御嶋石部神社・石井神社(北条)

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新潟県柏崎市北条(きたじょう)にある「御嶋石部神社」(みしまいそべじんじゃ)を訪ねたわけですが、

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そこは「弘心園」という、江戸時代中期から後期にかけて造営されたとされる、普段は非公開の古い日本庭園と隣接して鎮座していました。

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そして社務所兼宮司家と思われる建物には、「大鹿嶋」の表札が。

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当社宮司家は、「大鹿嶋」さんではなく、「五十嵐」さんです。
五十嵐、というお名前も意味深い。

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五十嵐氏の由来は、11代垂仁大君の皇子「五十日足日子」(いかたらしひこ)にあるといい、この皇子は京から越(北陸)に派遣されて開拓事業に一生を捧げた、と伝えられます。
発祥地とみられる新潟県では元々「いからし」と読むらしく、「いがらし」と濁るのは、当地から移住した一族に多いようです。
なので、当社宮司家も「いからし」さんなのかもしれません。

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目的の御嶋石部神社はこの裏手、

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こんもりとした丘の上にありました。古墳っぽい。

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延喜式、越後國三嶋郡「御嶋石部神社」の論社のひとつ。

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元は北条の南にある八石山山麓の「石部平」(大場山)山頂にあり、そこは「神ノ倉」と呼ばれ、今は塚があるということです。
またその山中には、「要石」もあるのだとか。

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祭神は「久斯比賀多命」(くしひかたのみこと)ですが、武家時代に「武甕槌命」(たけみかづちのみこと)が配祀されたため、「鹿嶋大明神」と呼ばれたとも、ミシマがカシマと伝わったとも云われています。

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拝殿内の制札には社家五十嵐の前姓が三輪氏であったこと、文亀年中(1501~04年)三輪氏が中絶し、五十嵐小文治が家系を嗣ぎ、三輪を改めて五十嵐姓としたこと、などが記してあるといいます。

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五十嵐氏の祖「五十日足日子」は、物部イクメ大君の皇子とされますが、ひょっとするとこの辺りに、伊勢津彦の物部化のヒントがあるのかもしれません。
彼の母親は、『古事記』『日本書紀』によると「山背大国不遅」(やましろのおおくにのふち )の娘「苅幡戸辺」(かりはたとべ)とされ、『先代旧事本紀』『丹哥府志』によると「丹波道主王」(たんばのみちぬし)の娘の「薊瓊入媛」(あざみにいりひめ)とされています。

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山背大国不遅および苅幡戸辺については詳細が分かりませんが、丹波道主王といえば磯城・大和王朝最後の大君です。
その血を引く五十日足日子が越国入りをしたことで、物部化が進んだのかもしれません。

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御嶋石部神社のほど近くに、「石井神社」(いわいじんじゃ)が鎮座していました。
祭神は「誉田別尊」「気長足姫命」で、「天照皇大神」「寒川比古命」「玉依姫命」を配祀します。
地元では、御嶋石部神社を「大鹿嶋」と呼ぶのに対し、当社を「小鹿嶋」と呼ぶそうです。
社伝によると、承和14年(847年)8月に、相模国高座郡の「寒川神社」から分祀されたということです。
やはり北陸は、物部というよりは、出雲色が強めです。

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2件のコメント 追加

  1. 不明 のアバター 匿名 より:

    narisawa110
    あー、そう言えばウチの先祖にも五十嵐さんいますね。
    父が燕市、母の先祖が新発田市なので、4分の3が新潟県の血を引いています。

    あと、よく考えたら、磯部氏って、磯城家から来てたりもするんですかねー。
    上毛、丹羽道主の家、そして神門が磯部氏の構成ですものね。

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      nariさんは越系でしたか。
      磯部と磯城家は確かに関わり深そうですね。
      というより、磯城部が磯部になったりとかしてないですかね。分かりませんが。

      ただこの場合の石部(いそべ)と磯部は、ちょっと違う気がします。

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