緩木神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 13

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大分県竹田市九重野の長閑な山村の先にある「緩木神社」(ゆるぎじんじゃ)を目指します。

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川が流れているその向かいに

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緩木神社はありました。

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森と水の氣が濃い神社です。

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鳥居の横では、蛇が日向ぼっこをしていました。

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当社は第12代景行帝が12年、当地で土雲の国麻侶を討ち滅ぼした後、帝自身が伊邪那岐命・伊邪那美命の二神を祀ったことに始まるとします。

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平安時代末期の永暦元年(1160年)、平清盛の長男「平重盛」は緩木山に緩木城を築き中尾氏に守備させますが、その際に中尾氏は当社を城の鎮守として崇敬したと云います。

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鎌倉時代初期の養和元年(1181年)、英彦山高僧覺満が緩木山で修行中に英彦山権現の化身の神鷹の奇瑞を見出し、英彦山の祭神である正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命を併せ祀って、現在の緩木神社はこの三柱を祭神としています。

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もとは標高1046mの緩木山の山中に鎮座していた当社ですが、戦国時代の天正12年(1584年)、大友宗麟による寺社排撃、天正14年(1586年)の薩摩軍侵攻と二度にわたって社殿が破壊されました。

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その後も再興されましたが、登拝路が厳しく、冬季の祭典も困難なため、江戸時代の元禄7年(1694年年)に緩木山北西麓の現社地に遷座し今に至ります。
元宮は現在、奥院として石祠や石塔などがあるそうです。

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彫り物も見事な社殿。

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しかしここよりさらに山深い元宮に、なにゆえ景行帝は行宮を建て滞在したのか。
そしてなぜイザナギ・イザナミを祀ったか。

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そもそも当時はまだ、イザナギ・イザナミの神の名は存在していません。
これはのちに祭神を書き換えられた可能性があります。
更に言うなら、物部直系の王である景行が、イザナギ・イザナミを祀るとは思えないのです。

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彼が祖神を祀るなら高木神かスサノオ・徐福であったろうと思いますし、それならイザナギ・イザナミなどと祭神を書き換えられることもなかったでしょう。
このイザナギ・イザナミに隠された神とは、あるいは宇奈岐比古(うなぎひこ)と宇奈岐比売(うなぎひめ)なのではないか。

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1000m級の山中に父母神を祭司し続けてきたのは、大和の勢力ではなく、土着の土雲族であったと考えるのが普通です。
そしてわざわざ景行がそのような山中まで出かけて行ったのは、その敵族を殲滅するためだったのでは。

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もしくは平和的に考えるなら、景行はもともと当地には至っておらず、後の日本書紀や風土記に合わせて、祭神と由緒が書き換えられただけなのかもしれません。

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この緩木神社にはかつて、境内に樹高60m、幹周6.6m、上部で双幹に分かれ、多くの枝条を出していた巨大なクロマツがあったそうです。

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昭和12年(1937年)に「緩木神社の松」として、国の天然記念物に指定されたそうですが、後に枯死して、昭和51年(1976年)には指定が解除されたといいます。

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境内の奥には、その切り株が納められていました。

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昭和48年(1973年)には参道整備ならびに山林を社有林として購入するに際し、その資金を得るため、境内の杉を1本切って売却したそうです。
その際の売価は2600万円だったといわれています。

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辺りをすこしぶらついてみましたが、潜むように、ゴツゴツとした岩が草むらから身を覗かせていました。

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それを見ていると、どこからとなく土雲族の歌声が聞こえてくるような気がしたのでした。

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