それは突如現れます。
気付いた時には思わず、声をあげてしまいました。
「八大竜王水神社」(はちだいりゅうおうすいじんじゃ)は高千穂の「天岩戸神社」から裏手に5分ほど車を走らせたところにあります。
斜めに幹と枝を伸ばすヤマタノオロチさながらの姿。
御神木は樹齢500年の「えのきの木」です。
「八大竜王」とは仏法を守護する「天竜八部衆」に所属する竜族の八王のこと。
水を司る龍神の頂点にある神だそうです。
仏法由来なのでお寺じゃないのか?と思いましたが、龍神なので神社でもよいのでしょう。
ある時、雷雲豪雨の中「八大竜王水神」がこの地へ降臨したと云うことです。
幹から何か生まれてきているように見えます。
社殿は杜に囲まれるように、隠されるようにあります。
本殿の右手に御神水の井戸がありました。
井戸の水は霊験あらたかと多くの方が頂いて帰るようです。
本殿にて参拝。
正式には「卵」と「酒」、そして線香をもってお参りするそうです。
神社ですが仏教を由来とするので、香は好みなのでしょう。
本殿裏に古い小さな祠がありますが、それは撮影NGです。
八と龍、ふと思ったのは出雲族の存在。
なんでも出雲病に冒されている僕は、ここに出雲族が龍蛇神を祀ったのではないかと考えてしまいます。
ともあれ、ここにいると凄まじい気に圧倒されてしまいます。
「八大竜王水神社」から車で数分のところに「もうひとつの八大竜王水神社」と云われる「八大之宮」があります。
こちらもこんもりとした杜の中にあります。
「八大竜王水神社」が男性の神で「八大の宮」が女性の神だという話ですが、
もともと「八大竜王水神社」は先のひとつだけで「八大之宮」は後付けされたもの、龍神に男も女もないのではと言う話もあったりします。
真相はさておき、僕は「八大之宮」は参拝しておいた方がいいと感じました。
なぜなら、「天岩戸神社」の「天安河原」、「八大竜王水神社」と続けて参拝した場合、
強い「気」に当てられ、ちょっと気分が悪くなることがあります。
そうした時、ここに来るとすっと楽になります。
心地よさ、がこの小さな神社にはありました。
そしてここは「美しい」。
社殿前にある御神水はこれまたとても清らかで、水鏡のよう。
心が洗われるような、罔象の女神がそこにいました。
Highly descriptive blog, I liked that bit. Will there be a part 2?
いいねいいね: 1人
Hello.
There is no part 2 of this article, but it introduces many other great places.
いいねいいね
コメント失礼致します。先日私も雌龍と言われる八大松之宮神社に参拝に詣りました。とても癒しを感じる優しい氣に包まれ、ずっとそこに佇んでいたいとさえ感じました。雄龍の八大龍王水神社は数年前に比べるととても参拝者が増えて、いつの間にか立派な鳥居や駐車場まで出来ていて驚きました。
今はパワースポット巡りで観光にこられる方も増えましたが純粋に参拝されることを心よりお願いしたいと思います。SNS目当ての写真など無礼のなきようこの場でお願いしたいですね。
いいねいいね: 1人
ありがとうございます。
日本人は自然の美しさ気高さを知る、繊細な感性を古来よりもっていた民族です。
そうした人々が遺してきた聖地を訪ね歩き、古代の歴史に想いを馳せることに、至福を感じるこの頃です。
僕も、そうした場所をパワースポットと呼ぶことに抵抗を感じる一人です。
SNSもしかりですが、奈良の三輪山や宗像の沖ノ島などのように、本来禁足地であったところが徐々に解放されていっている状況も危惧しています。
特に写真を撮ろうとする人は、立ち入ってはいけない場所、撮ってはいけない場所にまで踏み込む傾向があります。
僕も常にその欲望に晒されています。
だた、もし神がいるとして、日本の神というものは比較的寛容で、多くを受け入れる性質があると感じています。
聖地というものは、特定の人だけが独占できるものではないと思っています。
京花さんのおっしゃる通り、ただただ純粋な気持ちで、参拝されることを願うばかりですが、
そうして訪ね歩いていると、不思議と神は、この世のものとは思えぬほど美しい世界を僕に見せてくれるのです。
いいねいいね