天の真名井(淀江)

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米子市淀江町の三輪神社から500mほど高台に登ったところに、「三輪山の清水」(みわやまのしみず)があります。

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すぐそばには、山陰自動車道米子道路の淀江トンネルがありました。

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これは、灌漑のための用水場だったものを整備して水汲み場にしたもので、滑らかな水質が人気だそうですが、一応煮沸して飲むよう勧められています。
名称が「小波上の泉」から「三輪山の清水」へ変更されたとのことでした。

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三輪山の清水からさらに東に2kmほど離れた場所に、「天の真名井」(あめのまない)があります。

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大山、孝霊山の麓に位置する淀江周辺には、数々の名水スポットがありますが、天の真名井はその代表格の泉です。

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旧淀江町は「水の郷百選」に選定されており、昭和60年(1985年)に天の真名井も名水百選に選定されました。

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天の真名井の水温は14℃、日量2,500tリットルの湧水量となり、近辺の「本宮の泉」と合わせて二級河川宇田川の源流となっています。

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当地近隣は国の史跡に指定されている「向山古墳群」や「妻木晩田遺跡」があり、古来から人が定住していました。
この湧水は、いつしか清浄な水に付けられる「真名井」の中でも最上級の敬称「天の真名井」が名付けられたと言われています。

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このような素晴らしい清水と景観が残る淀江ですが、現在「産業廃棄物最終処分場」の建設が勧められています。(オレンジの場所が予定地)
調査会は米子市の水源地「福井水源地」、湧き水の「三輪山の清水」を含む計画地周辺を流れる地下水の流向解析を行い、ボーリングなどの調査結果のもと、それら湧水の元になる地下水脈との影響がないことから、地下水汚染など環境への悪影響は極め少ないと結論を出したようです。

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改めて地図を見てみれば、天の真名井のすぐ裏手にもメガソーラーがすでに設置してあり、大山エリアでの大型風力発電施設も設置が検討されているといいます。
鳥取、米子・淀江は、こうした街の産業化に熱心な印象を受けます。

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当地は重要な歴史遺産や希少な大自然を擁した重要な場所なのですが、なんせアクセスが悪いもので、なかなか観光業などで成り立たせるのも難しいのかもしれません。
産業が生まれれば、雇用も生まれますので、何を重視するかは難しい問題です。

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僕らは生きていく上で、すでにエネルギーに頼らざるを得ない生活を送っています。
産業文化の中で生きており、そこから排出される廃棄物を、どこかで処分しなければならない。
気持ち的には、自然や聖地に影響がある場所への、こうした施設の建設は反対なのですが、では、どこなら良いのか、という問題もあります。
ここは嫌だ!と声を上げてみても、文明を享受している以上、どこかに押し付けなければならないのが現実です。
僕らはそういうところまで来ていて、今さら縄文時代のような暮らしはできないのですから。

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せめて、失われゆくものをしっかりと見て、しっかりと心を傷めることくらいは、できる人間でありたい。
魂の内なるものまで、世の醜悪さに染めないように。

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1件のコメント 追加

  1. asamoyosi のアバター asamoyosi より:

    五条桐彦様 連日の猛暑、お見舞い申し上げます。産廃問題、大変ですね。近所でも産廃処分場ができたのですが、有害物質が含まれていたということで、再処理を余儀なくされ、今はソーラーパネルが並んでいます。最近も山の斜面に無理やり並べたパネルが崩落し大騒ぎになっています。産廃処理にしろソーラー発電にしろ、どれだけ環境に影響を与えるかを調べてからということが欠落しているように思います。儲け優先の世の中、嘆かわしいことです。

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