旅するアサギマダラ

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旅する蝶がいます。
その羽を薄い青、「浅葱色」(あさぎいろ)に染める可憐な蝶「アサギマダラ」。

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アサギマダラは羽化・成虫になってから約4~5ヶ月しか生きられません。
その僅かな寿命の間になんと2000kmの旅をします。

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アサギマダラは春から夏にかけて北へ移動し、秋になると南下するようです。
その旅は「台湾」から「日本」の長野「八ヶ岳」あたりにまで至ると云います。

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アサギマダラは旅の途中で恋をし、子作りします。
アサギマダラの寿命は、半年未満なので、4月に成虫になった蝶は、北上して生涯を終えます。
10月に成虫になった蝶は南下して春には寿命を迎えます。
つまり一生のうちで北上か南下、片道しか生きることができません。
でもアサギマダラたちは、自分の進む道を知っているのです。

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この可憐な蝶には毒があります。

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と言っても誤って食べた鳥が嘔吐する程度で、人がさわっても問題はないそうです。
アサギマダラは幼虫の時に「キジョラン」という葉を食べますが、この葉に含まれるアルカロイドが体内に蓄積されていくそうです。
鳥などに捕食されないための仕組みでしょう。
美しい浅葱色は毒の色なのかもしれません。

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季節ごとに国境と海を渡ることが証明された蝶は、世界に1種しかいないそうです。
アサギマダラはなぜ海を渡るのか?
なぜ季節移動をするのか、その答えはまだ見つかっていないそうです。
過ごしやすい温度を求めて、餌となる植物を求めて、天敵から逃げるためなのかもしれません。
しかしアサギマダラは未だ生態に謎を秘めた蝶なのです。

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アサギマダラは日本のあらゆるところで見かける可能性がある蝶ですが、太宰府の某所、個人宅に毎年必ずやってくる場所があると伺いました。
そこは「フジバカマ」という花が咲き乱れる、素敵な庭があるご家庭です。

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この時期、噂を聞きつけ、カメラを携えたたくさんの人がお宅を訪れるようですが、ご主人と奥様は快く招きいれてくださいます。
そしてとても気さくに、楽しいお話をしてくださいます。
アサギマダラのお腹を見ると、黒い方がオスで白い方がメスだと教えてくれました。
メスの白いお腹の下の方に黒い筋があるのは、交尾痕だそうです。

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また後ろ羽「後翅」(こうし)に黒い斑点がある方がオスだそうです。

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奥様が「フジバカマ」が好きでお庭に植えたところ、いつしかアサギマダラがやってくるようになったそうです。
多いときは一度に70匹ほどやってきたりするそうで、毎年来てくれるのがとても嬉しいとお話ししてくださいました。

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ご主人からご自宅内に案内していただいたのですが、そこには身近な美しい、自然に満ちた写真がたくさん飾ってありました。

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心から、自然を愛されているご夫婦です。

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お庭には盆栽などもたくさんあり、庭木も豊かです。
アサギマダラ以外にも変わった蝶がやってきます。
これは「イシガキチョウ(イシガケチョウ)」というそうです。

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アサギマダラは天気を読む能力に優れているそうです。
時期、空間、植物の状況を読み、台風を活用して移動したり、雨が降る前に一気に移動したりするようです。
アサギマダラの生態を調べるために、捕まえた蝶の羽にマーカーで情報を書き込み放つ「マーキング調査」が行われています。
その時、虫取り網などで捕獲するため、アサギマダラは警戒して人のそばに寄ってこないようです。

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このご夫婦のお庭の素晴らしいところは、アサギマダラが全く人を警戒していないところです。
すぐそばまでカメラを近づけても逃げることもなく、捕まえようと思えば、すっと羽をつかむことができるくらい、じっとしています。
これはご夫婦が、大切にアサギマダラを見守り続けているからでしょう。

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アサギマダラはなぜフジバカマに集まるのか。
フジバカマもアルカロイドという毒の成分があり、アサギマダラのオスは体内で、メスを誘うフェロモンに変換してしまうことが出来るそうです。
メスを誘うために、フジバカマに群がっているということです。

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夢のような蝶と花の楽園。
今年ももうすぐ彼らに、逢える季節がやってきます。

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