Facebookのとある古代史グループに参加しているときに、奈良・大神神社の興味深い摂社を紹介いただいたので訪ねてみました。
その一つは、山辺の道の脇にひっそりとありました。
「貴船神社」(きふねじんじゃ)です。
祭神は水神「淤加美神」(おかみのかみ)を祀っています。
参道は水たまりもあり、足はずぶ濡れです。
何もこんな日に参拝せずとも良さそうですが、まあ水神なのでアリっちゃアリです。
由緒によると、祭神は生命の根源である水の神で、雨水を司るとのこと。
また、縁結びの神としても信仰され、夫婦円満・恋愛成就の御利益があるそうです。
社殿の横に、玉垣で囲われた磐座がありました。
小さな磐座ですが、これも三輪山に広がる磐座群の一つ。
古来より祭祀されて来たのでしょう。
磐座の各面でその肌質が違っているのが面白いと感じました。
というか、これ割られているよね。
もう一社訪れました。
貴船神社の少し先に入口がある「龗神神社」です。
「日本最古の社」とありますが、そう云う神社をこれまでもいくつか見て来ました。
池の土手沿いを歩いていくのですが、傘をさす体を強風が押し倒そうとして来ます。
ほんとになんで、こんな日に参拝しているのか。
参道を行き着いたところに小さな祠があり、
さっき見えていた拝殿がその先にありました。
拝殿の先には、池を挟んで小さな祠が見えます。
そこまではぐるりと回って行けるみたいですが、どのみち社を背後から参拝するという失礼な形になりますし、来るなと言わんばかりに雨も降っていますので、ここから参拝するに止めます。
ところで社名の龗神ってなんて読むんですかね。
ネットで見ると、多くは「霝(レイ)に龍」ってことで「りゅうじん」とよんでいるようですが、本来は「おかみのかみ」だと思うんですよね。
もともと出雲系大和族・登美家が龍神を祭祀していたのかなと思われますが、神仏習合で八大龍王が祀られ、その龍の文字を龗にしちゃったのかな、と思います。
そのせいでなんとなくスピ系の雰囲気が漂っちゃってるのが残念。
とても神聖で素晴らしい場所がスピ化すると、逆に一気に俗っぽくなるように感じてしまうのは、僕の個人的感想。
ただ自然は自然のあるままに、それが一番神聖で美しいと思えるのです。
CHIRICOさん、こんばんは。タカオカミノカミ、クラオカミノカミ、カグヅチノカミの血から生まれた神。通称、貴船様。
オカミとCHIRICOさんは読みましたが単漢字で「オ」です。で神、で「オカミ神社」でいいのではと。私も最初は読めなかったのですが栃木の日光付近に高オ神社があり、そこでこの漢字を知りました。
雨天、風雨、オカミノカミ様が司るのは水。私も貴船様や龍神様の神社に詣でると雨やら雷雨に。(笑)旅好きな方には不運に感じる天候も、自然や農家にとっては貴重な天恵。そう思うと雨もまた良し。なんてな。(笑)
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8まんさんおはようございます。
今回のコロナは8まんさんのおっしゃった通り、ひどい有様になってきましたね。
未だに渡航者を管理しきれていない行政も、ことの深刻さに気づいて慌てている雰囲気が、メディアのニュースから滲み出ている気がします。
なるほど龗神で「おかみ」。
日本書紀に龗神とあるものを古事記で淤加美神と記してあり、「おかみのかみ」と読むとはありますが、どちらの読みでも正しいのかもしれません。いずれにせよ、龍を意味するというのは間違いなさそうですが。
高龗、闇龗、闇御津羽(くらみつは)、これらの名前は神仏習合の気配をなんとなく感じます。
僕の旅は日を選べないので、雨天になることもしばしばなのですが、曇天は曇天の、雨天は雨天の景色を楽しむことにしています。撮影に際しては、むしろ雰囲気のあるものが撮れることも多いですし。
さすがに豪雨・嵐は勘弁して欲しいですがね^^
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「スピ化すると一気に俗っぽくなる」
>>なりますね。確実に。そっと静かに崇めたいです。
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誰が何をしようと所詮は自由なのですが、人の思惑を乗せてしまうと、それはもう「俗」だと思うんですよね。
神秘と対峙するときは無心でありたい、そう思います^^
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