男嶽神社

投稿日:

2140469-2022-02-18-08-00.jpg

壱岐の北東方面を目指していたら、「鯨の墓」という表記が目につきました。
案内に従って車を走らせると、海沿いの寂しい場所に。

2140471-2022-02-18-08-00.jpg

そこにぽつ~んと墓らしき石塔が立っております。

2140473-2022-02-18-08-00.jpg

色々と問題に取り沙汰される捕鯨ですが、伝統漁でありますし、日本の場合は根こそぎ奪うわけではありません。

2140474-2022-02-18-08-00.jpg

命を頂くことを知る日本人だからそこ、こうした供養塔も建てられるのです。

2140475-2022-02-18-08-00.jpg

c1d-2022-02-18-08-00.jpg

2140476-2022-02-18-08-00.jpg

港のそばに「八大龍王神社」という表記を見つけたので行ってみました。

2140477-2022-02-18-08-00.jpg

小さな石祠があるばかりですが、そっと祀られた丸い石が微笑ましいと思いました。

2140478-2022-02-18-08-00.jpg

c1d-2022-02-18-08-00.jpg

2140479-2022-02-18-08-00.jpg

壱岐の北東に新しい名所が発見されたというので行ってみました。
場所は諸津観音(もろつかんのん)。

2140480-2022-02-18-08-00.jpg

僕は宿坊泊や座禅・瞑想など大好きなのですが、仏教系の独特の感覚に時折気持ち悪さを感じることがあります。

2140481-2022-02-18-08-00.jpg

諸津観音の正式名称は、「白歯雪公園」(しらはこうえん)と言うそうで、本城満征さんという方が平成15年に開園されました。

2140483-2022-02-18-08-00.jpg

建立者はの苦難の末、大阪にて建設業で成功した方のようで、その成功を故郷に貢献したいと言う気持ちで聖観世音菩薩を建立したということです。

2140489-2022-02-18-08-00.jpg

僕の目的はこの諸津観音の下の方、

2140493-2022-02-18-08-00.jpg

古代遺跡の石垣です。

2140494-2022-02-18-08-00.jpg

いや、これは古代のものではなく、昭和時代に組まれたものだそうです。

2140499-2022-02-18-08-00.jpg

諸津観音公園の敷地内整備のため、木々の伐採をしていたところ発見されたと。

2140500-2022-02-18-08-00.jpg

親子二代で、60年ほどを費やして組まれたもので、今では壱岐のマチュピチュと呼ばれ、新たな観光名所として確立されようとしています。

2140495-2022-02-18-08-00.jpg

テレビ番組の『ナニコレ珍百景』でMV珍大賞も獲得したとのことですが、いやその黄色い看板、邪魔だな(笑)

2140501-2022-02-18-08-00.jpg

c1d-2022-02-18-08-00.jpg

2140504-2022-02-18-08-00.jpg

「男嶽神社」(おんだけじんじゃ)にやってきました。

2140541-2022-02-18-08-00.jpg

参道入口には「牛之神」と書かれた磐座が鎮座しています。

2140506-2022-02-18-08-00.jpg

急坂を登り切ると、鳥居と展望台が見えてきました。

2140508-2022-02-18-08-00.jpg

壹岐嶋の鬼門に聳える男岳山は、古くは「五百鳩山」(いおとりやま)と呼ばれる霊山でした。

2140509-2022-02-18-08-00.jpg

今は社殿が築かれていますが、明治時代までは山全体が御神体とされていて一般人の入山が許されておらず、神体の磐座のみが鎮座する場所だったと云います。

2140510-2022-02-18-08-00.jpg

祭神は「猿田彦命」。

2140512-2022-02-18-08-00.jpg

サルタは出雲の古い言葉で「長い鼻」を意味しますので、壹岐嶋で一際高いこの山がそう呼ばれたのだと思われます。

2140517-2022-02-18-08-00.jpg

しかしその名が「猿田」と表記されたため、猿面の神であるかのように誤解を受けてきました。

2140519-2022-02-18-08-00.jpg

実は壱岐には野生の猿は一匹も棲息していません。
なので当地に猿面の神が祀られているのは実におかしなことで、言葉の誤解がこのような形になっているものと思われます。

2140516-2022-02-18-08-00.jpg

壱岐にはデリシャスな壱岐牛がおり、牛は古来の島民にとっても生きるための重要なパートナーだったようです。
男嶽神社が一般人の参拝を解禁した後、石の牛を奉納する習慣がしばらく続きました。

2140526-2022-02-18-08-00.jpg

しかしある時からこれが石猿を奉納するように変わっていきます。

2140530-2022-02-18-08-00.jpg

このびっしりと石猿が並んでいる後方、

2140528-2022-02-18-08-00.jpg

石祠の裏に磐座があります。

2140522-2022-02-18-08-00.jpg

裏に回ってみると笠が乗ったような不思議な形をしています。
これが古来から男嶽山頂に鎮座するという磐座か。

2140523-2022-02-18-08-00.jpg

下を見れば、聖域を囲う石垣からはみ出た岩があります。
離れて見れば納得、

2140524-2022-02-18-08-00.jpg

ああこれは大地から聳える大いなるムスコなのです。

ごもっともさまぁ!

2140531-2022-02-18-08-00.jpg

この笠石は後から載せたものでしょうか、古代人の並々ならぬ信仰の強さを感じます。
またこの磐座は、対をなす女嶽神社の磐座・巣食石同様、ゼロ磁場となっているそうです。

2140514-2022-02-18-08-00.jpg

c1d-2022-02-18-08-00.jpg

2140534-2022-02-18-08-00.jpg

男嶽神社の展望台に登ってみました。

2140535-2022-02-18-08-00.jpg

素晴らしい眺望の先に、女嶽山が見えます。

2140538-2022-02-18-08-00.jpg

よく目を凝らせば、おお「巣食石」(すくいいわ)が見えます。
猛獣のアギトのような磐座ですが、巣食石とは何の巣を食らう岩かと思えば、精巣を食らうそれでしたか。
つまりこれは古い出雲のサイノカミ祭祀の痕跡です。安曇族には出雲の血が流れていたということですね。

p8057396-2017-08-9-07-50.jpg-2022-02-18-08-00.jpg

巣食石のワイルドな風貌は、古代人女性も肉食系女子であったことを象徴しているのか!

2140525-2022-02-18-08-00.jpg

男嶽神社の初代宮司は、アメノコヤネノミコトと伝えられています。
余談ですが、近年壱岐には、とあるスピ系の集団の根城と化してきているようで、当宮司家に取り入ったりしてごちゃごちゃやっているそうです。
あの月讀神社の御神体を入れ替えたりもしているとかどうとか。
べつに信仰は自由だと思うけどね、古くから続く純粋な祈りに対してそんなことをするから、僕はスピ系がますます嫌いになるんですよ。
(興味がある人は”壱岐 スピリチュアル”で検索してください。リンクも張りたいくない)
神に対して傲慢だというものです。

2140532-2022-02-18-08-00.jpg

まあ、気分悪い話はさておいて、今日も元気に「ごもっともさま~ぁ!」

2140521-2022-02-18-08-00.jpg

4件のコメント 追加

  1. Nekonekoneko より:

    😨😱😭…申し訳ない。なんか痛い…

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      nekoさん、久しぶりですね😊

      いいね: 1人

  2. mame58 より:

    ラピュタにも感じました!

    いいね: 1人

    1. CHIRICO より:

      なるほど、ちょっとラピュタっぽいかも😊

      いいね

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください