東口本宮冨士浅間神社

「よべ地震ひ、この日の午時雷の声す、家を出るに及びて、雪のふり下るごとくなるをよく見るに、白灰の下れる也。西南の方を望むに、黒き雲起こりて、雷の光しきりにす」 新井白石 随筆『折たく柴の記』 静岡県駿東郡小山町須走にある…

つぶて浦:斎王 32

愛知県南知多町の海岸にある「つぶて浦」に、伊勢を遥拝する鳥居が建っていました。 「斎王」シリーズの、ひとまずの締めくくりに立ち寄ってみました。 神代に、「天照大神」(あまてらすおおかみ)、「天手力男命」(あまのたぢからを…

茜社・豊川茜稲荷神社:斎王 31

伊勢神宮の別宮には、2社の”つきよみの宮”があります。 ひとつは内宮の別宮「⽉読宮」で、⽉読尊とその荒御魂の他、両親とされる伊弉諾尊、伊弉冉尊が祀られています。 もうひとつは外宮の別宮「月夜見宮」で、月夜見尊とその荒御魂…

牡蠣の朋

伊勢神宮・外宮の傍に宿をとりましたので、御食津神(みけつかみ)のお膝元でウマ飯は何かないものかと探し歩いておりましたら、 ピ~ンと来ちゃいましたね、こちらのお店。 「牡蠣の朋」さんです☆ メニューはこちら。ほうほう。 蒸…

阿射加神社:斎王 29

サルタ彦が阿邪訶(あざか)の地にいた時、漁をしていると、比良夫貝(ひらふがい)に手を挟まれ、海に引き摺り込まれて溺れ死んだ。 それで、サルタ彦が海に沈んでいる時の名を「底度久御魂」(そこどくみたま)、吐いた息の泡がブクブ…

皇女の森:斎王 28

三重県伊勢市の五十鈴川駅近くに、「皇女の森」(こうじょのもり・こじょもり)と呼ばれる場所があります。 田んぼの中に、ぽつ~んとある森。 ここは、大和姫が巡行されていた折、猿田彦命がやって来て、大神を祀るのに良い場所がある…

朝熊神社・朝熊御前神社・鏡宮神社:斎王 27

伊勢神宮内宮の境内を流れる五十鈴川、その下流域と朝熊川の合流点にひっそりと、とても重要な神社がありました。 こんもりとした丘の上、 敬虔な鎮守の杜に佇む神社は 「朝熊神社」(あさくまじんじゃ)と「朝熊御前神社」(あさくま…

阿児町の夫婦石:斎王 26

昔、この辺りの浜は狭くて浅く、ずいぶん奥まで続いていた。里人はこの浜をもう少し深くしようとしたが、そこには大きな石と小さな石が並び立っていた。それを取り除こうとすると大きな石がたおれた。この石を深いところに運ぼうとしたと…

伊射波神社:斎王 25

「幡萩穂(はたすすきほ)に出る吾は、尾田の吾田節(あかたふし)の淡郡(あわのこおり)にいる神である」 三重県鳥羽市安楽島町(あらしまちょう)の加布良古崎に鎮座の「伊射波神社」(いざわじんじゃ)を訪ねます。 専用の駐車場に…

伊雑宮事件:斎王 番外

天照大神の遙宮(とおのみや)、「伊雜宮」(いざわのみや)を再訪しました。 「伊雜宮」と書くのが正式ですが、常用漢字体の「雑」で、一般的には表記されます。 また、「いぞうぐう」とも呼ばれるほか、「磯部の宮」・「磯部の大神宮…