太宰府・宝満宮竈門神社・風鈴

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最近「竈門神社」(かまどじんじゃ)が賑わっているというので、訪ねてみました。

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竈門神社は「太宰府天満宮」の背後に聳える、宝満山の麓にあります。
なのでまずは、おきまりの天満宮参拝から。

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先日七夕祭が行われたばかりですが、その後風鈴の飾り付けがなされていました。

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参道には、雅な色の骨組みに吊るされた風鈴のトンネル。

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風鈴の色もカラフルです。

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拝殿前には御簾で覆った風鈴棚。

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こちらもとても涼しげでした。

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車でぐいぐい坂道を上り、竈門神社参道入口へ到着です。

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竈門神社は、別称を「宝満宮」「竈門宮」とも呼ばれ、その社殿は宝満山山頂の上宮山麓の下宮からなります。
古くからの信仰の場であり、かつては中腹に中宮も存在したほか、神仏習合時代には神宮寺として「竈門山寺」(かまどさんじ)もありました。

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参道には低い位置まで枝を伸ばした紅葉が茂っており、秋の紅葉は見事です。
紅葉の時期はライトアップもされて、幻想的な空間を作り出します。
また春の桜と、四季を通じていつ訪れても彩りを楽しませてくれる神社です。

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参道の途中、脇道に逸れる形で稲荷社があります。

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末社の「式部稲荷社」で、祭神は「宇迦御霊神」(ウカノミタマノカミ)。

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稲は「命の根」とも表され、「稲荷」は「稲が成る」という意味があると云われています。

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少し離れたところには地蔵尊も鎮座していました。

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そして神鹿もいらっしゃいます。
端正な顔立ちで、子供達や女子にいつも人気です。

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さて、今日お目当てだった風鈴のトンネルが見えてきました。
「結びの音」と名が付けられています。

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緑の紅葉を背景に、赤いラインの入った風鈴が雅です。

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竈門神社の祭神は「玉依姫命」(たまよりひめのみこと)であり、その名から魂(玉)と魂を引き寄せる・引き合わせる(依)という神徳があるとされ、当社は福岡でも有名な「縁結びの神様」として信仰されています。

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この風鈴の赤いラインは、「運命の赤い糸」を表しているのかもしれません。

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いよいよ最後の階段を登れば、竈門神社です。

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こちらは宝満山麓の下宮です。
上宮はここから90分の険しい登山をした先の、山頂に鎮座します。

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祭神は玉依姫命 のほか、相殿神に「神功皇后」と 「応神天皇」を祀ります。

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神体山の「宝満山」は、大宰府の鬼門(東北)の位置にあることから、当社は鬼門封じ「大宰府鎮護の神」として崇敬されてきました。
宝満山は英彦山と並ぶ、福岡の有数の修験道場でありましたが、明治期の神仏分離で今は仏教施設も廃されています。

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しかし今なお福岡県下には当社から勧請された約40社の神社があり、現在も修験者による宝満山信仰は受け継がれています。

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宝満山はその山容から、古くは「御笠山」(みかさやま)、「竈門山」(かまどやま)と称されていました。
由来は、神功皇后が出産の時にこの山に竈門を立てた、山の形がかまど(竈)に似ている、煮炊きの様子を示すかのように雲霧が絶えない、ことなどに由来すると云われています。

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祭神の玉依姫命は、「水分の神」としての性格から、御笠川・宝満川の水源の神として自然発生的に祀られていたと推測する向きもあるようですが、当地を訪ねてみるとそれも納得。
大いなる自然の神気をたっぶりと感じることができるのです。

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拝殿の前に「水鏡」と案内のある石があります。

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何かの礎石だとは思うのですが、手水で手口を清め、水鏡で心を清めるのだと案内されています。
疑いの心を持たず、純粋で正直な心で祈れば願いが叶うのです。

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末社「夢想権之助神社」。
杖道の祖と称えられる夢想権之助は、江戸時代初期に活躍した剣客で、宝満山中で修業中に開眼し宮本武蔵に勝利して「神道夢想流杖術」を大成したと伝えられます。

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その奥にあるのは「須佐社」。

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祀られるのは素盞嗚尊です。

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五穀社の前には、

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目を閉じて、好きな人を想い、あるいは未だ見ぬ人との出逢いを祈り、もう一方の岩に無事に辿り着くことができれば、恋が叶うと云う「愛敬の岩」があります。

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竈門神社創建は、社伝によると「天智天皇」の代(668年-672年)に大宰府が博多から現在地に遷された際、鬼門(東北)に位置する宝満山に大宰府鎮護のため八百万の神々を祀ったのが始まりと記されます。

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次いで天武天皇2年(673年)、「心蓮上人」(しんれんしょうにん)が山中で修行中、玉依姫命が現れたため山頂に上宮が建てられ、この時をもって当社の創建としています。

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今では鳥海山・富士山に続き、全国3例目の国史跡に指定されるほどの権威を持つ宝満山。
そこに鎮座する宝満宮竈門神社は、歴史を誇る古社として多くの崇敬を集めているのです。

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さて、その崇敬や縁結びもさることながら、他にも最近当社を大勢の若者が押し寄せる現象が起きています。

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その痕跡がこちら、絵馬です。

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そう、近年、大ブームのコミック・アニメ「鬼滅の刃」。
その主人公の名前が「竈門炭次郎」(かまどたんじろう)であることから、当社ブームに火がついたのです。

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大正時代、家族を殺した鬼を討つため、また鬼と化した妹の「禰豆子」(ねずこ)を人間に戻すために戦う物語。
アニメ化され、そのあまりに美しい戦闘シーンの映像美から多くの人に人気が出ました。

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ちょっと変わった名前の「竈門」、鬼封じ・鬼門封じという成り立ち、それらの共通点から竈門神社は鬼滅の刃の聖地と化したのです。
また、宝満宮竈門神社に属する修験者の着衣が市松模様の装束であり、炭次郎の羽織と同じ柄だというのも不思議な共通点。

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それにしても力作の絵馬の数々に圧倒されます。
洒落オツな竈門神社の社務所には、カラーのイラストペンも豊富に用意されていますので、我こそはという人はぜひ、竈門神社の絵馬掛けを飾ってみるのも良いかと思われました。

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2件のコメント 追加

  1. カラフルでかわいい風鈴ですね~(^.^)
    見ているだけで、涼しい気分になれます(*^^)v

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      こんにちは。
      縁結び神社っぽい、可愛い風鈴ですよね。
      カップルの邪魔にならないように写真撮ってきました(笑)

      いいね: 1人

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