「ドキドキは湯上がりのせいじゃない」

とりま、行ってきましたよ「下呂温泉」（げろおんせん）へ♪

下呂温泉は、旧飛騨国・岐阜県下呂市にある温泉です。

深～い山里に沸き出る豊かな湯は室町時代以降、有馬温泉や草津温泉とともに「三名泉」と呼ばれ親しまれてきました。

下呂温泉は約1000年前の延喜年間から天暦年間の頃、東方の湯ヶ峰（1,067m）の山頂付近に温泉が湧出したのがはじまりであるとされます。

1265年（文永2年）に山頂からの湧出は止まってしまいますが、その後、現在の温泉地である飛騨川の河原に湧出が発見されました。
このことは薬師如来が一羽の白鷺に化身し、湧出地を知らせたという「白鷺伝説」として語り継がれています。

下呂の源泉温度は最高84度、供給温度は55度。
やや熱つ湯です。

泉質はアルカリ性単純温泉。
湯に浸かった瞬間に肌がぬるっとなり、ツルツルスベスベした肌触りに。

それが「美人の湯」と呼ばれる所以となっています。

観光は、というと、これといった見どころはありませんでした、残念ながら。

それでも心身ともに疲れ切った僕を癒すには、ぴったりの場所です。

なんかやたらカエル推しだなーと思っていましたが、

ああなるほど、ゲロ（下呂）だからか。

「下呂」の名の由来は律令制の時代にさかのぼるそうで、下留駅（しものとまりえき）が置かれていたのが、やがて下留（げる）と音読みするようになり、転じて現在の音と表記になったとのこと。

当初は「湯島」と呼ばれていたそうです。

下呂温泉は飛騨川の氾濫の度に壊滅的な被害を受けており、その度に復興してきた歴史があります。
しかしついに安政の大洪水で湯脈が破壊されて湧出口を失い、明治時代にわずかに出たもののその後は寂れてしまいました。

大正時代には復活をかけた地元民によるボーリング採掘が始まり、昭和初期には名古屋の実業家「岩田武七」が採掘事業に乗り出します。

こうした人々の努力の甲斐あって、今も僕らは下呂の名泉を楽しむことができるのです。

下呂温泉の高台に温泉寺があります。

湯の前にひと汗かくべく、長い石段を登っていきます。

ここには、下呂温泉の伝承に因む薬師如来像が安置されていました。

うむうむありがたや、ありがたや。

現代っ子風の薬師如来たそを拝んで外を見てみれば、今夜宿泊予定のホテルが正面に見えていました。

下呂の温泉街はこんな感じで、女の子のポスターと温泉♨️むすめ以外に見どころはありませんが、実にほっこりとした街並みです。

それよりも何よりも、湯に浸かるというのが一番の楽しみ。

下呂温泉旅館協同組合では「湯めぐり手形」を発売してあり、手形1枚につき加盟旅館の3箇所を選んで立ち寄りで入浴することができます。

下呂温泉は飛騨川を挟んで、商店などが立ち並ぶ東側と下呂駅のある西側に分かれますが、泉質はわずかに西側の方が良いと言われます。

また飛騨川河川敷に観光客らが気軽に入浴できるよう1983年（昭和58年）から「噴泉池」と呼ばれる温泉が設けられています。

噴泉池は無料の露天風呂として大雨による水没や土砂の流入がたびたびあったが場所や規模を変えながら継続されてきましたが、現在は足湯専用として利用されていました。

ところで美濃焼きのこんなガチャを見つけましたが、あいにく小銭を持ち合わせていなかったので、ノリで買った後にもてあますという憂いを回避できました。

さて日も暮れてきました。

つるつるの湯でお肌もとぅるんとぅるん♪

そしてお楽しみの夕食タ～イムっ！

飛騨牛ktkr!!

寒い地方の食事はボリュームがすごい。
それは途中で行き倒れては大変なので、たくさん食べさせる習慣があるのだと聞いたことがあります。

人生に行き倒れかけた僕は、温かい人の手によって新たな岐路を進むことになりました。
そしてお腹いっぱい、身も心も下呂の湯の里で満たされた夜なのでした。