かける稲荷社も少なからず存在しています。

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当社は、伏見稲荷大社から稲倉魂神(ウガミタマノカミ)通称、稲荷大神(イナリオオカミ)、京都松尾大社からは大山咋神(オオヤマグイノカミ)、太宰府天満宮からは菅原道真公の三神を分霊したと伝えられます。

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拝殿内はとても簡素で、横に小さな神棚も祀られています。

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参拝を終えたら参道方面へ戻ります。
そこには雑誌等でよく紹介されている景色を見ることができます。

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急斜面を下るように繋がる朱の鳥居、そしてその先には田園から町へと、まっすぐ車道が続いています。

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この車道まで続く直線の道は、宮地嶽神社を彷彿とさせますが、その先には原鶴温泉や朝倉・甘木の町があります。
実際、往古からある参道だったのでしょう。

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鳥居は91基あるそうで、階段も約300段あるということです。
この長い階段を登るのは、体力不足の人にはかなりきついものとなりますが、西日本新聞やwalker系の雑誌にフォトジェニックな場所として紹介されて以来、たくさんの人が訪れる場所となりました。
春には浮羽の桜の名所として、さらに多くの観光客で賑わうそうです。

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さて、ほとんどの人が似たような写真を撮って帰って行く中、それだけでは終わらないのが僕の旅。

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ちょっと騒がしい、集団のご一行が登ってみえたので、本殿の裏の山を散策することにしました。

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するとここにも朱い鳥居を見つけました。

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裏参道かな、と思いましたが、扁額には松尾神社とあります。

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300段の階段を登ってきて、未知の階段を降りるのは勇気がいることでしょう。
しかし僕は降りてみます。
すると何か、巨大な物体が見えてきました。

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磐座です。

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それもかなり巨大な。

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頂には植物が根を張り始めています。
ここは、いわゆる浮羽稲荷神社の奥宮にあたるのでしょう。

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左右にも小さめの磐座。

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屏風のような、岩戸のような盾岩には、小さな二つの祠が設けてあります。

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どちらが松尾神社なのかは不明です。

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忽然と現れた巨大な磐座はとても神秘的です。

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周りは回廊のようにぐるりと回れるようになっています。

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位置的にタタラ跡というわけではないのでしょうが、この稲荷社にも磐座がありました。

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この神秘的な巨石を、里の人々は、神の依代として往古より祀り続けたのでしょう。

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古の風を感じながら、聖地を後にしました。

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6件のコメント 追加

  1. 詳しい説明ありがとうございます(^^♪
    CHIRICOさんは詳しいのですね。勉強になります(^^)/
    畏敬の念があるから、恐いになるんですかね?違ってたらすいません…。
    私も洞窟は怖いです。ただこれは単純に恐いんですけどね…(^^;

    いいね

    1. CHIRICO より:

      おそらく畏怖・畏敬の念による感情だと思います。
      これ以上、深入りしてはいけない、と本能が訴えてきます。

      洞窟は湿気と淀んだ空気がたまらなく苦手です。
      良くないものが澱溜まっている感じがします。
      そんなところも行くには行くんですが、早々に立ち去ることが多いです。

      いいね: 1人

  2. 怖い…。
    何か感じるんですかね~(>_<)

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      稲荷信仰は大きく分けて、2つの流れがあります。
      一つは穀物神「ウカノミタマ」を祀る伏見系の稲荷です。
      豊穣をもたらす神として、全国の稲荷社の主流であり、多くはウカノミタマを御祭神に祀っています。

      もう一つは「荼枳尼天」を祀る豊川系の稲荷です。
      彼女の正体は、かの密教の天才「空海」が、民衆の願いを叶えたいと召喚した、元インドの夜叉「ダーキニー」であると云われています。
      かなり強い、願望成就のご利益を持つとされますが、相応の対価が必要だとも云われます。

      https://omouhana.com/2017/06/18/長門豊川稲荷魔羅観音楊貴妃の墓/

      ただ、各社を訪ねてみると、等しく清々しいと感じることもあれば、怖いと感じることもあります。
      怖いと感じる所以は、稲荷社は薄暗い場所に祀られることが多く、小さな狐の像がぎっしり並べられていたりすることと、動物霊は憑依するという話が、僕の中で思い浮かぶからなのだと思います。

      ちなみに、僕は稲荷社と洞窟に、怖いというイメージを抱きやすいようです。
      その割には、よく出かけて行くのですが。。

      いいね

  3. こんにちは(^^♪
    確かにフォトジェニックですね(^^)/
    京都の伏見稲荷も人気ですけど、福岡にもあるんですね(^.^)

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      こんにちは。
      伏見稲荷ほどのクオリティはないですけど、車道までまっすぐ繋がった参道は、なかなか面白いですね。
      稲荷社は全国にありますので、探して見ると、まだまだ面白い場所もあるのかもしれません。
      でも稲荷社って、どことなくちょっと、怖いんですよね。。

      いいね

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