高千穂神社・高千穂峡

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神話のふるさと「高千穂」。
神話ゆかりの地と言えば「出雲」や「伊勢」が思い浮かばれるでしょうが、九州は実に、神話伝承の宝庫と言って差し支えありません。
太古より温暖で、海がひらけ、縄文の昔から多くの国が造られてきました。
その中でも宮崎の高千穂は、「ひむか(日向)神話」発祥の場所と言えます。
山深い神々のふるさとを、余すことなく歩いてみたいと思います。

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高千穂の入り口に鎮座する「高千穂神社」は、天孫降臨の地である高千穂の八十八社の総鎮守です。

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鳥居をくぐった時から、いや高千穂に足を踏み入れた時から、この一帯が清浄であると感じさせます。

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創建は1900年前に遡り、「天津彦火瓊々杵尊」「木花開耶姫命」「彦火火出見尊」「豊玉姫命」「鵜葺草葺不合尊」「玉依姫命」という天孫降臨から神武誕生に至る六柱の神の総称「高千穂皇神」(たかちほすめがみ)を祀っています。

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荒れた地上に心を痛めた「天照大神」は孫(天孫)である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に「地上に降りて国を治めよ」と命じます。
それに応じた瓊々杵尊は地上に降り立ってみたものの、地上は暗雲に覆われよく見えません。
困っていると「大クワ」「小クワ」と名乗る里人が現れて「尊がお持ちの稲穂の籾を取り、それを四方にお撒きください」と告げました。

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するとみるみる雲が晴れて空は明るくなり、太陽と月が輝く地上が姿を現したといいます。
そしてこの地は「智穂」から転じて「高千穂」と呼ばれるようなりました。

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高千穂神社の拝殿です。
僕は正月参拝の時に、ここで一般参拝者の代表に選んでいただいて、玉串奉納させていただきました。
祭壇の中では、清らかで爽やかな風が吹いていたのを、今も覚えています。

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本殿横には、「三毛入野命」(御毛沼命)が荒神「鬼八」(キハチ)を退治する様子を掘った、見事な彫刻があります。
社伝では、三毛入野命が神籬を建てて祖神の日向三代とその配偶神を祀ったのが創建と伝わり、二之御殿では三毛入野命とその末裔らも祀られています。

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三毛入野命は、「記紀」では神武東征に一緒についていきますが、途中「波頭を踏んで常世の国に渡った」(死んだ)ことになっています。
しかし高千穂の伝承では、三毛入野命はここに戻り、村人を困らせている鬼八を退治し、当地に宮を構えたと伝えています。
鬼八にさらわれていた「鵜目姫」(ウノメヒメ)は、三毛入野命に救われ、後に命の妃になったと云います。

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しかしこれには別の伝承もあり、詳しくは阿蘇の「霜宮神社」の記事に述べましたが、
祖母岳明神の娘である鵜目姫は、地元の長である鬼八の妻であり、それに横恋慕した三毛入野命が鬼八殺害を企て、姫を我が物にしようとしたとあります。

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真相はわかりませんが、高千穂を支配した大和の民と、地元の反乱民との争いがあったことは伺えます。

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高千穂神社で見落としがちなパワースポットに「鎮石」(しずめいし)があります。

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人の悩みや世の乱れを鎮めてくれる石と言い伝えられています。

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日本のパワースポットをつなぐ線に「レイライン」というものがありますが、その西の端が「高千穂神社」であり、東の端が茨城の「鹿島神宮」だそうです。
高千穂神社には「鎮石」があり、また鹿島神宮にも「要石」(かなめいし)という霊石があります。
この二つの石が、レイラインを繋いでいるのかもしれません。

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さて、高千穂の玄関口には「高千穂峡」もあります。

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独特の複雑で切り立った形状の渓谷は、阿蘇の噴火による火砕流が急激に冷やされてできました。

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川の壁面は「ポットホール」と言う丸くえぐれた場所がいたるところにありますが、

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これは岩の割れ目に水が流れ込み、礫が隙間で舞ううちに丸くえぐれてできたものといいます。

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「仙人の屏風岩」(せんにんのびょうぶいわ)と呼ばれる崖は70mあるそうです。

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屏風岩と渓谷を挟んだ所に、重さ約200トンの「鬼八の力石」(きはちのちからいし)があります。

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三毛入野命との戦いで、鬼八が命に投げつけ力自慢した岩と云いますが、鬼八の民の磐座(いわくら)だったのではないでしょうか。

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そして鬼八の力石のそばに、今注目を浴びている石があります。

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見ての通り、「ハート石」です。
水流が多い時には見れないそうです。

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渓谷内には、世界が混沌としていた時、最初にできた島「おのころ島」や

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スサノオがアマテラスにお詫びとして彫ったという「日形・月形」などがあります。

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でもやっぱり一番目を引くのは「真名井の滝」。

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この滝には舟で行くことができます。

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瓊々杵尊がこの地に降り立った時、水がなかったため「天叢雲命」(あめのむらくものみこと)が水種を移しました。
水種は「天真名井」(あめのまない)と呼ばれ、高千穂の三田井町にあります。
その水が流れ落ちてきたのが「真名井の滝」となりました。

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舟に乗るには、結構待つことが多いので、先に整理券を受け取った後、高千穂峡を散策して待つと効率的です。

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夜になったら「高千穂神社」に再び足を運びます。

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毎夜行われる「観光神楽」(かんこうかぐら)を見るためです。

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「高千穂神楽」は秋から新年にかけて、地区ごとに夜通し行われる舞の祭り。
一度本当の神楽を見てみたいものですが、泊りがけでないと難しいでしょう。

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高千穂の夜神楽は、鬼八の慰霊のため行われる「猪掛祭」(ししかけまつり)の中の「笹振り神楽」が元とされています。
猪掛祭はかつて、16歳になる生娘を生贄として捧げていましたが、戦国時代にこれを哀れんだ日之影町中崎城の城主「甲斐宗摂」(かいそうせつ)の命により、イノシシを身代わりに供えるようになったと伝えられます。
神前に1頭の猪を捧げ、「鬼八眠らせ歌」を歌いながら笹を左右に振る「笹振り神楽」を舞います。
これによって鬼八は満足し、神へと昇華して霜害を防ぐ「霜宮」に転生すると伝えられます。

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「高千穂神社」では有志の方々で「高千穂神楽」のハイライトを毎夜見せてくれます。
一つは「天の岩戸」の話。
「天鈿女」(アメノウズメ)が舞い、「手力雄」(タヂカラオ)が扉を開く。
すると天照大神が世に現れ世界を照らします。

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続いて国造りの話。

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「伊邪那岐命」(イザナギノミコト)と「伊邪那美命」(イザナミノミコト)は国造りのお祝いにお酒を呑みます。
やがて二神は酔いはじめて・・・

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観客を巻き込んでの愉快な笑い声で高千穂の夜は更けていきました。

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