霧島六社権現のひとつ「狭野神社」です。
その境内に入ると、「ここは水がいい」、とすぐに感じました。
直線では日本一長いとされる参道は、美しい杉の並木で日中も薄暗いです。
参道内には清らかな小川のせせらぎの音が響いています。
僕が神社好きなのは、こうした自然との一体感が素晴らしいから。
名木、巨木の数々に癒されます。
祓戸を過ぎると本殿が見えて来ました。
気持ちの良い日を浴びる本殿。
拝殿には爽やかな風が吹いています。
初代天皇の神武天皇のご幼名は「狭野尊」(さののみこと)と言います。
つまりこの狭野の地は「神武天皇ご生誕の地」と伝わっているのです。
いつ訪問してもここの境内は掃き清められていて、枯山水のごとく描かれる砂利の紋が美しいです。
本殿の装飾も控えめながらこだわりを感じます。
龍の彫刻は見事なものです。
御神木も樹勢がいい。
そしてその奥にある「水神社」も忘れずに訪れて欲しいです。
境内隅にひっそりとあるので気付きにくいですが、側まで行くとすごい存在感を放っています。
清らかな水の気が、この美しい社叢を生み出しているようです。
ついつい長居してしまいたくなる、気持ち良い神社です。