「早く見に行かないと、子パンダがジャイアントパンダになってしまうっ!」
そう言う妻にせっつかれて、行ってきました『アドベンチャーワールド』へ。
和歌山のリゾートパラダイス、南紀白浜を目指します。
伊丹空港からレンタカーノンストップで2時間半。遠い。。
アドベンチャーワールドの駐車場代 ¥1,200
入園料 大人 ¥4,800 × 2人
高っか。。。
パンダクッキーアイス ¥650
高っか。。。。
あ、でもうまい♪
こんな陸の果てまではるばるやってきて、とにかく何でも高いのである。
しかしこれにはワケがあった。
そうヤツらのエサ代が大変なことになっているらしい。
愛いヤツらが腹いっぱいになって幸せならば、お札が湯水のように流れても致し方なしと思うのである。
それにもう一つ理由がある。
パンダのレンタル料は年間1頭あたり5000万円だとか。
日本で生まれても所有権はあの国にある!がめつい!
中な国の連中のほくそ笑む姿が目に見えるようだ、ぐぬぬ。
が、まあ、せっかくなのでそんな夢のない話は置いておこう。
でもね、お嬢さん、こいつ愛らしいフリしているけど、クマなんだぜ。
なぜか笹なんか食ってるけど、肉食なんだぜ。
園内に入ってパンダラブに着くと、3歳の「彩浜」(さいひん)劇場が始まっていた。
彩浜はどっしりとした座り方から「社長」や「CEO」とも呼ばれ、その呼び名に恥じないサービス精神でお客様を楽しませてくれる。
その奥で7歳の双子のお姉ちゃん「桜浜」(おうひん)と「桃浜」(とうひん)はおねむでした、すや~。
ブリーディングセンターでは
5歳の「結浜」(ゆいひん)が、あられもない姿でおねむ。
頭のてっぺんにあるとんがりがチャームポイントの結浜は、彩浜に負けず劣らず好奇心旺盛なのだ。
凛々しく歩いているのは、アドベンチャーワールドのゴッドファーザー「永明」(えいめい)氏。
何がゴッドなのかと言うと、御年29歳。
人間で言うところの90歳に近い年齢だとか。
それでいて昨年11月に誕生した「楓浜」を含め、16頭のお父さんになりました。
すげ~。
1992年に中国で生まれ、94年にアドベンチャーワールドに来園。「浜」ファミリーのパンダ王となったのです。
疲れて休む姿はさすがに往年の哀愁が。
しかし歩き出せば、見よこの凛々しい姿を。おいらはまだまだ現役だぜ。
園内で生まれた子供の多くは中国に返され、2019年11月までに孫23頭、ひ孫3頭が生まれている。
永明は飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダーなのだー。
永明遺伝子が織りなす40頭オーバーの「浜家」は中国にも名を轟かせているとか。
永明の42本の歯も健在で、しかも相当なグルメ。
笹は京都産のトウチクなど、決まった銘柄のものしか食べないのだそうです。さすがパンダーキング。
さて、浜ファミリーを支えるもう一人の雄、いや雌、
それが21歳の母パンダ「良浜」(らうひん)です。
良浜は2000年9月6日に、日本国内では12年ぶりとなる赤ちゃんパンダとして誕生。
2008年9月に彼女が産んだふたごの赤ちゃん「梅浜」「永浜」は、日本で生まれたパンダの初めての出産となりました。
良浜は産み上手の育て上手。
すぽぽぽんっと、10頭の子パンダを産んじゃいました。
良浜はこれまで、双子を3組産み育てているが、パンダは通常、双子の場合は健康な一匹しか育てないのだそうです。
もれなく産み育てるゴッドマザーぶりはサイノカミばり。
もう拝み崇めて子宝祈願をしてもよいくらいだよお母さん。
この良浜と一緒の広場にいるのがワイフの一番のお目当てである
「ふうひ~んっ」!
ち~ん、、寝てます。。
日によっては母親と戯れる姿も見れるはずなのですが、
寝てます。
う~んと伸びてみたりしますが、
寝ます。
よっこらせっと
むっくり起き上がりましたが、
やっぱり寝ます。
こいつ、わざとやってんじゃないか。
それにしても、パンダといえば上野じゃないの?
なぜこんなに個性豊かなパンダがたくさん、和歌山にいるのか。
ジャイアントパンダが和歌山に初めて来たのは、1988年9月、中国の四川省のシンシンとケイケイでした。
同年3月から岡山で行われた中国三大珍獣展と青函トンネル博でのお披露目を経て、アドベンチャーワールドでも3ヵ月間公開され、人気を博したそうです。
当時、中国政府は森林伐採や、えさ不足による野生のジャイアントパンダ減少に危機感を募らせ、保護への取り組みを始めていたそうです。
白浜のきれいな空気、水、えさとなる竹が手に入りやすいこと、チーターやシロオリックスなど希少動物の繁殖実績が評価され、94年に繁殖を目的に飼育動物を貸し借りするブリーディングローン制度により、日中共同自然繁殖研究が開始されたのです。
その目論見はまさに大成功、現在のビックファミリーが誕生するに至ります。
しかしそれは最初から順調だったわけでなく、最初の子を死産させてしまう悲しい出来事もありました。
2度とそんな悲しい思いをさせない、アドベンチャーワールドのスタッフの懸命な努力が今の実績の元にあることは疑いようのない事実なのです。
アドベンチャーワールドのパンダたちは3時になると、その多くが飼育社に帰って行きます。
彼女たちを見ていられるのはこの時間まで。
この日、僕がアドワーに来たのが1時半でしたので、彼女たちを見ることができたのは90分弱。
わずかの時間でしたが、濃厚なひとときを過ごすことができました。
ありがとう、浜ファミリー、ありがとう良浜。
と、しかし、彼女・楓浜とのお別れはまだ先。
ここから楓浜の真骨頂、恒例の「楓浜 帰らない劇場」が始まるのでした!
