奴奈川姫の産所

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「能生谷村大字島道字滝の下に、岩井口という所がある。水がこんこんと流れ出ている。人々は”ぬながわ姫の産所”であるといっている」
- 中能生郷土史

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というので、行ってきました☆YO。
能生谷村(のうだにむら)は、かつて新潟県西頸城郡にあった村になります。

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で、その島道(しまみち)ってどんなとこ~って、いつもなら行き当たりばったりな僕が今回は、めっちゃ調べたよね。

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だって、こんなとこよ。
当然、出るじゃない、

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クマさんが🐻

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はぁ~こわい。

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古代に久比岐国(くびきのくに)と呼ばれた糸魚川地区には、ヌナカワヒメの伝承地が点在しており、その最も有名な場所が島道地区山中にある「奴奈川姫の産所」(ぬながわひめのうぶしょ)になります。

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そこはロリカワ姫ちゃんが”おぎゃあ”と生まれた場所なのだそうで、女神フェチな僕は気になって気になって仕方ないわけで、夜も眠れなくなっちゃったら行くっきゃないでしょ、ってなわけです。

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たとえクマさんに遭遇しようとも。

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来たよ~っ♪
ほっそい山道をレンタカー転がしてきましたが、僕の運転ではこの辺までが限界です。

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ここは湧水ポイントでもあります。
ロリカワちゃん姫のお水です。たぶん。

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下調べでは、この先も車で進めると書いてありましたが、無理でしょこんな。
車が立ち往生してそのまま夜になったら、そりゃもうクマさんの格好の餌食です。お夜食です。
ここから歩いても、この先200mくらいらしいので、歩いて行きます。

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熊鈴と、スマホの音楽はMAX大音量で。
はぁ~こわい。

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案内板も、草に埋もれています。
車だったら、見落としてるかもね。

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しばらくすると、ちょっとだけ広い場所に出ました。
一応ここまで、車で来ることができるみたいです。がんばれば。

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さて、ここからが本番。

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いつキミが来ても、おかしくないよね、この状況。

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ドキドキ。

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右折して、

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やっぱりこわい。

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しかしすぐに、目的の場所に辿り着きました。

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「水がこんこんと流れ出ている」とあるように、森の中を清らかな水が湧き流れています。エモい。

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圧倒的な密度の岩。

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高さ約8mの巨石が重なり合う、これが「奴奈川姫の産所」です。

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岩井口(いわいぐち)という地名は、まさしくこの磐座を指しているのでしょうか。

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なぜならそこは、大人が数名入ることができる岩窟が、ポッカリと口をあけているからです。

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もともとこの地では、ヌナカワヒメの産所があるという言い伝えが残っていて,それを頼りに探索したところ、平成16年(2004年)12月にこの場所が発見されたのだそうです。
ここは大国主が通ったとされる神道山のふもとにあたり、奴奈川姫の産所にお参りをすると子宝に恵まれると言い伝えられています。

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しかし古代出雲王家・富家に伝わる話を踏まえるなら、ここは産所ではなく埋め墓だった可能性もあるのではないでしょうか。
古代出雲では王族が亡くなると、遺体は防腐処理を施した上で、ヒノキの大木の茂みに隠されました。
その木には、締め縄が巻かれ、紙弊が付けられ、「霊モロギ」と呼ばれました。
そして3年後、遺体は洗骨して、山奥の大岩の元に埋納されました。
そうした埋め墓の巨岩は、王家の御魂が鎮まる”磐座”と呼ばれるようになったのです。

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古代の新潟は「古志の国」と呼ばれ、その地の豪族は出雲王家と姻戚関係を持ち、特に糸魚川地方で採れた翡翠で作った勾玉は出雲王族の証とされました。
なので古志の王族も出雲王家に倣って山中の巨岩を埋め墓とした可能性は高く、奴奈川姫の産所と呼ばれる磐座はまさしくその形状に適っているのです。

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奴奈川姫の産所は見る角度によって女性の陰部のような割れ目があり、これを陰石とし,さらに奇岩の上部には石柱があって陽石とされているとのこと。

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岩の上部は草木が生い茂り、陽石の存在を確認することが難しい状態でしたが、

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これがそうなのかどうか、違うような気もします。

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ともあれ、男女のシンボルを具現したかのような岩によって構成された奴奈川姫の産所は、言い伝えのように子宝祈願の霊地なのかもしれませんし、輪廻転生を信仰する古代王家の墓所だったのかもしれません。
ところで気づかれましたでしょうか。この日は日差しが強く、コントラスト高めなために見にくいかもしれませんが、

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奴奈川姫の産所を横から見た時、亀のような猪のような、頭があることに。

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これは意図して人工的に組み上げられた磐座である可能性が高く、またこうした有機生物を模した磐座は出雲地方ではほとんど見ることがなく、四国や九州でよく見かけるのです。

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“古志(越)とは越智なのではないか”、という問いが、ここでもまた浮かんできます。

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奴奈川姫の産所はとても心地よい場所なのですが、いかんせんクマがこわい。
あの岩穴も、場合によってはクマの巣穴と化すのではないでしょうか。
そう思い始めると居ても立ってもいられず、一目散に下山したのでした。

・・・はぁ~こわい🐻

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3件のコメント 追加

  1. Tomi Kaneko のアバター Tomi Kaneko より:

    ぬーなたん に熊バリア張っていただきたい時代ですね🐻
    以前訪問時は今ほど熊騒ぎもなく、季節的に鬱蒼ともしていなかったので
    すんなり車で行けたものでした。
    やはり墓所と思われますか🤔 このところ宮崎県数所でも
    「はかだぞー🎶」に囲まれていまして 
    当時の信仰の形態からしてそのほうがしっくり来る場ばかりです。
    近代は聖地としないといかん事情はわかりますが😅

  2. asamoyosi のアバター asamoyosi より:

    五条様の勇気ある行動、尊敬します。クマさんに会わなくて本当によかったですね。 私の高野山の墓石調べ、地元の知り合いの人からの許可が未だにおりず、もっぱら麓ばかりをうろうろしています。この調子では、もう死ぬまで行けないかもです。💧

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      高野山にも当然いますよね。
      奥の院付近でも出没したりするのでしょうか。
      物価は上がるし、クマは出るしで、旅もし辛くなりました😅

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