
京都市北区紫野にジャパニース・シンデレラ「桂昌院・お玉」ゆかりの神社があるというので、行ってみました。

雅な楼門をくぐります。

境内は、さほど広くはありませんが、落ち着いた良い神社です。
ひしめき合う京都の有名スポットと違い、人も少なく風雅が感じられます。

境内には、いくつかの摂社・末社も見受けられます。

とても清潔に保たれていて、氏子さん達に愛され続けて今に至るのがわかります。

平安中期に創建された今宮神社は、当初賑わっていたそうですが、中世に入る頃には当時の不安定な社会情勢に押され、徐々に廃れていったそうです。
その今宮神社が再び活気を取り戻したのは5代将軍徳川綱吉の生母「桂昌院」(お玉)によるものと云われています。

本殿が見えてきました。

「玉の輿」という言葉がありますが、この由来となったのが桂昌院・お玉と今宮神社です。

お玉は、もともとは身分の低い西陣の八百屋の娘でした。
ある時、将軍「徳川家光」に見初められ、側室となり、大出世したと云います。
そのお玉によって再興した神社が今宮神社です。
今宮神社はのちに「玉の輿神社」と呼ばれるようになったそうです。

お玉ほどのシンデレラストーリーは、日本史上他にいないと云われていますが、実は謙虚で誠実な努力家でもあったようです。

身分の低い八百屋出身に引け目を感じたお玉は、大奥に入ってからも学問に励んだと云われています。
大奥といえば、嫉妬渦巻く、どろどろの女の世界。
そんな中でもひたむきなお玉の姿に、家光も心奪われたのでしょう。

ここに立てば、人の魅力というものは外見のみならず、内面からにじみ出る美しさが大切なのだと、自然と気付かされます。

今宮神社では人気のアイテムもいくつかあるようです。

運をひらく「玉の輿お守」は西陣織の生地でできていて大人気なのだとか。
境内にある「阿呆賢さん」(あほかしさん)という石は、いわゆる重軽石と呼ばれる神占石です。

今宮神社は本来、疫病や災害を鎮めるために建てられたそうです。
桜の花が散る頃、疫病が花の精にあおられて飛散すると考えられていたことから、今でも4月第2日曜日に「やすらい祭」が行なわれます。
生花で飾られた大きな花笠を先頭に「やすらい踊り」で練り歩き、花笠に惹き寄せられた疫神を鎮めて回ります。
また5月には災厄忌避を祈願する「今宮祭」も有名です。

帰りは東門の方へ向かいます。

御神水の「お玉の井」があり、

お玉造営時の社殿の名残という美の神「宗像社」もあります。

しかし東門へ向かう一番の目的はこれ、

表面はカリッとして、中はふんわり。
香ばしいおこげに、きな粉と白味噌の甘みが絶妙な「あぶり餅」、これを食べないわけにはいきません。

「あぶり餅」のお店は2軒、「かざりや」さんと「一和」さんが向かい合ってあります。
どちらのお店も、おすすめです。