お母さんが帰宅して5分ほどが経過。
何となく気配を察して
むっくり起き上がる楓浜。
まだ朦朧としているのか
遠くを見つめて
辺りを窺います。
ちらり。
む~ん。
ちらり。
あくび一発。
わっちが楓浜っす。
最後に愛くるしい姿をお披露目か!と思いきや、
やっぱし眠い。
ぽりぽり。
自由な子、それが楓浜。
見かねたお姉さんが登場。
笹で興味を引くも
む~ん
彼女はとても自由な子なのです。
まだ帰りたくな~い。
お兄さんがりんごで誘惑するも
彼女の自由の意思は固いのです。
お兄さん、困りました。
楓浜は良浜の10番目の子として爆誕。
2020年11月22日、いい夫婦の日に産声をあげた楓浜は、コロナ禍に暮れる私たちに明るい笑顔をもたらしたのです。
秋に色づいて美しく変化する楓(かえで)のように、と名付けられた楓浜。
1歳になった彼女の天真爛漫さは、私たちの心に豊かな気持ちを運び続けてくれることでしょう。
ただお兄さんはちょっと困った様子。
駄々っ子楓浜はついにお兄さんに抱っこされて
今日も結局、運ばれていくのでした。
気がつけば、3時の帰宅時間から15分以上が過ぎていました。
本日の『楓浜 帰らない劇場』もなかなか手強かったようで、最後までお兄さんに抱っこされてご帰宅です。
アドベンチャーワールドの閉園時間は5時。
このあとジェットコースターに乗って、パンダクッキーアイス ¥650を食べて、お土産を買っていたら時間になってしまいました。
他の動物たちや、再び浜ファミリーに逢える日を楽しみに、僕らも宿へと向かいます。
Meraviglia!! 😄😄
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Grazie😁
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🤗
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パンダは可愛くて癒されますね~。
上野より和歌山の方が数が多いという話は聞いたことがあります。
行ったことはないですが…(^-^;
それにしても、パンダ外交…🐼
確かに高いですね~。入場料も何もかも。。。
パンダのお腹は白いのに…( 一一)
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パンダのお腹は白いのに…うまい!
上野には2回ほど行きましたが、いつも檻の隅でじっとしていてなんだか可哀想に思えました。
和歌山のパンダたちは生き生きとした印象です。
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ありがとうございます!!
檻はやっぱり可哀そうです。
生き生きとしてるパンダはいいですね(^^♪
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CHIRICO様 おはようございます。
アドベンチャーワールドの克明なブログ、楽しく拝見させて頂きました。子供の絵本になりそうな・・・。さすがCHIRICO様。実は、ついでにどこかへ立ち寄られるとしたら、どこへいらっしゃるのだろうかと密かに期待していたのですが、今回はそれは無理だったようですね。閉園時間までいらっしゃったのですから・・・。本当に遠いところ、お疲れさまでした。奥様と一緒に思い出に残る楽しいひとときを過ごされたことと存じます。
それにしても和歌山って遠いみたいですね。今は亡き親父から、和歌山は遠い、帰る前にご飯を食べてから出発するようにと良く言われたものです。でも逆に和歌山に住んでいる私たちに言わせれば大阪って遠いねとなるのですが・・・。
大阪市内に入って目的地まであと5kmとあっても、その5kmの遠いこと。時間もたっぷりかかります。和歌山の田舎に住んでいると5kmや10kmなんてすぐ隣という感覚なのです。そして二人の間で出てくる会話は「大阪って近くに行くにも時間がかかるし遠いんだね」なのです。
行くには遠いけれど、行ってしまえば近い?紀州・和歌山をこれからもよろしくお願いいたします。
asamoyosi
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asamoyosi様、ありがとうございます。
過去数回訪れた和歌山では、いつも遠いなと感じてはいますが、確かに大阪での数キロは異様に長く感じます。空港も出発の3時間前到着くらいの余裕がないと、いつも不安です。
その点、和歌山では渋滞は少ないので、スムースに時間計算できますね。
願わくば、福岡ー和歌山空港便があると嬉しいのですが。
もちろんこれからも紀州旅を楽しませていただくつもりです。今回の旅行では翌日もアドベンチャーワールドに行くつもりでしたが、あいにくの休園日でした。天候も悪かったので、そのまま奈良に向かい、妻がまだ行ったことのないという石上神宮と春日大社を参拝して帰りました。
和歌山では夜に朝に、海鮮をたくさんいただき、美味しいみかんをお土産に買って帰りました😊
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南紀白浜にこういう場所があるなんて、全く知りませんでした!!!
正直、最初の「高っ」の文字に、私も「たかっ!!!」と反応しまくっておりましたが、
このパンダたちの健やかなる成長と飼育員さんたちの仕事の対価だと思うと納得できます。。。
でも、、、がめついなぁー。
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そうですよね、僕も妻に教えられるまで、和歌山にパンダがいるとは知りませんでした。あと神戸にもいるそうです。
もう少しアクセスが良ければとは思いますが。
値段の高さは仕方がないですね。でもひと家族で楽しむとなると、それなりの対価が必要です😅
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