2016年10月、青森に行きました。
青森と言えば
「りんご」と
「ねぶた」くらいしか思い浮かばない、そんな人は多いと思います。
僕もそうでしたが、実際に訪れてみると、素晴らしい絶景にあふれた所でした。
空港を降り立つと、遠くに八甲田連峰が見えています。
まずはいくつか、青森の魅力を記してみます
【八甲田連峰】
10月初旬では青森でもまだ紅葉はほとんど見れませんが、「八甲田山」の山頂ではすでに見頃を迎えていると聞きました。
ならば行くしかありません。
「八甲田ロープウェー」は駐車場から田茂萢岳の山頂公園駅まで、片道約10分で到着します。
が、いきなりの悪天候。
風も強いです。
行っても無駄なのは分かっていました。
しかし男なら、無駄だと分かっていてもやらなければならない時があるのです。
決して安くない料金を支払って、いざ、ロープウェーに乗り込みます。
はい真っ白です。
かすかに、紅葉の気配が。
すぐに山頂に着きますが、長居は無用です。
ちょっと降り立ってみましたが、そこには幻想的な景色が。
八甲田山と言いますが、実際には八甲田連峰と言った方が正しいでしょう。
八甲田山と名がついた単独峰は存在しません。
命名の由来は「八の(たくさんの)甲(たて)状の峰と山上に多くの田代(湿原)がある」からということのようです。
明治35年の「歩兵第五連隊」が雪中行軍の演習中に記録的な寒波と吹雪に遭遇し、210名中199名が遭難した「八甲田雪中行軍遭難事件」が有名です。
ともあれ、雨風に濡れ吹かれながらも、懸命にお仕事をするお姉さんの笑顔は、
ロープウエー料金以上の価値がありました。
ちなみに、僕が乗って帰ったこの便を最後に、この日のロープウェーは運行を休止しました。
【斜陽館】
陸奥(みちのく)の里、青森は、かの小説家「太宰治」を生み育てた所でもあります。
とても風情ある「斜陽館」は太宰治記念館となっています。
丸い街灯が素敵です。
館内はツアー客と遭遇さえしなければ、かなり静かです。
実際に建物内部を歩いて見て回れます。
ノスタルジックな世界。
窓から望む庭もどこか懐かしい。
裕福だった時代を感じさせます。
豪商の父が建てた青森ひばで建てられた斜陽館は、太宰が幼少の頃過ごし、大きな影響を与えた場所です。
時間があれば、のんびり散策するのも良い所です。
【鶴の舞橋】
岩木山の雄大な山影を映す津軽富士見湖に、日本一長い三連太鼓橋「鶴の舞橋」があります。
全長300メートルもの木造の太鼓橋は、まるで鶴が羽を広げたような優美な姿です。
が、残念なことにこの天気。
岩木山はもちろん見えません。
晴天の日や夕陽に色づく湖と鶴の舞橋は絶景とのこと。
タイミングが合えば、訪れてみるのも良いと思います。
散策道の脇に、鶴がいました。
鶴をこんなに間近で見たのは、初めてかもしれません。
【千畳敷】
深浦町の海岸に千畳敷と呼ばれる海岸があります。
1792年(寛政4年)の地震により隆起して出来た岩床の海岸です。
その昔、殿様が千畳の畳を敷き酒宴を催したと云われています。
傘も折れ吹き飛ぶ状況でしたが、「日本の水浴場55選」、「日本の夕陽百選」に選ばれている名所です。
【不老不死温泉】
海に沈む夕日の絶景を眺めながら入れる露天風呂が有名な温泉宿です。
しかし言うまでもなく、この有様です。
しかも湯船でも撮影は禁止だそうです。
これは僕の部屋から見える景色です。
荒れ狂う日本海の広大な景色には心洗われました。
確かに、この風呂は一度入ってみる価値はあると思います。
【奥入瀬渓流】
青森で誰もが知る有名なスポットの一つが「奥入瀬渓流」(おいらせけいりゅう)です。
ちょっと通り過ぎてみましたが、日本一の渓流と謳われるように、とても風情ある所でした。
しかし渓流のすぐそばに102号線が走っており、アクセスは容易だけど秘境と呼ぶには残念な感じがしました。
【日本中央の碑】
東北町に「日本中央の碑」(にほんちゅうおうのいしぶみ)という石碑があります。
これです。
確かに「日本中央」と彫ってあります。
一説には東北の蛮族を征伐した「坂上田村麻呂」が彫ったものだとか。
なぜこんな本州の外れが日本中央なのか、謎です。
しかし僕が書いた字よりも…
本当に歴史的価値があるのか、信じるか信じないかは、あなた次第です!
【本間崎】
ついに本州最果ての地にやってきました。
「大間崎」(おおまざき)です。
石川啄木の石碑や
天童よしみの歌碑などが建っています。
思えば遠くにやってきました。
感動。
しかし大間といえばこれです。
これです。
これでしょう。
これは食べてかなあかんです。
大間のマグロのうんちくが書いてありました。
まさしく旬の生のマグロをいただきました。
旨し。